ブランデーブランドのトップはどこ?生産・販売量トップはあの国のメーカー!

ブランデー

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ブランデーと言えば、世界中にファンを持つ、グローバルなアルコール飲料ですよね。

そんなブランデーの生産・販売量で世界一位とされるのは、どこの国のメーカーかご存知ですか?

コニャックやアルマニャックがあるんだから、当然フランスでしょ!

そう思われた方、とても多いのではないでしょうか。

実は、違うんです。

答えは、フィリピン。

ちょっと意外ですよね?

フィリピンのブランデーについてのあれこれをご紹介したいと思います!



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フィリピンアルコール事情とは?

フィリピンでは、ブランデーに限らず、アルコール飲料がとても安く入手できます。

そのためアルコールはとっても気軽な飲み物なのです。

では、どんな飲み物が人気なのでしょうか?

暑い国だから、やっぱり断トツは…

特に人気が高いのは、やはりビール。

一年を通して気温の高いフィリピンでは、冷えたビールの美味しさは格別と言えますね。

一本30ペソ(80円)くらいからと言いますから、日本よりはるかに安いです。

フィリピンオリジナルブランドの「サンミゲル」ビールはフィリピン国内ならどこででも見ることが出来ます。

こちらの「サンミゲル」社、ビールマーケットのシェアの90%を占めるというから驚きです。

中でも「サンミゲルペールピルセン」は男性に圧倒的な人気を誇るビールと言われています。

それでは女性はどうでしょうか。

女性には「タンドワイアイス」というお酒が人気のようです。

カラフルなカラー・フレーバーで、カクテルのように気軽に頂けるお酒です。

コンビニやお店などでよく見られ、女性やお酒に弱い方にはおすすめです。

一方ブランデーはといいますと、「エンペラドール」というメーカーがフィリピンナンバーワンブランドです。

こちらもびっくりするくらいお安く買えます。

ボトルの大きさにもよりますが、大体200円くらいで買えるので、他のブランデーは太刀打ちできませんね。

フィリピン国内のブランデーシェアのほとんどをこの「エンペラドール」が占めています。

飲むのは専ら男性のようですが、フィリピンでお祝い事などがあると必ずといっていいほど見られるブランデーのようです。



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「エンペラドール」をつくっているのは…

「エンペラドール」を製造しているのは、フィリピンに本拠地を置く、「Emperador Inc.」です。

こちらはフィリピンの有力コングロマリット企業「アライアンス・グローバル・グループ」の傘下にあり、酒類の製造・販売を行っています。

ブランデーの販売を開始したのは1990年。

ブランデーといっても、原材料にはサトウキビが使用されていたりして、本場のものとはかなり違うものと考えてもいいのではないでしょうか。

フィリピン国内では、ブランデーは成功した人が飲む、一種のステイタスとして認められています。

それはエンペラドール社が打ち出したCM戦略がうまくはまったからだと言われています。

エンペラドール社の戦略!

国内で莫大な利益をあげたエンペラドール社は、海外市場に焦点を当て始めます。

2013年にスペインの老舗ブランデーメーカー「Bodega San Bruno」を買収しました。

こちらはスペインのへレスに本拠地を置くブランデーメーカーです。

さらに2014年にはスコッチウイスキーのメーカー「Whyte and Mackay」を買収。

2015年にはサントリーホールディングスからブランデー・シェリーブランド、「Fundador(フンダドール)」、「Harveys(ハーベイ)」、「Terry(テリー)」、「TresCepas(トレスセパス)」、さらにビーム・サントリー社が持つスペイン・へレス市の生産施設を買収しました。

さらに2016年には、フランスのペルノ・リカールからメキシコのブランデー事業を買収。

これを足掛かりに、南米市場への進出を目論んでいます。

欧州・南米と、まさに世界中に広がるエンペラドール社。

日本で販売されていないというのも不思議な感じですが、そのうちあたりまえのように目にする機会が増えてくるかもしれませんね。

ブランデーの生産・販売でホントに世界一なの?

ブランデーの本家・フランスやヨーロッパを凌いで、フィリピンの企業が一位なんて、と驚く方も多いのではないでしょうか。

しかし実際のところ、エンペラドールの生産・販売量は群を抜いて断トツのトップなのです。

英国の酒類専門誌「ドリンクインターナショナル」によると、2013年のエンペラドールのブランデー販売量は3300万ケース。

930万ケースを売り上げた、2位の「マクドウェルズNO1」社とは3倍もの開きがあります。

蒸留酒全体で見ても、韓国の焼酎「ジンロ」に次ぐ販売量です。

(ジンロは6600万ケース)どうしてアジアの国が、とお思いでしょうが、ブランデー販売量2位の「マクドウェルズNO1」社も、実はインドの会社です。

となればやはりカギは人口と価格ではないでしょうか。

フィリピンは人口1億を超え、これからまだまだ増えていくと予想されています。

インドはご存知の通り、12億人もの人が暮らす国です。

そんな国で、安く、手軽に入手できるお酒の需要は高く、これからもまだまだ伸びしろがあると思われます。

750mlのブランデーが250円くらいで買えるなら、みんな気軽に飲みますよね。

エンペラドールはブランデーではフィリピン国内のシェアを独占していますし、ほぼ無敵の状態です。

ただ、エンペラドール社の場合、自国だけではなく、全世界に視野を広げたというところが革新的と言えるかもしれません。

フィリピン国内で稼いだお金を、どんどん海外に向けて投資しているというわけです。

安かろう悪かろうのイメージからの脱却を図るべく、品質にも力を入れ始めています。

現在エンペラドールのブランデーはアジア、北米、アフリカ、中東、ヨーロッパなど、40もの国々で販売され、楽しまれています。

さらにブランデーのみならずウイスキーブランドの買収も進行中。

酒類販売で世界をリードするという強い意気込みが感じられますね。

スペインから世界品質のブランデーを!

価格の安さと販売量だけでは、到底世界最高のブランデーとは言えません。

エンペラドール社の社長、アンドリュー・タン氏は、品質の向上と世界レベルのブランデーの作成に力を入れるようになりました。

次々とスペインの老舗企業を買収していったのもそのためです。

サントリーから「Fundador(フンダドール)」を買収した際に手に入れたブランデー生産施設によって、エンペラドール社は世界最大規模のブランデー会社となりました。

ブドウ農園1500ha。

約100万平方メートルの土地にセラーとボトリングの施設があります。

その他の地域のも合わせて、保持する蒸留所は4つ。

これによって国際市場でもエンペラドールの存在感はさらに強いものとなりました。

さらに、スペインの老舗メーカーを買収したというのも意味深いとされています。

それは、500年ほど昔、フィリピンはスペインの植民地だったからです。

海外ニュースの見出しには「フィリピンがスペインを征服」などと書かれていました。

会長であるアンドリュー・タン氏にはそんなつもりは毛頭ないようですが。

この「エンペラドール」というブランド名も、この名前に落ち着くまでに様々な候補がありました。

彼の友人が提案したというのが「コンキスタドール」。

しかしこれではあまりに植民地時代のマイナスイメージが強いと却下され、現在の「エンペラドール」という名まえに落ち着きました。

スペインとフィリピンの企業が手を組んで、今や世界トップのブランデーメーカー。

なんだかおもしろい話ですね。

Emperadorブランドが自信をもっておすすめするのはこれ!

低価格でそれなりの品質、という印象だったエンペラドール社のブランデー。

海外市場に目を向けたときから、品質の改善にも取り組み始めました。

そんなエンペラドール社が、スペインにて生産を行ったブランデーが発売されました。

ローンチパーティでもなかなかの好評を博したブランデーは、どんなものなのでしょうか。

Emperador Deluxe Spanish Edition.

スペインの企業を買収し、より品質に力をいれて造られたのがこのブランデーです。

ブランデーのノウハウとエンペラドール社のこだわりが詰まっています。

一番初めに作られた「Emperador」、その後ライトな飲み口を求めて造られた「Emperador light」とは異なり、スペインで生産・ボトル詰めされた、グレープブランデーです。

アルコール度数は30度。

赤味がかった美しい琥珀色で、ブドウ、タフィー、アーモンド、ハチミツの香しいノートが感じられる逸品です。

まとめ

日本ではなかなかお目にかかれないフィリピンメーカーのブランデーですが、実は世界的なシェアを持つのですね。

フィリピンで気軽に飲まれているエンペラドールはサトウキビ原料の甘いものらしいですが、どんなものなのでしょうか。

フィリピンで買って帰ってきても、関税などでかなり高くなりそうですから、やはりおすすめは現地で頂くこと。

ローカルな味わいを楽しむのも旅の醍醐味ですよね。

フィリピン以外の国でも販売されているようですから、海外で見かけたら是非、トライしてみて下さいね。

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