ちょっと大人なお酒。ブランデーとは?
以前働いていた居酒屋で、お客さんに時々聞かれたことがあります。
「ブランデーは置いてないの?」と。
そういえば、うちのお店にはブランデーなかったなと気付きました。
ブランデーを多く置いてるお店って、中々ないように思います。
ブランデーって、どんなイメージがありますか?高級そうでグラスを回しながら、大人な雰囲気で飲む、といった感じでしょうか。
私個人の感想ですが、実はブランデーってとても面白いお酒だと思います。
飲み方も様々で、男性だけでなく、女性も楽しめると思います。
そんなブランデーについて、少し解説したいと思います。
そもそもブランデーってどんなお酒?
ブランデーとは、果実酒から作った蒸留酒のことを言います。
主に、白ブドウを使用したワインを蒸留して、作られます。
リンゴやサクランボなどから作られたものもありますが、一般的にブランデーと言えば、原料が白ブドウのものを言います。
語源は、オランダ語でbrandewijn(ブランダウェイン)、「焼いたワイン」という意味です。
その歴史はとても古く、7世紀頃にはヨーロッパで、ワインを蒸留するこということが行なわれていたそうです。
日本では、19世紀末に伝わったと言われています。
ブランデーができるまで
まず、原料である白ブドウですが、「ユニブラン」というものが、多く使用されます。
酸味が多く、糖度が低いのですが、ブランデー作りには適しています。
まず、白ブドウから果汁を絞り、発酵させます。
発酵させる期間は、メーカーによって違いがあります。
次に、発酵させたものを蒸留し、樽に入れ、長期間熟成します。
ブランデーの場合、数年から数十年という長い間熟成します。
そして、最後に調合(ブレンド)し、瓶詰めして完成です。
熟成について
ブランデーにとって熟成という行程は、とても重要な意味を持ちます。
蒸留したブランデーは、アルコール度数70%前後です。
これを長期間熟成させることにより、アルコール度数40%くらいまで下がり、まろやかなブランデーになります。
また、無色透明だったものが、熟成されることによって、琥珀色に変化します。
長期間熟成させることにより、様々な化学反応が起きてブランデーが出来上がるのですが、そのメカニズムは100%解明されているわけではないそうです。
凄いですね。
なんかそういうところに、神秘的というか、魅力を感じてしまいます。
熟成年数によるランクの違い
ブランデーは、熟成年数によってランクづけされています。
瓶に「X.O」や「V.S」などが表記してあるのを、見たことがあるでしょうか。
これらが意味するのは、熟成年数の違いです。
熟成年数が若い順に、「スリースター」、「V.S」、「V.S.O.P」、「ナポレオン」、「X.O」となります。
ただ、コニャックやアルマニャックなど、種類によって規定年数は変わります。
ブランデーの場合、調合(ブレンド)するので、熟成年数が違うものを調合した時は、熟成年数が若い方を基準に考えます。
ちなみに、熟成年数の単位には「コント」というのが、使用されます。
ブランデーのおいしい飲み方
そんなブランデーの飲み方ですが、最もポピュラーな飲み方は、ストレートです。
ブランデーの場合、温度が上がると香りが立ってくるので、グラスを手で回し、温めながら飲むのが一般的です。
グラスを回して飲むのには、ちゃんと意味があるんですね。
なので、水割りで楽しむこともできますが、香りを堪能したいという方は、氷を入れずに飲むことをおすすめします。
もちろん、冷やしたものを飲みたいという方は、ロックで飲むのも、良いんじゃないでしょうか。
その他の楽しみ方
一つ、面白い飲み方を紹介すると、「カフェ・ロワイヤル」という飲み方が、あります。
これは、ブランデーとコーヒーを組み合わせる飲み方です。
まず、温かいコーヒーを用意します。
次に、ブランデーを染み込ませた角砂糖をスプーンに乗せ、火をつけてゆっくりと、コーヒーに沈めます。
青い炎が出るので、演出を楽しむ感じですね。
こんな楽しみ方は、他のお酒では、中々出来ないのではないでしょうか。
是非、女性におすすめしたいですね。
まとめ
普段、日常的にブランデーを飲むという方は、あまり多くないかもしれません。
でもブランデーとは、そもそも原料は白ブドウなので、いざ飲んでみると、意外と飲みやすく感じると思います。
ブランデーは、比較的値段の高いものが多いです。
物によっては、何十万もするのも数多くあります。
でも、そういった物ばかりでなくリーズナブルなものも、たくさんあります。
楽しみ方も色々です。
是非、一人でも多くの方に、お試し頂けたらと思います。