バーでウイスキーのストレートを頼むと聞かれるチェイサーってそもそも何?

ウイスキー

ウイスキーはやはり生のままで飲むのが一番、と言う方は少なくないでしょう。

実際ウイスキーの味わいや香りを楽しむには、ストレートと言うのが一番いい方法であることは事実です。

さてこのストレートのウイスキー、バーなどで頼むとチェイサーは如何ですかと聞かれることと思います。

このチェイサー、一体どのような役目があるのでしょうか。



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そもそもチェイサーの意味は?

これは勿論ちょっと辞書で引けば出てきますが、追跡とか追跡者の事になります。

後を追いかけるという意味ですね。

この追いかけるという意味に従って、ウイスキーを飲む時に後を追いかけるように飲む、と言う意味でチェイサーの名前があるわけです。

元は英語に由来していますので、やはり欧米から入ってきた言葉ですね。

正直バーで、ウイスキーストレートとお水、と言うより、ウイスキーストレートにチェイサーと言った方が格好がいいのも事実です。



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英語と米語でちょっと差がある?

米語、アメリカ英語の場合は、お酒を追いかけるという上記の意味でのチェイサーで、日本ではこの意味はバーなどで使われています。

ストレートで飲む強いお酒の後に飲む、お水などの事を言うわけです。

しかしイギリス英語、およびイギリスでのチェイサーの意味は少し違ってきます。

こちらは、弱いお酒を追いかける強いお酒、と言う形で使われています。

つまり、弱いお酒ビールなどの後に飲む強いお酒をさすわけです。

同じ英語でも違う使われ方がしているわけで、いささか注意が必要ですね。

つまり海外旅行の時などは、ちょっと気を付けたほうがいいと言う事でもあります。

同じ単語でも真逆の使われ方をしているという、ちょっと珍しい事例なのです。

所謂チェイサーの役目は?

強い酒を飲んだ後に、何故チェイサーが必要なのかをちょっと見てみましょう。

ウイスキー好きならここで舌のリセットを

お酒が好きなので、別に薄めなくても飲めるという人でも、やはり時々は舌のリセットが必要です。

ここでのチェイサーの役目は、ウイスキーなどを飲んだ後に舌に残る味をリセットしてくれることです。

アルコールの強さなども加わって、味覚自体はどうしても鈍感になっていきます。

これはお酒に対しても勿体ないことと言えますので、チェイサーで口の中をリセットするわけです。

特に別の種類のお酒に変える時などは、このリセットは重要になりますので、新しい風味をしっかりと味わうためにもチェイサーが必要です。

アルコール分解酵素の多い人でもやはり

所謂お酒に強い、アルコール分解酵素を多く持った人でも、生のままのウイスキーなどの強いお酒を飲み続ければ、体内のアルコール濃度は上がっていきます。

悪酔いなどの元になりますので、これは下げておきたいものですね。

チェイサーはこの、体内のアルコール濃度を下げてくれる役目も果たしてくれるのです。

水割りの様に薄くなったりしませんので、ウイスキーの味はそのまま楽しめて、でもアルコール濃度のコントロールも出来ると言うわけです。

2度美味しさを感じることも

香水などで、セカンドノートと呼ばれる香りの変化があるのは、ご存知の方も多いでしょう。

時間が経つにつれて、香りが変化していくわけです。

少し意味は違いますが、ウイスキーに対するチェイサーの役目にも似たようなものがあります。

生のままのウイスキーを飲めばオリジナルの風味が味わえますが、それにチェイサーが加わると一層風味が口内に広がることがあるのです。

チェイサーを使用することで、2度おいしさを感じることが出来るわけです。

脱水症状を防ぐという役割

アルコール摂取を続けていると、喉の渇きを覚えます。

脱水症状の初期ですね。

これを緩和するのにも、チェイサーはお役立ちです。

お酒を楽しんだ後に脱水症状などを起こさないためにも、チェイサーの飲用をおすすめしたいです。

ウイスキーをストレートで飲む時のチェイサーの種類

2つの逆の意味を持つチェイサーですが、ここは日本で一般的に試用されている意味、アメリカ英語でのチェイサーをご紹介していきましょう。

こう言ってはなんですが、水割りソーダ割りなどと言うカクテルで提供されるのに使用される飲み物は、チェイサーとしても定番ですね。

チェイサーと言えば水が定番

チェイサーはどうしましょうと聞かれて、お願いしますとだけ答えた場合、まず水が出てきます。

まあ定番のチェイサーと言えば、水でしょう。

最も雑味の無い水と言う飲み物は、舌に残った味をクリアして味覚をリセットしてくれるという、ありがたい飲料です。

また勿論、喉の渇きを防いだり改善したりするにも最も適した飲料と言えます。

プレーンソーダも勿論定番のうち

プレーンソーダも又、チェイサーとしては問題無く有用な飲み物です。

炭酸がある分普通の水よりも、口の中がさっぱりすると愛用する人も多いですね。

また普通の水よりも身体への吸収がいいと言われていますので、脱水などの防止に用いるのにも適しています。

レモンスライスなど添えてもらうと、より一層さっぱりと口内を洗うことも出来、ウイスキーの風味もまた変化を見せてくれるでしょう。

これはあまり真似しないほうがいいかもしれないビアチェイサー

スコットランドやアイルランドの、アルコール分解酵素を多く持った、所謂酒に強い人の場合チェイサーにビールを指定する人がいます。

これは彼らに比べてアルコールに弱い日本人には、あまりすすめられないチェイサーです。

筆者はアメリカで、アイルランド系のアメリカ人がバーボンにビアチェイサーを昼間から、顔色も変えずに数杯立て続けに飲むのを見たことがあります。

日本人ならぶっ倒れるだろうなあ、と思ったのを今でも憶えています。

以外と甘い飲み物もチェイサーとしていける

最初に書きましたが、カクテルとして使用される飲み物なら大体、ウイスキーに合うと思って間違いありません。

甘い飲み物の代表コーラなども、コークハイと言う飲み物があるのですから合わないわけがありません。

つまりは、ジュース類やジンジャーエールなどの甘い飲み物でも、チェイサーとして利用できると言う事です。

また違ったウイスキーの味わいが、発見できるかもしれません。

ウイスキーを楽しむためにもチェイサーの利用を

お酒に強い人の場合、別にチェイサーなど無くても飲むのに不都合はない、と思ってしまいがちですがチェイサーにはこのように色々と効能があるのです。

何よりおすすめしたいのは、ウイスキー自体の味を変えることなく身体のためにも必要な水分補給をしてくれると言う事です。

お酒を飲んでいるとつい、ちゃんと酒で水分補給していると錯覚しますが、実はアルコール分で脱水症状を起こしやすいのです。

ビールをいくら飲んでものどの渇きが収まらない、等と言う経験は無いでしょうか。

しかも利尿作用もありますので、余計に身体は乾いてしまいます。

身体への水分補給には、アルコールの入った飲料と言うのは今一歩向かないものなのです。

それを防いで、しかも美味しくウイスキーを味わうためにも、チェイサーを上手く利用してください。

それこそ形に縛られずに、自分だけのチェイサーを見つけていくのも又、お酒タイムの楽しみになるかもしれませんね。

まとめ

ウイスキーにチェイサー、ちょっとお洒落な組み合わせに聞こえますし、実際中々素敵な演出とも言えます。

しかしそれだけでなくチェイサーには、このように多くの役目があるのです。

健康的に美味しくウイスキーを楽しむためにも、チェイサーのご注文は忘れずにしてください。

きっと今以上に美味しく、ウイスキーを楽しめるようになることでしょう。

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