フルーツの品種の数だけブランデーの種類は存在する?

ブランデー

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ブランデーを飲み始めて興味を持つようになると、その種類の多さや奥深さに驚きます。

VOやVSO…、コニャックやアルマニャック…、原材料はぶどうやりんご…、どこから手を付けて良いものか悩みますよね。

そこでまず、原材料の違いでもある「グレープブランデー」と「フルーツブランデー」の2つに分け、それぞれの視点からじっくり掘り下げてみたいと思います。



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ブランデーの原材料には何がある?

ブランデーは、ウイスキー・ウォッカ・焼酎・泡盛・ジン・テキーラ・白酒などと並んで、蒸留酒(スピッツ)と呼ばれます。

その原材料は、果物・大麦・ライ麦・米・サツマイモ・竜舌蘭など、じつに様々です。

そして果実を使うブランデーは、果実の種類によって大きく2つに分けられます。

ぶどうを主原料とする「グレープブランデー」と、ぶどう以外の果実を主原料とする「フルーツブランデー」です。

これ以外に、ワインの搾りかすからできる「滓取りブランデ-」があります。



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グレープブランデーとは

グレープブランデーはワインと同じく、ぶどう(主に白ぶどう)から製造されます。

使用されるぶどうは、ワイン用の糖度が20度以上あるような甘いぶどうではなく、糖度が低くて酸味が強いぶどうです。

このようなぶどうを使って製造すると、ストレートで飲んだ時、凝縮した香りの成分が広がり、グラスの底を手で温めながら飲めばより一層香り立ちます。

さらにブランデー特有の、芳醇で奥深い味も作り出します。

ここからはグレープブランデーをさらに詳しく掘り下げます。

コニャック

コニャックとは、フランスの南西部、大西洋に面したコニャック地方において、決められた製造方法で作られたブランデーのみを指します。

品質が素晴らしく、高級ブランデーの代名詞ともなっています。

使用されるぶどうは、主に「ユニブラン」で、他にも「コロンバール」「フォルブランシュ」があり、合わせて3品種がコニャックに使用することを許されます。

さらに、使用するぶどう全体の10%未満であれば、「メスリエサン=フランソワ」「フォリニャン」「モンティル」「セレクト」「セミヨン」「ジュランソンブラン」といった品種のぶどうを使うことも許されます。

コニャックのぶどうは、ぶどう畑のあるエリア(生産地)によって6つに分けられ、ランキング化されています。

同じコニャック地方でも、土壌の質によってぶどうの出来が変わってくるのです。

高品位な土壌の順番に並べますね。

  1. グランドシャンパーニュ
  2. プティットシャンパーニュ
  3. ボルドリ
  4. ファンボア
  5. ボンボア
  6. ボアゾルディネール

コニャック地方は大西洋に面していますが、やはり海に近いエリアほどランキングが下位になってしまいます。

そしてコニャック地方の中心に向かうほど良い土壌になり、中央エリアにあるグランド・シャンパーニュが最も良い土壌になります。

グランド・シャンパーニュのぶどうを使用すると、熟成するにつれ、上品に香り高く、繊細で軽やかなブランデーになります。

このエリアで収穫~出荷まで行ったブランデーは、「グランドシャンパーニュ」と呼ばれ、おすすめの逸品です。

もし目にする機会があったら、一度手に取ってみて下さいね。

アルマニャック

アルマニャックとは、フランスの南西部にあるガスコーニュ地方の、その中央部に位置するアルマニャック地方において製造されたブランデーのみを指します。

アルマニャック地方は、コニャック地方とボルドー地方の下のほうの内陸部にあります。

アルマニャックは、コニャックと肩を並べる2大最高級ブランデーですね。

使用されるぶどうは、主に「ユニブラン」で、他にも「コロンバール」「フォルブランシュ」などの10種類が使用することを許されます。

アルマニャックのぶどうは、ぶどう畑のあるエリア(生産地)によって3つに分けられ、ランキング化されています。

同じアルマニャック地方でも、土壌の質によってぶどうの出来が変わってくるのです。

高品位な土壌の順番に並べますね。

  1. バアルマニャック
  2. アルマニャックテナレーズ
  3. オーアルマニャック

アルマニャック地方の西部バ・アルマニャックは、酸性の土壌で、鉄分を多く含む粘土砂質です。

そこで育ったぶどうはフルーティーで繊細な味であることから、最高の土壌とされます。

ピスコ

ピスコとは、ペルーでは「神の美酒」と呼ばれているブランデーです。

ピスコの定義には諸説ありますが、ピスコ地方で栽培されたぶどうを使い、伝統的な方法で製造されたものだけがピスコと名乗れるとのことです。

使用されるぶどうは、主に「ケブランタナ品種」です。

ぶどう栽培の技術が、16世紀にカナリア諸島から持ち込まれたのを機にピスコも製造されるようになりました。

特徴は、樽熟成を行わないので、無色透明なホワイトブランデーであることです。

ピスコの中で最高のものはタクナ産とされます。

フィーヌ

フィーヌとは、ワインを作る際に行われたぶどうの選別で、AOCの基準を満たしていないとされ弾かれたぶどうを使ったり、ワインを作る過程の中で、澱引きした後に残ったワインに適さなかったものを使ったりして製造されます。

滓取りブランデ-とは

滓取りブランデ-は粕取りブランデーとも呼ばれ、ワインの製造過程の中で出たぶどうの搾りかすを使って製造されるブランデーです。

ヨーロッパにおけるワインの産地で製造が盛んにおこなわれています。

マール

マールはフランス産の滓取りブランデ-です。

マールは香りも色も濃厚で、中でも、ブルゴーニュ地方・アルザス地方・シャンパーニュ地方のものは「三大マール」と呼ばれ、多くの人に愛されているおすすめのブランデーです。

使用されるぶどうは、白ぶどうだけでなく、赤ぶどうも使われ、ぶどうの種類もさまざまです。

グラッパ

グラッパはイタリア産の滓取りブランデ-ブランデーです。

ほとんどが樽熟成をしないので無色透明で、イタリアでは食後酒として愛されています。

バガセイラ

バガセイラはポルトガル産の滓取りブランデ-です。

オルーホ

オルーホはスペイン産の滓取りブランデ-です。

ほとんどが樽熟成をしないので無色透明です。

フルーツブランデーとは

フルーツブランデーは、ぶどう以外の果物を主原料として製造されます。

使用される果物は、りんご・木いちご・すもも・梨・さくらんぼ・みかん・かりんなどで、その種類があまりに多いため、果物の数と同じだけフルーツブランデーの種類があると言われます。

特徴として、基本的に樽熟成をしないので、無色透明なフルーツブランデーが多いです。

果物の香りを楽しむことができ、食前酒や製菓用として人気が高いですね。

日本ではブランデーに果物を漬け込んだお酒をフルーツブランデーと呼びますが、こちらはリキュールと呼ばれるお酒になります。

アップルブランデー

アップルブランデーとは、リンゴの果汁を発酵させて作ったシードルから製造されます。

アップルブランデーは、豊富な種類のフルーツブランデーの中で、最も生産量が多いですね。

リンゴはバラ科の植物なので、バラと同じ成分が含まれているため、華やかな香りが特徴です。

カルヴァドス

カルヴァドスとは、フランスの北西部、大西洋に面したノルマンディー地方とブルターニュ地方で作られた、基準を満たしたものを指します。

カルヴァドスと名乗れるのは、2年以内の若いシードルからつくられたブランデーのみなのです。

フランスの北西部は寒冷な気候なので、ぶどう栽培に向いていません。

そこで栽培に適しているりんごが使われるようになりました。

ところが、そのリンゴでブランデーを作ってみれば、コニャックやアルマニャックよりも香りが華やかなものができたのです。

その優れた特徴を活かし、食前酒や製菓用に使われることも多いですね。

りんごだけを使うと甘みの強いブランデーになってしまいます。

そこでカルヴァドスには、リンゴが全体の85%ほど、洋梨が15%ほどの割合で使用されます。

この割合にすることで、リンゴの甘味と洋梨の酸味のバランスが絶妙になるのです。

80㎏のりんごから、カルヴァドスは1リットルしか作れません。

フランスにおいて、カルヴァドスは最高級アップルブランデーとされます。

その他の果物から製造されたブランデー

キルシュヴァッサーはサクランボが主原料です。

スリヴォヴィッツはプラムが主原料です。

フランボワーズは木イチゴが主原料です。

オープストラーはリンゴと西洋ナシが主原料です。

まとめ

ブランデーにはさまざまな種類があり、最高級とか、高品質とか謳われていて、実際には何がどのように良いのかわからないことが多いですよね。

ナポレオンと名乗っていても、実際には価格も品質も、VO以下の安物だったりするのは良く耳にする話です。

今回の記事を読んでいただいて「なるほどそうだったのか」と思っていただけたら幸いです。

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