いも焼酎の美味しさを新発見! 進化するいも焼酎とは?
焼酎ブームとともにファンも広がったいも焼酎ですが、さらに裾野を広げ、普段いも焼酎を飲まない人にもおすすめできる商品が発売されています。
芋の甘い香りがたまらないいも焼酎ですが、その長所は残しつつ、さらに飲みやすく、美味しくなった製品とは、一体どんなものなのでしょうか。
いくつかご紹介してみたいと思います!
低アルコール飲料が増殖中!
アルコール業界では、様々な分野でノンアルコールまたは低アルコール商品が発売され、多いに人気を博しています。
焼酎業界も例外ではありません。
低アルコール嗜好の人が増え、その方たちをターゲットにした商品が続々と発売されているのです。
石の蔵から
鹿児島県本坊酒造によって造られています。
さつま芋の持つ甘み、うまみの新しい表現方法として制作された焼酎です。
原材料には南薩摩産の「黄金千貫」が100%使用されています。
こちらの焼酎は、芋特有の強い香りが少なく、バニラのような甘い柔らかい香りです。
いも焼酎の苦手な方は、匂いがダメ、という方が多いので、そのような方には是非おすすめしたいです。
なぜ芋の強い匂いを抑えることができているのかというと、原酒を樫樽に入れて貯蔵しているためです。
これにより、柔らかいコクとうまみを引き出しながら、臭みのないいも焼酎が熟成されます。
また、このいも焼酎が飲みやすいものとなっているのは、他にも秘密があります。
それは、いも焼酎を水割りで楽しむ人に向けて、あらかじめ相性の良い水で割ってあるからなのです。
使用されている水は霧島山麓の地下183mより湧き出す天然水です。
大自然による濾過をうけ、ミネラル豊富な、まさに生きた水です。
これで原酒をバランスよく割ってあるので、アルコール分は通常のいも焼酎より低めの17%です。
何かを足したり、手間をかける必要なく、そのままロックで、または冷たく冷やして、すぐに頂けます。
いも焼酎初心者や、もっと手軽に飲みたい人にぴったりな、ベストバランスのお手軽いも焼酎です。
小鶴ZERO
鹿児島県小正醸造により製造されています。
こちらは焼酎業界初の、なんと「ノンアルコール」いも焼酎です。
原材料は鹿児島県産「黄金千貫」。
その芳醇な香りと甘みがしっかりと詰まっています。
しかし、アルコール度数はゼロ。
様々な理由で焼酎を断念している人、ハンドルキーパー、妊婦さん…。
多くのいも焼酎ファンの声によって、こちらの「小鶴ZERO」は開発されました。
いも焼酎に手を出さない若者にも、十分アピールしています。
作り方は途中までは普通のいも焼酎と同じ工程です。
ただ、発酵させないため、アルコールが発生しないのです。
アルコールがないため、ゆったり、まったり飲むいも焼酎と異なり、ガンガン飲んでしまいそうですが、いも焼酎好きにはそれも魅力かもしれません。
勿論、普段いも焼酎を飲まない人でも、するすると喉を通ってしまいます。
おすすめの飲み方は、いも焼酎と同じ。
お湯で温めれば芋の甘い香りが際立って、さらに本格的になりますし、夏は冷やしてロックにすれば、すっきりとした芋のうまみが味わえます。
女性、特に主婦の方からの支持が厚いそうですが、焼酎初心者の方、アルコールが飲めないけれど雰囲気を味わってみたい方など、是非トライしてみてはいかがでしょうか。
スパークリングで楽しもう!
いも焼酎の炭酸割りも、とても好まれていますよね。
炭酸で割るとすっきりとして、後味も良く、いも焼酎はさらに飲みやすく感じます。
ライトにいも焼酎を楽しみたい方にはまさにピッタリな飲み方ですが、そんな方におすすめなのが、スパークリングいも焼酎です。
いも焼酎をあらかじめ炭酸で割ってあるので、さらに飲みやすく、身近なものにしてくれました。
また、スパークリングのボトルはどれも見栄えがして、とってもおしゃれです。
焼酎というよりワインやシャンパンといった感じでしょうか。
外見のとっつきやすさも、スパークリング焼酎の特徴かもしれません。
蔵の泡
鹿児島県本坊酒造から発売されています。
先ほどの「石の蔵から」と同様、原酒を樫樽にて醸造させているので、芋くささがないのが特徴です。
キレが良く、糖質はゼロで、食事のお供にぴったりないも焼酎です。
こちらは原酒を12度まで割り、その水に発砲性を持たせました。
勿論使用されている水は、焼酎とも相性ピッタリの霧島山麓の天然水です。
心地よい泡と、柔らかい香りを楽しめます。
ストレートでキンキンに冷やしていただくと、最高に美味しく頂けます。
お好みでレモンやグレープフルーツ果汁を加えれば、さらに飲みやすさアップです。
こちらも女性や焼酎初心者にはぴったりですね。
蔵の神スパークリング
鹿児島県山元酒造で製造されています。
こちらの原酒となっている「蔵の神」は、焼酎でも珍しい蔵付き酵母でしこまれています。
「蔵の神」というのは蔵についた酵母そのものの事だそうで、蔵人達がとても大事にしているそうです。
その秘蔵の蔵にだけある酵母によって、こちらのいも焼酎は醸造されています。
そのおかげで、他のいも焼酎とは違う奥深い味わいを醸し出しています。
さらに原材料となる薩摩芋は厳選された最良の鹿児島県産のみを使用。
仕込み水・割り水にも霊峰・冠獄山の地下名水が使用されています。
このように材料・水ともにこだわった原酒を炭酸発泡水で割ったこちらのスパークリングは、アルコール度数5%まで下げられています。
そのため、口当たりも良く、さわやか、のど越しすっきりです。
勿論お食事と一緒に頂くにもぴったり。
250mlのボトルなら、そのままぐいぐい飲んでしまいそうですね。
ボトルもおしゃれな淡いゴールドで、どんなシチュエーションでもためらわず注文できます。
こんなオシャレないも焼酎も!
オリジナリティあふれるいも焼酎がたくさん出てきていますが、中にはこんなにおしゃれないも焼酎もあるのです。
お花といも焼酎がコラボしたら、一体どういう風になると思われますか?
薔薇の贈りもの
鹿児島県の大海酒造で造られています。
こちらは少々見た目が異質です。
ぱっとみるといも焼酎にはとても見えません。
淡いピンクのボトルにピンクのラベル…。
オシャレな地ワインのような感じに見えます。
しかし、こちらもれっきとしたいも焼酎です。
この「薔薇の贈りもの」は、その名の通り、いも焼酎に薔薇が使用されているのです。
使用されている薔薇はダマスク系「ロサ・ダマッセナ」という品種で、薔薇の中でも特に香りが強く、高級香水の原料などに使用されています。
この薔薇が咲く5月に収穫し、焼酎が作られる10月まで冷凍保存しています。
こちらの割り水には天然温泉水「寿鶴」が使用されています。
ミネラルが大変豊富で、分子核が非常に小さいため優れた浸透力と抽出力を持ちます。
まさに割り水にはピッタリな水なのです。
さらに、原材料となる芋には「ベニオトメ」が使用されています。
焼き芋などによく使われる、甘い品種です。
こちらのいも焼酎はアルコール度数25度と、普通の焼酎と変わりません。
しかし、華やかな薔薇の香りと、甘い芋の濃厚なまろやかさが見事にマッチして、あとひく美味しさです。
お湯割りで飲めば、華やかな香りがさらに強く感じられます。
しかしおすすめは、よく冷やしたシャンパングラスで、炭酸水で割ってみて下さい。
のど越しが良く、薔薇がふんわりと香り、とても優雅な気分になりますよ。
さらにこちらの焼酎、フランス・パリのオートクチュールコレクションのパーティの席でも提供されました。
ちょっとしたセレブ気分を味わうなら、是非お試し下さい。
こんなおつまみはいかがですか?
いつもとちょっと違ったいも焼酎なら、おつまみもちょっと違う雰囲気で頂きたいですよね。
誰もが食べやすく、見た目にもこだわったおつまみをご紹介したいと思います。
トマトのカプレーゼ
ワインやシャンパンに合わせがちなトマトのカプレーゼですが、今までご紹介してきたいも焼酎にも、ぴったり合います。
トマトとモッツアレラチーズのまろやかでさわやかな組み合わせをお楽しみ下さい。
1トマトとモッツアレラチーズを7mmくらいにスライスし、バジルと重ねて盛り合わせる。
2オリーブオイル、塩コショウ、ビネガー、ハチミツを混ぜたものをかける。
グレープフルーツとアボカドのサラダ
相性抜群のグレープフルーツとアボカドの組み合わせは、特にスパークリングいも焼酎にぴったりです。
1グレープフルーツは皮をむき、2センチ角に切る。
2アボカドは皮と種を除き、1センチ角に切る。
3お酢、オリーブオイル、塩コショウ、砂糖を混ぜてドレッシングを作る。
4アボカドとグレープフルーツを合わせたものにドレッシングをかける。
まとめ
長く続くブームのおかげで、広く愛されるようになったいも焼酎ですが、まだまだ人気は広がっていきそうです。
低アルコールやスパークリングなどは、いも焼酎をみんなが楽しめるよう、作り手がこだわって開発しています。
いも焼酎ファンのみでなく、そうでない人も、おしゃれなおつまみを片手に、もっと気軽にお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか?