スピリッツの王様ブランデーを美味しく愉しむコツとは?

ブランデー

サントリーブランデー V.O 640ml

ブランデーは高級、そういうイメージを持っている人が大多数だと思います。

確かに、海外の有名な銘柄だと高価すぎて購入をためらってしまう場合がほとんどです。

ただ、国内産のブランデーだと1000円未満で購入可能です。

そうなると、グラス一杯あたりの単価は発泡酒よりも安くなります。

決して、庶民に手の届かないお酒ではないのです。

今回は、よりブランデーを愉しむ、をテーマに美味しい飲み方を紹介したいと思います。



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ブランデーとは?

ブランデーは、ブドウを原料とした蒸留酒です。

蒸留酒とは、気化したアルコールを冷却して作ったお酒です。

そのため、ブランデーはアルコール度数が40度近くもあります。

蒸留したブランデーは、一旦樽で熟成させます。

ブランデーは、ワインをさらに蒸留してつくるぜいたくなお酒なので、「スピリッツの王様」と呼ばれています。

ちなみに海外では、蒸留酒のことをスピリッツと言います。

ブランデーの歴史

ブランデーの起源は、フランスでもイギリスでもなく、スペインです。

意外に思った人も多いのではないでしょうか。

最初にワインを蒸留してブランデーをつくったのは、錬金術師で医師でもあった、スペイン人のアルノー・ビルヌーブです。

この、ワインを蒸留してスピリッツをつくる、という発想がブランデーを生んだのです。

当時は、貴重なお酒だったので薬用酒として使用され、「命の水」と呼ばれていました。

その後14~15世紀頃、フランスのアルマニャック地方に伝わり、徐々にフランス各地へ広がっていきます。

18世紀には、ルイ14世がブランデーを保護する法律を作ります。

これによって「王室の酒」というイメージが確立されました。

宗教戦争の影響で需要が減ると、フランスコニャック地方の生産者は「ヴァン・ブリュレ」(加熱したワインという意味)として国外にも輸出を開始します。

これを、オランダ商人が「ブランデウェイン」として販売、イギリスに渡ったものが、「ブランデー」と呼ばれる事になりました。

ちなみに日本にブランデーを伝えたのは、オランダ留学帰りの榎本武揚だと言われています。

近年、日本ではブランデーの消費量が、20年前のおよそ4分の1にまで減少しています。

これだけ美味しいスピリッツの消費量が年々減っていることは、個人的には残念でなりません。

おすすめはサントリーブランデーV.O 640ml

サントリーブランデー V.O 640ml

まずは、「サントリーブランデー V.O 640ml」をおすすめします。

原料にはブドウのマスカットを使用しています。

量販店では、800円程度で売られています。

国内で最も流通しているブランデーと言ってもいいでしょう。

水割りやソーダ割りにしても、ブランデーらしさが消えません。

また、クセがないのでカクテルベースとしても最適です。

もちろん、ストレートやオンザロックでも楽しめます。

最初から、コニャックやアルマニャックを飲んでもいいのですが、口に合わなかった場合は、お金が無駄になってしまいます。

まずは、国内産の定番商品から飲んでみてはいかがでしょうか。

ブランデーを愉しむために必要な道具とは?

まずは、ブランデーグラスです。

バルーンの形をした大き目のグラスですね。

主にストレートで飲むときに使用します。

タンブラーは、水割りやソーダ割りで使うグラスです。

容量は180~300mlです。

普通のコップと考えておけば良いでしょう。

ロックグラスは、その名の通り、オンザロックをつくる時に使います。

タンブラーよりも口径が広く、背が低いのが特徴です。

容量は170~300ml程度です。

あると便利なのがアイスペールです。

氷を入れる容器ですね。

みんなでワイワイやりながら飲みたい時にあると重宝します。

アイスペールには、ガラス製やステンレス製のものがあり、1000円程度から購入できます。

ブランデーをかき混ぜる時、使用するのがマドラーです。

ネット上では、200円程度で販売されています。

ただし、必ずしも、道具を完璧にそろえる必要はありません。

最初は、コップとスプーンがあれば十分です。

では、早速ブランデーの美味しい飲み方について紹介していきましょう。



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ストレート

ストレートで飲む時は、ブランデーグラスを使用します。

ブランデーはアルコール度数が40度近くあります。

グラス一杯に注がないようにしましょう。

まずは、20ml~30mlから飲み始めるのが良いでしょう。

最初から50ml以上飲んでしまうと、お酒の強くない人は翌日相当持ち越します。

飲む時は、グラスをゆらしつつ、香りを嗅ぎながら少しずつ口に含んで愉しみましょう。

ブランデーが空気と触れる事で、本来の香りや味を取り戻してくれます。

ワインのデカンタージュと一緒ですね。

また、ブランデーの香りを楽しむには、適度な温度が必要です。

温度が低すぎると、香りが立ちません。

よって、冬は、お湯でグラスを温めておけばいいでしょう。

ただし、その場合は、水分をきちんとふき取るようにします。

仕事から帰って来て、こわばった気持ちをリラックスさせたい時におすすめの飲み方です。

オンザロック

オンザロックを楽しむ時は、ロックグラスを使用します。

時間をかけてゆっくり飲みたい、ストレートではすぐ酔ってしまう、といった方におすすめの飲み方です。

氷が溶けるにしたがって、グラス内のブランデーがまろやかな味に変わっていきます。

オンザロックの特徴ですね。

作り方ですが、まずグラスに氷を入れ、ブランデーをお好みの量注ぎます。

その後、マドラーで軽くかき混ぜます。

ブランデーを飲みながら、読書したり、ネットサーフィンしたりする時は、おすすめの飲み方です。

ほろ酔い気分でリラックスした時間を過ごす事ができます。

水割り

水割りには、タンブラーを使用します。

ストレートやオンザロックに比べてマイルドな飲み方です。

特に女性の方は、水割りから始めた方がいいでしょう。

さて、水割りの時の「水」は、軟水を使いましょう。

ミネラルを多く含んだ硬水を使うと、ブランデーの味が活きません。

作り方は、タンブラーに氷を入れ、ブランデーを適量注ぎます。

その後、水でグラスを満たしマドラーで軽く混ぜて出来上がりです。

水割りは、短い時間でそれなりの量を飲みたい人にとって、おすすめの飲み方です。

ソーダ割り

日本では、ハイボール(ウイスキーのソーダ割り)が人気ですが、ブランデーのソーダ割りもあります。

一般的に、ストレートやオンザロックは、熟成年数が長いものの方が良いと言われています。

しかし、ソーダ割りに関しては熟成時間の短いものでも、十分に味を楽しめます。

飲み口が軽いので、食事中に飲む人が多いのもソーダ割りの特徴です。

アペリティフ(食前酒)として飲んでも良いでしょう。

ブランデーを割るソーダですが、種類にこだわる必要はありません。

いろいろな銘柄のものを試してお気に入りのソーダ水を使うのがいいでしょう。

作り方ですが、まずタンブラーに氷を入れます。

次に、ブランデーを注ぎます。

その後、ソーダ水でグラスを満たします。

この時、ソーダ水を直接氷にかけないように注意してください。

氷に直接ソーダ水をかけてしまうと、炭酸ガスが抜けてしまうからです。

最後に、マドラーで2~3回かき混ぜて出来上がりです。

ソーダ割りは、食事をしながらブランデーも楽しみたい人におすすめの飲み方です。

まとめ

前述したように、ブランデーは「スピリッツの王様」です。

ワインを蒸留したぜいたくなお酒が、手頃な価格で入手できるのですから、飲まない手はありません。

しかも糖質ゼロなので、中性脂肪が気になるダイエット中の人でも、安心して飲む事ができます。

酒は人生の友です。

高級感を味わいながら、ブランデーをもっと愉しんでみてはいかがでしょうか。

お酒ライフが充実する事、間違いなしです。

ブランデー