九州のいも焼酎は何が一番うまいの?
いも焼酎は臭くて美味しくないといった言葉はもう大昔の話となってしまうくらい、関東の居酒屋でも普通にある飲み物となっています。
これは九州南部を中心としたいも焼酎メーカーの努力により、若い人にも飲んでもらおうと長年味を研究した結果によるものが大きいです。
その中でもどのいも焼酎がうまいかを今から調べていきたいと思います。
霧島(白)
霧島酒造は宮崎県都城に本社があり、日本で一番いも焼酎を売り上げている会社です。
霧島山系の水を使い南九州の肥沃な土からできる黄金千貫といういもを使用しています。
霧島(白)は霧島酒造の代表銘柄であった「霧島」をリニューアルしてコクと甘みを高め、あまみ・うまみ・まるみのバランスを追求したなめらかな口当たりが特徴です。
大横綱の白鵬関をコマーシャルに起用し、(白)という文字を追加しました。
黒霧島、赤霧島と共に霧島酒造の3本柱です。
1.8リットル、アルコール度数25度で1724円が希望小売価格となっています。
白玉の露
プレミアム焼酎「魔王」を醸造する本土最南端の大隅半島に位置する蔵元白玉醸造の代表銘柄です。
地元大隅産の「黄金千貫」と高隅山系の水を使用、優しいイモの香りとまろやかで切れの良い飲み口となっていて、魔王の原点ともいえる焼酎です。
いも焼酎らしい焼酎を飲みたいという方にピッタリのお酒で、地元の人々にも長年愛されているおすすめの焼酎です。
1.8ℓ、アルコール度数25度で1750円で販売されています。
華奴
鹿児島大隅半島にある太久保酒造さんのいも焼酎です。
さつま芋を扱う会社を経営していたことから、素材である芋の質を追求されています。
華奴は甕壺で仕込み、大部分を手作業で行い、丹念に仕上げた本格焼酎です。
風味や甘みを抑えることで生まれたスッキリとした飲みやすい味わいから、いも焼酎の美味しさを知る入り口として人気です。
1.8リットル、アルコール度数25度で1862円が販売価格です。
赤兎馬
鹿児島いちき串木野市にある濱田酒造が製造するいも焼酎です。
伝兵衛蔵・傳藏院蔵・金山蔵という3つの蔵を有し、各々の蔵が『伝統』『革新』『継承』をモットーに焼酎づくりに励んでいます。
赤兎馬は厳選された良質のさつまいも(黄金千貫)を丁寧に手作業で選別したものを、仕込み水には、鹿児島県特有のシラス台地の地下数百メートルから湧き出す天然水を使用しています。
さらにベースとなる原酒を、ゆっくりと寝かせ、仕上げに力強い味の若い原酒をブレンド して仕上げられています。
飲み口は水のような口当たりですが、後から芳醇な旨味と香りを感じさせます。
ちなみに「赤兎馬」とは三国志に登場し
一日に千里走る
と言われた名馬の名前です。
販売価格は1.8リットル、アルコール度数25度で3244円です。
伊佐美
鹿児島の北部に位置しそば焼酎で有名な熊本人吉市と面する伊佐市にある甲斐商店が製造する焼酎です。
伊佐市内にはほとんどの酒屋さんが扱っていますが 、その数は少なく県外にはほとんど出回っていないようです。
製造元は1.8リットル、アルコール度数25度のものを1980円で販売していますがネット上ではその倍額で取引される場合もあるようです。
最初に飲むと匂いは強い芋の香りがします。
その後に濃厚なコクとまろやかさがきて、少しだけ甘みを感じます。
そして最後に鼻につんと抜けます。
黒霧島
日本で一番いも焼酎を売り上げている会社、霧島酒造のヒット作です。
九州の飲食店にはほとんど置いてあると言っても言い過ぎではありません。
黒麹を使用したとろりとした旨みの強い味わいとキリッとした後味は九州人を意識した味となっています。
黒霧島は霧島山系地下深くに蓄えられた名水「霧島裂罅水」と南九州の肥沃な土壌で生産された「黄金千貫」というイモを使用しています。
「霧島裂罅水」は適度のミネラル分と炭酸ガスを含み酵母菌の発酵に最適で、「黄金千貫」には、でんぷん質が豊富に含まれており、いも焼酎に用いる最適な品種のひとつです。
1.8リットル、アルコール度数25度で希望小売価格は1724円です。
赤霧島
宮崎県都城に本社がある霧島酒造が、霧島(白)、黒霧島と並ぶ3本柱と押している銘柄です。
幻の紫イモと呼ばれる「ムラサキマサリ」を原料とし、ムラサキマサリに豊富に含まれるポリフェノールと焼酎麹が生成するクエン酸に反応して、もろみが真っ赤になることから赤霧島と名付けられました。
収穫の関係で春と秋の2回しか発売しないという焼酎であることから、一時は倍以上の値段が付いたこともありました。
イモは臭いというイメージがある方はこちらを飲むことからおすすめします。
口に入った時の何とも言えない甘みが特徴で角が立たないまろやかな味です。
1.8リットル、アルコール度数25度で希望小売価格は2230円です。
まとめ
以上九州でうまいと言われる焼酎を紹介してきました。
私は毎年、霧島酒造さん主催の試飲会でいろいろな焼酎を飲ませてもらってます。
霧島酒造さん以外にも宮崎県の小さな酒蔵さんが焼酎を持って来てくれます。
その中には「おぉっ」と思うような美味しい焼酎があります。
今はネットなどの情報が氾濫していますが、自分の好みに合ったいも焼酎を実際に飲んでみて選ぶことが一番だと思います。