大切なブランデータイムをさらに優雅なものにしよう! おすすめはこんなグラス!
ブランデーにこだわりのある方は多いかと思います。
コニャック、アルマニャック、カルヴァドス…。
味わいも風味も全く違って楽しめますね。
そんな個性豊かなブランデーをどんなグラスで楽しんでいますか?
ブランデーにこだわりはあっても、グラスには興味ないよ、という方。
そんな方におすすめのブランデーグラスをご紹介したいと思います。
目次
ブランデーを飲む時、グラスって大切なの?
ブランデーグラスというと、お金もちがローブを羽織ってソファでクルクル回しているというのがステレオタイプなイメージではないでしょうか。
お笑い芸人がそのようなギャグをして流行らせたというのもありますが、日本人にとってブランデーは「回して」飲むものという先入観があります。
しかしこの飲み方が正しかったのはずいぶん昔の話です。
日本でブランデーが飲まれ始めた頃、その品質は今と程遠いものでした。
香りもなく、味わいも薄っぺら。
そんなブランデーを美味しく味わうために必要だったのが、「手のひらでグラスを温め、クルクル回すこと」だったのです。
ブランデーは温めるとアロマが強く際立ち、香るようになります。
味も香りもない昔の日本のブランデーも、こうすると味わいが増して美味しく感じていたのですね。
しかし質の高いブランデーが簡単に手に入るようになった現在、この飲み方は全くおすすめしません。
むしろ、やめた方が良いのです。
ブランデーの風味が強くなりすぎて、本来の美味しさからかけ離れたものとなってしまいます。
実際、素晴らしいブランデーメーカーが多く存在するヨーロッパでは手のひらで温めて飲むという飲み方はスマートではないと考えられています。
美味しいブランデーは「常温」で、回したりせず静かに頂くのがおすすめなのです。
ブランデーグラスの形は大切!
ブランデーは手のひらで温めてくるくる回して飲むもの、というイメージのある方はグラスについてはどんなイメージがあるのでしょう。
脚の短い、そこの丸いバルーン型のグラスを想像していませんか?
実はこれもブランデーによってはあまりおすすめできないグラスなのです。
ブランデーは空気に触れすぎると香りが強くなり、心地よいアロマが飛んでしまいます。
温めることによってアルコール臭がきつくなり、アロマも本来のものとは異なったものになります。
バルーン型のブランデーグラスはブランデーにはあまりおすすめできないというのはこのためです。
雰囲気に浸りたい時小道具として使用するという場合はアリですが、通常使用するのならバルーン型のグラスではないものを選ぶ方がいいかもしれません。
ブランデーグラスはどんなものがいいの?
ブランデー本来の美味しさを堪能するならば、その形状はとても大切。
それではどんな形のものを選べばいいのでしょうか。
おすすめはチューリップ型グラス
専門家たちに認められ、「ブランデーグラスの王様」と言われているのがチューリップ型グラスです。
口先が少し内側にくびれており、チューリップのように見えます。
このグラスですと香りが徐々に立ち上がり、グラスの中にアロマが籠ります。
また、ブランデーを口に入れても液体が舌の上を広がっていきにくいという特徴があります。
そのため舌の体温がブランデーに伝わりにくく、アルコールの刺激を感じたり、アルコール臭を感じにくいというメリットがあります。
ブランデーグラスは大きさも大切です
それではサイズはどうなのでしょうか。
ブランデーを飲む時に一気飲みしたり、ごくごく喉をならして飲む方はいないでしょう。
本来、少しずつ風味を味わいながら楽しむものです。
ですから、グラスサイズは小さめがおすすめ。
大きいグラスに入れて飲むと、ブランデーが空気に触れる面が多くなってしまうのでアルコール分が揮発してしまいます。
口に含む時もアルコールの刺激をあまり感じず、純粋にアロマを楽しむことが出来るのです。
どんなアルコールにも対応!リーデルのグラス
グラスと言えばまず浮かぶのがリーデル社ではないでしょうか。
特にワイングラスが有名ですよね。
リーデルのワイングラスと言えば最高のものを表します。
しかしこのリーデル社、扱っているのはワイングラスだけではありません。
ビール用、ウイスキーなどのスピリッツ用、大吟醸用グラスなど種類豊富なグラスがあるのです。
カクテル用にも様々な種類があって、ありとあらゆるお酒のためのグラスがそろいます。
勿論ブランデー用もおすすめです。
リーデルの歴史
リーデル社は1756年にボヘミアにて創設されたガラスメーカーです。
第二次大戦後は工場が接収・国営化されたため、オーストリアにて創業を再開しました。
それまでは色付き・装飾ガラスの生産が主でしたが、移設後はグラスを主流製品として生産。
この変革を行ったのがクラウス・ヨゼフ・リーデルです。
彼は「ブドウ品種にあったグラス形状」というコンセプトをワイングラスの世界に導入した初めての人でもあります。
現在ワイングラスだけでも20種類以上を製造し、それぞれの品種に合わせてワインの持ち味を最大限に生かすグラスを生産しています。
リーデル社の研究はワインのみではありません。
日本酒、ブランデー、ビールなどあらゆる飲み物に適した形状を研究・制作しているのです。
現在のリーデル社のコンセプトは「形は機能」。
それぞれの専門家たちとともに、「香り、風味、後味、バランス」を最大限に引き出すグラスの研究を行っています。
ブランデー向けには2つのシリーズが!
ブランデーグラスとしておすすめなのはリーデルのシリーズの中でも「ヴィノム」と「ソムリエ」。
違いはどこにあるのでしょうか。
VINUM(ヴィノム)シリーズ
こちらは豊富なバリエーションの揃った「マシンメイド」のグラスです。
「マシンメイド」とは文字通り機械によって生産されたもの。
リーデルの職人によって造られたものよりもお安く購入できます。
日常的に楽しむにはぴったりのグラスです。
ヴィノム
コニャック(2個入)
こちらはブランデー用グラス。
コニャックとありますから、特にコニャックを頂く時におすすめですね。
形状は小ぶりながら適度なふくらみのあるチューリップ型。
アルコールの刺激臭を抑えつつ深みのある香りを感じることが出来ます。
反りかえった飲み口はアルコールの甘みを感じるのにぴったり。
甘味によって、ブランデー全体の味わいが優しいものとなります。
マシンメイドとは言え、造られているのは世界最高の技術を持つと言われるドイツ工場ですから、その品質は間違いありません。
台座には「RIEDEL」の文字が、ブロック体でさりげなく記されています。
ソムリエ
コニャックV.S.O.P.
こちらはブランデー、それもV.S.O.P向けに特化したブランデーグラスです。
「ヴィノム」シリーズとの最大の相違はこのシリーズがハンドメイドであるということ。
オーストリアの本社近くにある工房で、25人の職人たちによってすべて手作りで製造されています。
飲み口は非常に薄く、精工な作り。
シンプルで、ブランデーを味わうためだけにチューニングされたグラスです。
「ソムリエ」シリーズのグラスでは、台座に刻まれた「RIEDEL」の文字は筆記体で記されています。
こういうところで、マシンメイドとの区別を図っているのですね。
まとめ
本当にブランデーの持ち味を楽しむなら、グラスの形状にもこだわるのがおすすめです。
チューリップタイプのブランデーグラスをおすすめしましたが、勿論バルーンタイプがお好きなら、それでもいいのです。
大切なのは味わうブランデーの温度や量。
そして、「お気に入り」のブランデーグラスを見つけること。
もう一度お持ちのグラスとブランデーの相性を再確認してみてはいかがでしょうか。