世界三大ブランデーと呼ばれるブランデーの種類をご存知でしょうか?
ブランデーと聞いて何を思い浮かべますか?
一番多いのがコニャックではないでしょうか。
コニャックも世界三大ブランデーの一つです。
それでは、あと二つをご存知ですか?
ブランデー好きではないと中々知らないですよね。
世界三大ブランデーの二つ目がアルマニャックといいます。
そして、もう一つがカルヴァドスといいます。
初めて聞く方も多いのではないでしょうか。
今回は、この世界三大ブランデーについて詳しくご紹介していきます。
ブランデーと世界三大ブランデーの違いは?
世界三大ブランデーの名前は、お知りになりましたね。
それでは、ブランデーと世界三大ブランデーの違いについてです。
ブランデーは、果実を原料として蒸留させて作った蒸留酒の総称の事です。
世界三大ブランデーは、各原料や生産地の違いで名前が違うだけで、ブランデーの一種になります。
普段ブランデーと聞いて飲まれるものは、コニャックではないかもしれません。
しっかり知識を付けて、最高のブランデーを楽しみましょう。
コニャック
まず初めに、世界三大ブランデーの一つであるコニャックからご紹介致します。
原産地と由来
コニャックの原産地は、フランス西部のシャラントの西部にあります。
いわゆるコニャック地方が原産地となり、名前の由来もその地名から来ています。
コニャック地方だからといって、ブランデーだけを作っている訳ではありません。
コニャック地方では、ブドウ栽培が古くから有名でワインの原産地でもあります。
コニャックの歴史
1562年からフランスで、ユグノー戦争という宗教戦争がありました。
その影響を受けてコニャック地方も衰退していき当時盛んだったワインの出荷が出来ずにいました。
それを打開するために、提案されたのが蒸留する方法です。
ワインは、ブドウを発酵させて作ります。
その発酵した、ワインを蒸留する事によってブランデーが出来上がります。
これによって当時の危機を脱しワインも含めてブランデー(コニャック)が世界的に広まりました。
そしてコニャック地方には、ブランデーで有名なへネシーやマーテルなどの有名な酒倉が軒を構えています。
コニャックのランク付け
皆様、コニャックのラベルをじっくり見たことがありますでしょうか?
ラベルには、名前の他に「V.S.O.P」・「V.S.O」・「V.O」等の表記が名前の横に記載してあります。
これがコニャックでいうランクにあたります。
下からランクの順番に 、「V.O」・「V.S.O」・「V.S.O.P」にランクが上がっていきます。
更に、「V.S.O.P」の上のランクについては、各メーカーの呼称によって様々あるので一概には、言えません。
是非一度コニャックを買う際に、ラベルを見て頂いてどのランクを買うのか考えてみてください。
おすすめコニャックBEST3
- No.1:ポールジロー25年:香味とバランスが取れており、熟成期間が25年にも関わらずリーズナブル。
- No.2:クルボアジェX.O:コニャックを存分に楽しめる逸品。
更にシリーズが沢山有るので沢山楽しめます。
- No.3:ジャンフィユートレヴュー:香りが最大の特徴で、味は軽めで飲みやすいです。
アルマニャック
続いて、世界三大ブランデーの二つ目アルマニャックをご紹介致します。
原産地と由来
コニャック同じくフランスが原産地です。
フランスの南西部にアルマニャック地方というのがあり、由来もそこからきています。
アルマニャックは、更に3つに分類されます。
- バ・アルマニャック(アルマニャックの中でも最高級の産地)
- アルマニャック・テナレーズ
- オー・アルマニャック
この3つの違いは、アルマニャック地方が3つの地域にまたがっており、それぞれ土の質が違うので3つの産地に分かれます。
しかし、共通しているのが葡萄は、すべて白ブドウを使っています。
アルマニャックの歴史
ブランデーが初めて誕生したのがここアルマニャック地方です。
歴史は、かなり古くルイ15世にも愛飲されていました。
14世紀に修道院の院長が「アルマニャックには健康を維持する効果がある」と発表しました。
これがきっかけになり世界的に広まるようになりました。
お酒で、健康法だなんて願ってもいない事ですよね。
更に、この修道院の院長が40個の効能があると発表し、当時の人々も核心を経て飲んでいたそうです。
アルマニャックのランク
アルマニャックにもランク付けがなされます。
- 三ツ星:2年以上
- V.O V.S.O.P レゼルヴ:5年以上
- ナポレオンヴィエイユ・レゼルヴ X.Oエクストラ:6年以上
- オール・タージュ:10年以上
しかし、こちらも製造者の呼称によって変わるため一概には言えないので一つの基準としてください。
おすすめアルマニャックBEST3
- No.1:アルマニャック・ド・モンタル:最高級の産地で作られており沢山のフルーツの香りが特徴。
- No.2:シャボーV.S.O.P:アルマニャックでは、かなり有名。
飲みやすさが売りの逸品。
- No.3:シャトー・ロバートV.S.O.P:最大の特徴が、葡萄から原酒まで全て自家製造。
価格もリーズナブル。
カルヴァドス
そして、最後に世界三大ブランデーのカルヴァトスをご紹介致します。
原産地と由来
カルヴァドスもフランスが原産地です。
フランスのノルマンディー地方にあるカルヴァトス。
こちらも、地域の名前からの由来です。
カルヴァトスの歴史
記述からしか確認されておらず、今から約600年前にシードルという蒸留酒がありました。
当時の偉い人がその日記にシードルというブランデー(カルヴァドス)の蒸留を記載していた為、確認されたそうです。
カルヴァドスのランク
唯一カルヴァドスに関しては、ランク付けがなされていません。
おすすめカルヴァドスBEST3
- No.1:・デュポン・オルタージュカルヴァドス:ミシュランの三ツ星レストランの半数以上取り扱っています。
- No.2:ブラー・グランソラージュ:風味がしっかりしていて、とてもリーズナブル。
- No.3:ルモルトン・レゼルヴ10年:とても柔らかい味わいで、口当たりが良く飲みやすい逸品です。
世界三大ブランデーの原料と味
ここまで世界三大ブランデーをお知りになったと思いますが、各それぞれで産地が違う事が分かりました。
それでは、他に3つの違いをご紹介致します。
原料
まず、原料の違いをご紹介します。
- 「コニャック」:ユニブラウンの白ブドウです。
- 「
アルマニャック」:ユニ・ブラウン・コロンバール等の白ブドウです。 - 「カルヴァドス」:主となる原料がリンゴです。
アップルブランデーと言われるくらいでアップルの他に、西洋梨や果物を豊富に使います。
こう見ると、コニャックとアルマニャックは、ほとんど同じですよね。
そうなんです、こちらにかんしては原料が一緒でカルヴァドスだけ違うのです。
味
次に、味の違いをご紹介致します。
- 「コニャック」:甘みが特徴的で癖がないです。
- 「アルマニャック」:辛味が特徴的で癖が強い。
- 「カルヴァドス」:フルーティさが特徴的で癖がないのが多い。
ここで、大きな違いが出てきます。
それぞれに、蒸留することで個々の特徴が出てくるという事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ブランデーは、伝説のお酒と言われるほど素晴らしいお酒です。
この世界三大ブランデーをまずそれぞれ試飲していただいてから好みの銘柄を探して頂きたいと思います。
ブランデーは、歴史の他にも産地の特徴を示すこだわりが様々に出ています。
それを知っていくことで、更にブランデーを深く深く楽しめるはずです。
是非、生活の知恵にお使いください。