ブランデー初心者向け!おしゃれで大人なブランデーの世界へようこそ
ブランデーというと、ダンディなおじさまが静かに渋く決めながら飲んでいらっしゃる、敷居の高い飲み物というイメージかもしれませんね。
しかし実は最近、若い女性にもじわじわと人気が出てきており、さまざまな種類が売られるようになりました。
飲みやすいカクテルにしたり、おしゃれな瓶を楽しんだりしている方も多いんのですよ。
高級そうだしわたしにはまだ早いと思っているあなたに、知らないともったいない、ブランデーの魅力についてお伝えします。
目次
いまさら聞けない!ブランデーの定義とは?
葡萄などの果実を原料にして発酵、蒸留によって造られた蒸留酒のことです。
つまり果実酒から更に蒸留していることになります。
ウイスキーと似たイメージですが、ウイスキーは穀物類を糖化し、発酵させた蒸留酒です。
熟成年数は平均5~8年ですが、25年以上も熟成させるものもあります。
アルコール度数は40~50度です。
飲み方もさまざまです。
香りを楽しめるストレートは、ワイングラスや大きめのグラスに少し注ぎ、手で温めながら飲むもので、こうすると芳醇な香りが増します。
また氷を入れて楽しむロックはもっともポピュラーな飲み方でもあります。
氷が溶けてアルコール度数の高いお酒が飲みやすくなります。
また女性人気が高いのはもちろん、カクテルでしょう。
ブランデーは健康にいいの?
フランスでは「命の水」という意味の言葉で親しまれています。
その理由は、長期間熟成させている間に樽からポリフェノールが染み出してくることにあります。
ポリフェノールは健康効果が豊富で、動脈硬化、脳梗塞などを防ぐ抗酸化作用に優れています。
ブランデーにはメラニンの原因となるチロシナーゼができるのを抑える作用もあるそうです。
シミやソバカスの予防、美白作用などが期待できるのです。
さらには老化予防やがん細胞の抑制、糖尿病への効果もある、まさに命の水です。
おしゃれに楽しめて健康にもいい飲み物なんて、最高ですね。
ブランデーにはどんな種類があるの?
種類はおもに2種類に分けられます。
葡萄を原料にしたグレープブランデーと、葡萄以外を原料にしたフルーツブランデーです。
葡萄を原料にしたグレープブランデー
コニャック、アルマニャック、ピスコマール:ワイン用ブドウの搾りかすが原料になります。
葡萄以外を原料にしたフルーツブランデー
カルヴァドス:リンゴが原料。
キルシュヴァッサー:サクランボが原料で、お菓子の風味付けにもよく使われる。
フランボワーズ:フランスで作られる、木苺が原料のブランデーです。
カクテルや製菓用など幅広く使われるのが特徴です。
風味はどう違うの?
コニャック、アルマニャック
まずもっともポピュラーなコニャックとアルマニャック。
両者の製法の大きな違いはコニャックが蒸留機で2回蒸留するのに対し、アルマニャックは55度前後の低い度数で1回蒸留していることです。
このためコニャックは香味にすぐれたエレガントで芳醇な味わいになり、アルマニャックはコニャックに比べて、力強くワイルドで、フレッシュな味わいになります。
カルヴァドス
リンゴから作るブランデーであるカルヴァドスは、ふっと香るリンゴのフルーティーさも相まって、とても上品で女性に好まれる風味となります。
キルシュヴァッサー
サクランボが原料のキルシュヴァッサーは、色はほとんど無色で、サクランボのさわやかな甘い香りを持つブランデーです。
チョコレート風味のお菓子と相性が抜群で、材料としてよく使用されます。
どんなカクテルが美味しいの?
サイドカー
飲みやすいショートカクテルです。
レモンの風味で飲み口が優しいですが、アルコール度数の高いカクテルです。
ホーセズ・ネック
馬の首をイメージしてかたどったレモンの皮が特徴の、ブランデーベースカクテル。
ジンジャーエールで割った、ブランデーの香りが特徴的な少し甘いカクテルです。
アレクサンダー
生クリームとカカオリキュールによって甘みとまろやかさが加わり、非常に飲みやすいカクテルです。
チョコレートの香りで、女性におすすめです。
カフェ・ロワイヤル
スプーンに角砂糖を乗せてブランデーを染み込ませて、火をつけて溶けかけたところをコーヒーに落として飲むカクテルです。
ブランデーの香りと炎の演出がとてもおしゃれです。
ナポレオンが好んで飲んでいたことでも有名です。
アップル・カー
サイドカーのベースをリンゴベースのカルヴァドスに代えて作ったカクテルです。
レモンの風味と、カルヴァドス独特の華やかで芳醇な香りが魅力の美味しいカクテルです。
初心者はどのブランデーから飲んだらいい?
初めてブランデーを選ぶ際は最も有名なコニャックから試してみるとよいでしょう。
種類も豊富で、ブランデーの基本の味わいを楽しむにはもってこいです。
初心者におすすめのコニャックですが、大切なのは熟成年数です。
ブランデーは樽に原酒を入れ、長期間寝かせて作りますが、その年数がブランデーの味や風味、まろやかさなどに大きな違いをもたらします。
その年数はコニャックであれば3年~100年以上と物によって異なります。
熟成年数が長い程まろやかで質の高いブランデーとなります。
熟成年数の名称は、VSOPやXO、ナポレオンなどがあり、とても覚えにくいですね。
コニャックにおいては、3スター→VS→VSOP→ナポレオン→XO→オルダージュといった順に年数が長くなります。
初心者向きなのはXOクラスのコニャックです。
熟成度合も高く、あまり外れがなくまろやかでこくのあるコニャックを楽しむことが出来ます。
初心者向けアレンジ ブランデー梅酒って?
ブランデーで梅を漬けたブランデー梅酒。
ブランデーの味に梅酒の風味が合わさってとても濃厚な味になります。
飲みやすく、和食にも合うのでとてもおすすめです。
材料はホワイトリカーで漬ける時とほぼ同じで、お酒の部分だけが異なります。
家で簡単に作ることもできるので、主婦の間でもとても人気で、レシピも多く公開されています。
分量
ブランデー1本700mlに対して梅500gほどです。
氷砂糖については、梅の実の50%から100%程度が適量となります。
作り方
まずは殺菌した容器に梅の実を1/3程度入れ、氷砂糖も1/3程度入れます。
これを繰り返し、梅のみと氷砂糖を交互に入れていきます。
梅の実と氷砂糖を入れたら、ブランデーをしずかに注ぎます。
直射日光の当たらない冷暗所で保管してください。
十日に一度は傾けたり回したりして砂糖が均一になる様に混ぜて下さい。
混ぜすぎると梅の実が傷つき、にごりが多くなるのでご注意ください。
ブランデーに合うおつまみって?
基本的には少し甘味のあるおつまみが合います。
チョコレートはとくに相性抜群。
ブランデーの味をまろやかにしてくれます。
カカオが高配合されたビターチョコレートがおすすめです。
また、意外かもしれませんが塩味のクラッカーやプレッツェル、生ハムも合います。
ドライフルーツや、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類もおすすめです。
チーズも相性が抜群です。
ブルーチーズなどのクセの強いものよりも、塩水やお酒で洗い流されたクセがなくて食べやすいウォッシュチーズがよく合います。
まとめ
いかがでしたか?
非常に奥が深くて大人な、ブランデーの世界を少しだけのぞき見してみました。
ブランデーデビューにぴったりの飲みやすいカクテルや、日本人向けにアレンジしたブランデー梅酒、相性抜群のおつまみも楽しみたいですね。
健康効果や美容効果もあるので、大人のたしなみとしてぜひ、一歩踏み出してみてくださいね。