“あっさり”から“濃厚”まで!気分で選びたいブランデーのカクテル特選
「ブランデーのカクテルを飲みたいけど、どんなのがあるのか分からない」「濃厚なのを楽しみたい」、そういった疑問や要望は誰しもあるはず。
飲みたいイメージは決まっていても、名前が分からないと困ってしまいますよね。
ここでは、カクテルの用語を簡単に解説した後に、ブランデーをベースとしたカクテルを幅広く紹介していきます。
目次
カクテルがもっと楽しくなる!知って得する用語特集
カクテルのレシピには、アルファベットやカタカナで書かれたあまり聞いたことのない用語やお酒の名前がいくつか出てきます。
バーで楽しむだけならそこまで問題にはならないのですが、いくつか知っておけば自分で作る際にも役に立ちますので、少しだけ紹介します。
dropとdash、tsp
どちらもカクテルの仕上げに、ビターズやリキュールを振りかけることで、1dropは1滴分に相当します。
1dashは焼く6drop分で、ビターズボトルをゆっくり振ると1drop、軽く1振りすると1dash分出るようになっています。
tspはティースプーンの略で、5mlほどの量を表します。
山盛りにはせず、小さじ程度でとどめておきます。
カクテルに多用されるリキュール、シロップ
ビターズ
ビターズはさまざまな植物の根や皮をアルコールにつけて作る薬草系リキュールです。
強い苦みと芳香が特徴で、カクテルの風味づけにも使用されています。
トリニダード・トバゴのアンゴスチュラ社が製造している「アロマチックビターズ」が有名で、ラム酒をベースにリンドウなど複数の植物成分を配合させて作られます。
アブサン
アブサンはフランスやスペイン、スイス、チェコなどを中心に生産されている薬草系リキュールで、ニガヨモギやアニス、ウイキョウなどのハーブやスパイスを利用して作ります。
きれいな黄緑や青緑が特徴で、アルコール度数は70%程度が普通で、低いものでも40%はあります。
独特な風味を生かしたカクテルにも広く利用されているお酒です。
ベネディクティン
フランス原産のブランデーをベースにしたリキュールのブランドで、そのままリキュールの名前になっています。
ハッカをはじめとする27種類のハーブが使用されており、アルコール度数は40度です。
グレナディン・シロップ
ザクロの果汁に砂糖を加えて作ったノンアルコールのシロップで、鮮やかな赤、もしくは深みのある紅色をしています。
最近ではザクロを使わずにキイチゴやエルダーフラワー、カシスを使うようになってきました。
さわやかで飲みやすいカクテル
ブランデー・サワー
ブランデー45mlにレモンジュース20ml、砂糖1tspをミックスしたすっきりとシンプルなカクテルです。
ブランデーの芳醇な風味とレモンのすっきりとした酸味が絶妙に合います。
ソーダ水を加えて、さらにさわやかな飲み口にするのもいいですし、飾りにスライスしたレモンやライム、マラスキーノ・チェリーを飾ってもきれいです。
ブランデーの以外にもジンやラム、ウイスキー、テキーラといった別のスピリッツを使ったサワーもあります。
ハネムーン
アップルブランデーの風味が効いた薄い黄色、もしくはオレンジ色のカクテルです。
アップルブランデーにベネディクティン、レモンジュース、オレンジ・キュラソーを加えてシェイクし、カクテルグラスに注いだら、チェリーを飾ります。
材料の分量はレシピによって異なりますが、アルコール度数は24度程度。
リンゴと柑橘が見事に調和した、さっぱりとした1杯です。
スティンガー
琥珀色をしたショートカクテルで、アルコール度数は31度~38度もあります。
ブランデーとペパーミントリキュールを2:1の割合でミックスするというシンプルなレシピから、バーテンダーの腕が試される1杯です。
ブランデーの銘柄により味のバリエーションが広がるカクテルで、ジンベースやウォッカベースで作られることもあり、それぞれ名前が変わります。
通常のスティンガーにアブサンを2dash加えると、スティンガー・ロイヤルという別のカクテルになります。
ドリーム
ブランデー2/3にオレンジ・キュラソー1/3、アブサン1dashをシェイクしたらカクテルグラスに注いでいただきます。
アブサンを使わないレシピもありますが、ブランデーの豊かな香りとアブサンの独特の風味が合わさった奥深い味わいが魅力です。
アルコール度数は35度ですが、すっきりとした飲み口なので食前や食後といったシーンを問いません。
寝る前のナイトキャップにもおすすめです。
生クリームを利用したクリーミーなカクテル
ズーム
ブランデーと生クリームとハチミツを2:1:1の比率でミックスした、甘いデザートのような白っぽい見た目のショートカクテルです。
「ズーム」とは「ブーン」という擬態語を表しており、正式にはズーム・カクテルといいますが、ズームの名前で浸透しています。
ブランデーやハチミツのチョイスや、生クリームを植物性・動物性どちらにするかによっても味わいにバリエーションが生まれます。
アレクサンダー
ブランデーに生クリームとクレーム・ド・カカオをミックスしたカクテルで、アルコール度数が20度~23度ある割には飲みやすいのが特徴です。
チョコレートのような甘くてなめらかな味わいから、甘党の方にも人気があります。
レシピによってはナツメグを少々加えることもあります。
日本にアレクサンダーが入ってきたころは、まだ乳製品が一般的でなかったため、牛乳の風味を抑える工夫をしていた名残りです。
寝酒にも◎卵を使った濃厚なカクテル
ナイトキャップ
名前の通り、寝酒におすすめの1杯で、オレンジの心地よい香りと卵黄が1日の疲れを癒していきます。
作り方は、ブランデーとアニゼット、オレンジ・キュラソーを1:1:1あるいは2:1:1の割合で用意し、卵黄1個と氷といっしょにシェイクしてカクテルグラスに注ぎます。
お好みでナツメグを少々かけても、味のアクセントになります。
ナイトキャップにはロングタイプのホットドリンクもあり、ラム酒や温めた牛乳で作るレシピもあります。
寒い季節に温まりたいなら、こちらもおすすめです。
ブランデー・エッグノッグ
ブランデー45mlに砂糖1tsp、卵黄1個、牛乳適量を加えてシェイクしたロングカクテルです。
エッグノッグは牛乳から作る甘い飲み物のことで、ブランデー・エッグノッグはもともとクリスマスに飲まれてきました。
色は茶色みがかったアイボリーで、タンブラーに注いでいただきます。
ブランデーを30mlにしてラム酒15mlと合わせる作り方や、仕上げにナツメグを振りかけるものもあります。
ブランデーの香りと牛乳のコクが卵の臭みを消してくれるので、生臭さはありません。
ブザム・カレッサー
ブランデーとオレンジ・キュラソー2:1に、グレナディン・シロップを1tsp、卵黄1個を氷とシェイクしたまろやかなショートドリンクで、ナイトキャップにもぴったりです。
「ブザム・カレッサー」とは「秘かな抱擁」という意味で、1920年代にロンドンのサボイ・ホテルのバーテンダーが考案した歴史あるカクテルです。
初期のころはブランデーの替わりに酒精強化ワインであるマデイラ・マディラが使用されていました。
まとめ
ここでは、さっぱりといただけるものから、生クリームや卵を使った濃厚なものまで、イメージや材料ごとにブランデーのカクテルを紹介していきました。
ほとんど同じ材料を使っていても最後の仕上げが違うと別の味わいになるなど、カクテルの世界は実に奥深いです。
バーや自宅で、あなたに合ったお気に入りの1杯が見つけてくださいね!