「ポールジロー」のブランデーとスパークリンググレープジュースの魅力
ブランデーの産地で有名なコニャック地方では、昔から変わらないこだわりの製法で作られたブランデー「ポールジロー」という銘柄があります。
量産化の影響をうけず、ブドウの栽培から摘み取り、ブドウの発酵や熟成後の瓶つめまで、すべてをジロー家の人々が手と目を使って大切に作り上げています。
ジロー家の人々は「コニャックは自然の賜物」という考え方を400年前から変わらず持ち続けています。
そんな、ジロー家で作られるブランデーと稀少なスパークリンググレープジュースについてご紹介します。
コニャック地方の香り高いブドウ
ジロー家のブドウは、コニャック地方のグランシャンパーニュ地区に特に多い石灰質の土壌で栽培しています。
フレッシュなのにエレガントな香りがブドウの実に凝縮されるのは、ブドウを栽培している土壌や気候が大きく影響を与えています。
コニャック地方のブランデーはその香りの高さから昔から多くの人々に愛されてきました。
高級ブランデーの銘柄の中でもアロマティックな香りが楽しめるコニャックは人気に衰えません。
ジロー家のこだわり
多くのブランデーは機械でブドウを一括収穫して、ブドウはイーストで発酵させ、時間と労力の短縮をしています。
人のスケジュールに合わせて大量に製造できるからです。
いつでもブランデーが楽しめる代わりに品質を落としていることがうかがえます。
ジロー家がブランデーづくりを始めたのは約400年前だそうです。
そのころから変わらない製法でブランデーが作られています。
具体的にどうしているかというと、良いブドウを見極めてブランデーを作るため、一つ一つ手摘みでブドウの収穫をしています。
摘み取ったブドウを絞り、自然の力を借りて発酵させます。
そして出来上がったワインを少量づつ蒸留して、製品から片時も目を離さず、樽詰めの時期を観察します。
とてつもない労力と時間が費やされ、出来上がった製品は数が少なく貴重です。
自然と人の手だけで出来上がったこだわりのブランデーなのです。
ブランデー「ポールジロー」は400年前と変わらず、華やかで気品のある香りと、深い味わいが楽しめます。
特別な日のお祝いにおすすめの1本です。
子供も飲めるポールジロー・スパークリンググレープジューズ
ブランデーで作るブドウの恵みを子供にも味合わせたいと考え、スパークリンググレープジュースを作ったそうです。
初めは自宅用と近所に配る程度の生産だったのが、評判が良く、一部のバーなどで取り扱うようになりました。
人気の理由はやはりフレッシュでエレガントな香り高いブドウをそのまま使っていることです。
そして、無添加だということ。
ブドウを収穫した年に一度しか作らないため、期間限定商品です。
一口飲むと、ワインと間違うほどの味わい深さ、しかしノンアルコールで適度な強さの炭酸が飲みやすく一度味わうと忘れられません。
まさにコニャック地方の「自然の賜物」です。
インターネットで事前に申し込むと、予約量に応じてジュースの生産をするそうです。
しかし、ブドウの栽培の区画には決まりがあり、その年の天候によってもブドウの生産量が変わります。
ある程度生産には限度があるため、必ず手に入れられる保証はされていません。
お早目に注文されることをおすすめします。
小さなお子様の誕生日に、大人はポールジローのブランデー、お子様は期間限定のスパークリンググレープジュースでお祝いするのもオシャレでいいですよね。
ジュースでも生産した年によって味わいが変わる
その年の天候や気温によって、ブドウの蓄える養分は微妙に変わってきます。
1年前のジュースより色合いが濃かったり薄かったりするそうです。
フランスの大地の気候がその年でどうだったかをジュースの見た目と味わいで感じられます。
1年に1度の楽しみとして、毎年買って飲み比べるのはいかがでしょうか。
まとめ
「コニャックの生産は自然に従って無理をさせないことが一番大事だ」と生産者のジロー家の方はおっしゃるそうです。
ブランデーづくりがその方の人生そのものなのですね。
丁寧な生き方が利益の少ない子供用のスパークリンググレープジュースを作ろうという素晴らしい考えに行き着くんだと思います。
「ポールジロー」の製品からは人を喜ばせるいいものを作りたい気持ちがたくさん伝わってきます。