リンゴのブランデーってどう?カルヴァドスのおすすめ!
ブランデーといえば、原材料はブドウですよね。
しかし、リンゴを原材料にしたブランデーがあります。
それがカルヴァドスです。
最近はカルヴァドス入りのチョコレートが人気になって、なんでも売り切れ続出だったとか。
どんなブランデーなのか、気になりませんか?
カルヴァドスに関するアレコレと、おすすめを見てみたいと思います!
リンゴを使えばカルヴァドスになれるわけではない!
カルヴァドスの大きな特徴はリンゴを現在料としていることですが、ただリンゴを使えばいいというわけではありません。
フランスの特定地域で、厳しいフランスの規定をクリアして造られたもののみが、カルヴァドスと名乗ることを許されます。
特定地域とは、フランス北西部のノルマンディー地方です。
ここ以外で造られた、リンゴを原材料としたブランデーはただのアップルブランデーと呼ばれるそうですから、カルヴァドスと名乗れるだけでも名誉なことなんですね。
この地域にはカルヴァドスの蒸留所がおよそ100箇所もあり、その銘柄は400を超えるそうです。
中でも素晴らしいカルヴァドスが造られているのはペイ・ドージュ地区で、ここで造られたカルヴァドスは最上級と言われます。
ペールマグロワール
カルヴァドスのマーケットリーダーとしての地位を保持していると言える、有名ブランドです。
1821年創業で、前述のペイ・ドージュ地区の中心にあります。
周囲は良質なリンゴを生産する果樹園に囲まれており、カルヴァドスを生み出す素晴らしい環境が整っています。
知名度・人気ともに高い、こちらのブランドのおすすめをあげてみたいと思います。
ペールマグロワールVSOP
オークの大樽で4年以上熟成させたカルヴァドスです。
深い甘みとコクを感じることが出来ます。
芳醇なアロマと繊細な口当たりが見事にマッチして、フルーティな心地良さが味わえます。
2014年と15年には「サンフランシスコ・ワイン&スピリットコンペティションUSA」にてダブルゴールド賞を獲得しました。
カラー:とても美しいダーク・ゴールド
香り:リンゴの花の香り高いアロマ
味わい:まろやかな心地よい味わいで、フルーツのフレッシュさと濃厚さが絶妙にブレンディングされている。
メモワールXO
単蒸留および再蒸留し抽出されたカルヴァドスです。
樽での熟成年数は最低15年。
厳選した良質の原酒を個別の樽で別々に熟成させた後、ブレンドしてオーク樽の中に入れています。
そして、適切な年月がたつのをじっくりと待ちます。
そのように造られたのがこの「メモワールXO」です。
丸くどっしりとしたボトルは安定感があり、ブランドの風格を感じさせます。
味わい深いカルヴァドスですので、ストレートで頂くのがおすすめです。
カラー:えんじを帯びた、深い琥珀色
香り:熟成したリンゴ・バニラ・黒コショウ・レザー・チョウジノキ
味:ママレード、アプリコット、ナツメグ、バタースカッチのブレンド
ブラー
こちらもフランスノルマンディー地方のペイ・ドージュ地区にある有名ブランドです。
1825年創業で、当時の技術を厳しく守って、カルヴァドス作りを行っています。
カルヴァドス好きには知らない人はいないでしょうね。
こちらのカルヴァドスのおすすめをご紹介します。
カルヴァドスブラー・グランソラージュ
こちらは120種類ものリンゴをブレンドして造られています。
3~6年熟成された原酒がブレンドされています。
比較的入手しやすく、晩酌にはおすすめです。
気軽に、トニックウォーターなどで割ってみても美味しいです。
カラー:琥珀色
香り:リンゴのフレッシュなアロマ
味:原酒由来のリンゴが強く、オーク樽の熟成した香りと絶妙なブレンド。
ブラーXOカルヴァドス
8~15年熟成の原酒がブレンドされています。
XOの名にふさわしい濃厚でまろやかな甘みが堪能できます。
カラー:明るい琥珀色
香り:熟したリンゴとバニラの上品なミックス
味:絹のようななめらかな口当たりで、リンゴ原酒の濃密な深みと甘さが絶妙にブレンドされている。
デュポン
こちらもノルマンディー地方のペイ・ドージュ地区にあります。
およそ30ヘクタールの土地を持ち、6000本ものリンゴの樹を、収穫、ボトル詰めまで、一族で行っています。
まさに家族経営の企業なんです。
一介の小さな蒸留所を現在の高級カルヴァドスブランドに仕立て上げたのは、現オーナーのエティエンヌ氏です。
彼によって蒸留や熟成技術の革新が行われ、デュポンのカルヴァドスは最高級品として、世界の名だたる百貨店や三ツ星レストランに受け入れられるようになったのです。
そんなデュポンのカルヴァドスを見てみたいと思います。
デュポン1977
こちらは、1977年の樽詰めより加水なしで製造されました。
ですから複雑でパワフルな味わいを感じることが出来ます。
食前酒や食後酒としてもおすすめで、少々加水して頂くとさらに飲みやすさアップです。
カラー:クリアで明るい、オレンジがかったマホガニー
香り:甘くまろやかな香りで、リンゴ原酒の深みとシトラスやスパイスのほのかな香り、ウッディな樽の香りが見事に調和。
味:フレッシュさがはじけ、ナツメグとバニラの優しい甘さが後から来る。
かすかなシトラスが少しビターに残る。
デュポンVSOP
こちらは最低5年以上、オーク樽にて熟成されています。
オーダーが入ればボトル詰めされ、出荷されます。
食前酒として特におすすめで、氷を入れて少々の水で割ると、カルヴァドス特有の芳醇なアロマが深く漂い、美味しくいただけます。
普通に頂くなら20~22度の温度がおすすめです。
カラー:明るくクリアなゴールド
香り:熟成したオークと、バニラシュガーの甘い香り。
フレッシュなフルーツのさわやかさも混ざって、優しく香る。
味:アップルジュースのように飲みやすく優しい味わい。
終わりにかすかにバニラとアーモンドが残る。
クール・ド・リヨン
こちらも有名なカルヴァドスブランドです。
ノルマンディー地方ペイ・ドージュ地区において最も優良とされる、フィエフ・サンタンヌ地区に自社農園を保有しています。
1960年創業で、蒸留からボトル詰めまで全てを自社で行っています。
クール・ド・リヨン社のカルヴァドスも、素敵なおすすめがあるんですよ。
クールドリヨンオルダージュ
“オルダージュ”とはフランス語で、「年齢がわからないほど古い」という意味です。
こちらは最低15年以上、小さなオーク樽で熟成されています。
濃厚でパンチのある味わいは、シガーのおともにぴったりです。
香り高いので、頂く前にグラスで香りをしばらく楽しむのがおすすめです。
2000年にサンフランシスコ・世界スピリッツコンペティションで金メダルを獲得しました。
カラー:深い琥珀色
香り:複雑で深いアロマ。
スパイスとウッズが強く、フレッシュなフルーツの香りが混ざり合う。
味:まろやかで濃厚な味わい。
長く後に残る。
クールドリヨンポム・プリゾニエール
こちらは熟成5年物のカルヴァドスです。
なんといっても特徴は、丸ごと入ったリンゴの実です。
リンゴの実が小さいうちにビンに入れて、そのまま育てるというから驚きですね。
かわいい見た目と飲みやすさで女性にも大人気です。
プレゼントにも喜ばれますよ。
カラー:淡い琥珀色
香り:かすかな焼きリンゴ、リンゴジュースの甘い香り。
バニラとシナモンがかすかに香る。
味:フルーティでまろやか。
フレッシュな飲み口ですっきりとした味わい。
まとめ
ノルマンディー地方の有名なカルヴァドス、どれも味わい深く楽しめそうですね。
リンゴが原材料というのは同じでも、会社によってこだわりや製法が違い、試し甲斐もありそうです。
ブランデーチョコにもカルヴァドスが入っているあたり、これからもっと人気が広まってくるのかもしれません。
チョコを食べるように気軽に、お気に入りのカルヴァドスをみつけてみはいかがでしょうか。