今注目されているリンゴを主原料にしたブランデー、カルヴァドスブランデーの魅力を探ってみよう!

ブランデー

ブラー グランソラージュ カルバドス 700ml [並行輸入品]

ブランデーはブドウを主原料にしたものが主流ですが、中にはサクランボやリンゴを主原料にしたチェリーブランデーやアップルブランデーというものもあります。

その中でも特に今注目されているのが、カルヴァドスブランデーというアップルブランデーです。

最近ではカルヴァドスブランデー入りのチョコレートが発売されるや否や、すぐに売り切れてしまうなどその人気は急上昇しています。

ではカルヴァドスブランデーにはどのような魅力があるのか、またおすすめしたい銘柄についても紹介していきたいと思います。



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カルヴァドスブランデーってどんなブランデー?

アップルブランデーの中でもカルヴァドスと名の付くブランデーは、ただリンゴを主原料にして造られた洋酒とは違います。

カルヴァドスブランデーに使用されるリンゴは、フランス北西部のノルマンディー地方という特定地域で厳しい基準をクリアした選りすぐりのリンゴのみが使用されています。

このリンゴ以外を主原料にしたものはカルヴァドスとは言わず、ただのアップルブランデーということになります。



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カルヴァドスブランデーの中でも最上級のものは?

特定地域であるノルマンディー地方には、カルヴァドスブランデーの蒸留所がおよそ100箇所も存在し、その銘柄も400を超えると言われています。

カルヴァドスブランデーのメッカともいえるノルマンディー地方の中でも、特に最上級のカルヴァドスが造られている蒸留所がペイ・ド―ジュ地区にあり、そのすばらしい香りと味わいは世界的にも非常に高い評価を得ています。

カルヴァドスはどのような製法で造られているの?

カルヴァドスブランデーのもととなるものが、シールドアップルと呼ばれるリンゴの醸造酒です。

シールドアップルにはスイート、ビター、ビタースイート、サワーと4種類あり、職人の熟練技と知識による4種類のシールドアップルのブレンドで、絶妙なバランスのとれた上質の味わいが造りだされます。

それから天然製法で発酵が行われ、しっかり乾燥したオーク材の樽で最低5年間熟成された後、さらに2回の蒸留を経てカルヴァドスブランデーが生み出されるのです。

カルヴァドスブランデーを味わってみよう!

それではおすすめのカルヴァドスブランデーを、7つ紹介していきたいと思います。

カルヴァドスはリンゴの甘くさわやかな香りとまろやかな味わいが特徴ですが、中にはオーク樽から染み出たスパイシーな風味が楽しめるなど、一口味わうごとにその深さと魅力を実感することができるでしょう。

甘みの強いものが多いのでどちらかといえば女性に好まれる洋酒と思われがちですが、中には甘さが控えめで辛口にものもありますので、ブランデーを知り尽くしている人や男性にもぜひおすすめです。

ブラー グランソラージュ

ブラー グランソラージュ カルバドス 700ml [並行輸入品]

ペイ・ド―ジュ地区で製造されたカルヴァドスブランデーで、カルヴァドスの中でも一級品とされています。

3~5年熟成の原酒が使用されている熟成年数の若いブランデーで、アルコールに強い人やドライな味わいを楽しみたい人におすすめです。

香りはまだアルコールの匂いが残っていて、その後にリンゴの甘くさわやかな香りが残ります。

熟成年数が若いのでまろやかな甘みよりもドライな味わいが楽しめ、抜けがよく後味もさわやかです。

熟成年数が若い分価格も2,000円台と手頃で、若い人にも人気のあるカルヴァドスです。

ブラー X.O. カルヴァドス

ブラー X.O. カルバドス 700ml [並行輸入品]

8~40年熟成の原酒をブレンドした熟成年数が経っているカルヴァドスで、リンゴとオーク樽の香りが芳醇で絶妙なバランスが取れた高級品です。

熟成されたブラー X.O. カルヴァドスは本来の味わいを残したまろやかな味わいで、女性にも好まれるフルーティーでやさしいテイストです。

食後のチーズやエスプレッソとも相性が抜群で、ストレートやオンザロックでリンゴとオーク樽の洗練された風味を楽しむのがおすすめです。

デュポンV・S・O・P

デュポン VSOP 700ml

最低5年以上オーク樽で熟成されたカルヴァドスで、オーダーが入ってからボトル詰めされ出荷されます。

クリアなゴールドのカラーが美しく、グラスに入れると幻想的で魅力的。

また甘くさわやかな味は、上質のアップルジュースのようなやさしい味わいで、飲みやすいので女性やブランデー初心者にもおすすめです。

バニラシュガーのような甘い香りにオーク樽の熟成した香りが加わり、フレッシュフルーツとアーモンドが混じったようなさわやかな香りが余韻を残すカルヴァドスの逸品です。

デュポン1977

デュポン 1977 (36年) カスクストレングス 42度 700ml

年代物のデュポンのカルヴァドスブランデーです。

1977年から樽詰めされ、水を一切加えることなく製造されています。

熟成年数の長いまろやかな味わいのカルヴァドスとは違い、複雑ながらもパワーのあるフレッシュな味わいです。

パワフルな味の後にナツメグとバニラのようなやさしい甘さが来て、ビターなシトラス系の味わいがかすかに残るという、一般的なものとはまた一味違った魅力ある味わいが楽しめます。

甘くまろやかな洋酒に飽きた人に味わってもらうと、喜ばれること間違いなしです。

食前酒や食後酒にもピッタリで、少し薄めるとさらに飲みやすくなります。

クール・ド・リヨン セレクションカルヴァドス

クール・ド・リヨン セレクション[カルヴァドス] 700ml 40度[正規品]

カルヴァドスのトップメーカーと呼ばれるクール・ド・リヨンから発売されている銘柄で、リンゴのフレッシュでフルーティーな味わいが魅力の人気のカルヴァドスブランデーです。

1960年の創業以来、蒸留からボトル詰めまですべて自社で行われているというこだわりで、価格は2,500円台ですがお値段以上の味わいが堪能できます。

香りと味わいが実に繊細なので、水割りやお湯割り、カクテルベースにするよりも、本来の味が楽しめるロックかストレートで味わうのがおすすめです。

クール・ド・リヨンヴィンテージ1939年

クール・ド・リヨンが誇るカルヴァドスブランデーの中でも最高級品で、70年以上もかけて熟成された大変希少価値の高いまぼろしのブランデーです。

クール・ド・リヨンヴィンテージには他に1970年物と1994年物もありますが、繊細で芳醇な味とフルーティーな香り、そして年代物でしか味わうことができないビロードのような滑らかな口当たりは、まさに芸術品とも呼べるぐらいすばらしいものです。

クール・ド・リヨンオルダージュ

クール・ド・リヨン オルダージュ 700ml [並行輸入品]

オルダージュとはフランス語で「年齢がわからないほど古い」という意味で、ヴィンテージ物と同じく、長い年月をかけて熟成させて作られたカルヴァドスブランデーです。

クール・ド・リヨンオルダージュは最低15年以上、小さなオーク樽で熟成されます。

なめらかな口当たりのヴィンテージ物とはまたひと味違う、まろやかながらも濃厚でパンチのある味わいで、シガーのお供としてもピッタリのブランデーです。

香り高いクール・ド・リヨンオルダージュは、まず一口飲む前に香りを楽しんでから飲むことをおすすめします。

スパイシーでウッディな香りの中にフレッシュフルーツのような香りが入り混じり、深いアロマの香りを楽しむことができます。

ちなみにクール・ド・リヨンオルダージュは2000年のサンフランシスコ・世界スピリッツコンペティションで金メダルを獲得するなど、世界でも高く評価されています。

カルヴァドスブランデーを使ったスイーツも美味!

カルヴァドスブランデーはそのまま味わうだけでなく、このブランデーを使ったスイーツも楽しめます。

日本ではロッテの秋冬限定のカルヴァドスチョコレートが知られていますが、フランスのノルマンディー地方の特産スイーツとしてはガトー・ノルマンという銘菓が知られています。

ガトー・ノルマンはリンゴをカルヴァドス風味にして、それを生地に混ぜて焼いてあるお菓子です。

アルコール度数の強いお酒が苦手という人は、スイーツでカルヴァドスを楽しんでみてはいかがでしょうか?

またカルヴァドスブランデーのおつまみとしても美味!

ぜひおすすめです。

まとめ

ノルマンディー地方のリンゴを主原料にしたカルヴァドスブランデーには、ポム・プリゾニエールというものがあります。

これはカルヴァドスにリンゴ1個を丸のまま漬け込まれたもので、瓶の口よりも大きなリンゴがボトルの中に入っているものです。

ポム・プリゾニエールは映画のカサブランカにも登場したもので、映画でこれを見た人はちょっと不思議に思ったのではないでしょうか?

実はボトルの中のリンゴは春先から小さなリンゴをボトルに入れて成長させ、大きくなってから枝から切り離して作られたものなのです。

カルヴァドスブランデーは日本では最近人気が高まってきたブランデーですが、世界では結構昔から愛されてきた洋酒なのです。

ブランデー