甘党にもぴったり!ブランデーとレモンの風味が合わさったニコラシカとは
ブランデーはストレートでそのまま味わうのもいいですが、慣れてきてちょっと変わった飲み方を試したい場合にぴったりなのが「ニコラシカ」です。
グラスにレモンとお砂糖が乗った独特のビジュアルは、バーの写真などで見たことがあるのではないでしょうか?
いったいどうやって飲むのか、ここでは甘党にもおすすめのニコラシカについて紹介しましょう。
レモンとお砂糖をのせる変わった作り方
ニコラシカはカクテルの1つに数えられていますが、ブランデーと果汁やトニックなどをミックスしてグラスに注ぐものではありません。
作り方はとてもシンプルで、まずリキュールグラスのように側面がなめらかなグラスにストレートのブランデーを注ぎます。
グラスに蓋をするようにスライスしたレモンをのせたら、小さな山のように砂糖をのせて完成です。
ヨーロッパではグラニュー糖を使用するのが一般的なようですが、上白糖とどちらを使ってもかまいません。
ニコラシカは口の中で完成するカクテル
飲む際は、上の砂糖をこぼさないようにレモンを半分に折って口に入れ数回噛みましょう。
甘酸っぱい風味が口の中に広がったところでブランデーを流し込むようにして飲めば、レモンとブランデーの味わいが一体となり、まさに口の中でカクテルが出来上がります。
お家でも簡単にできて、爽やかな香りが抜けるので締めの1杯にも最適です。
バーや自宅どちらでも楽しめる飲み方です。
ロシア?ドイツ?ニコラシカの名前の由来
初めてニコラシカという名前を聞いた時、その独特の響きからどんな飲み物なのかと想像する方も多いはず。
語尾がどことなくロシアっぽいような気もしますが、なぜこのような飲み方が生まれたのでしょうか。
由来については諸説ありますが、ロシア帝国の皇帝ニコライ二世(在位1894~1917)の愛称からついたという説が有力です。
ニコライ二世はいつもウォッカにレモンを添えて飲んでいたそうで、それが段々とコニャックをベースにするようになったといわれています。
しかし、なぜウォッカがブランデーに変わったのかは分かっていません。
もう1つ、ドイツのハンブルク発祥だという説もありますが、詳しいことは謎のままです。
レモンとの相性◎ニコラシカにぴったりの銘柄はこれ!
食後酒におすすめのニコラシカですが、主役のブランデーがレモンの風味とケンカしてしまってはもったいないですよね。
ここではニコラシカとも相性のいいブランデーの銘柄を紹介しましょう。
シャボーナポレオン
シャボーは三大ブランデーの1つアルマニャックの1種で、フランスの初代海軍元帥の子孫が興したブランドです。
フルーティな風味がレモンとの組み合わせ抜群で、700ml入って4千円台で買える手ごろさが魅力です。
クルボアジェXO
フランスを原産とするコニャックの銘柄で、少しシャープな風味が特徴です。
ネットの通販を利用すれば6千円台で購入できるお手軽さも魅力ですが、丸みを帯びたボトルはいかにも高級な雰囲気を楽しめます。
他にも、リンゴから作ったアップルブランデー「カルヴァドス」もおすすめです。
フランスのノルマンディー地方原産のブランデーで、ブドウを原料とするコニャックやアルマニャックよりも、レモンとの馴染みがいいように感じる人もいます。
リンゴの風味が好きなかたや、ブドウのブランデーとは一味違った楽しみ方をしたい場合に持って来いです。
まとめ
砂糖をのせたレモンと一緒に味わうニコラシカは、ブランデーとレモンの風味が一体となった爽やかな飲み方でお口直しに最適です。
バーで一気に飲み干して軽快に立ち去るのが粋だとされています。
ストレートでそのままブランデーを飲むのに抵抗がある人にも飲みやすく、ご家庭でも気軽に作れるので、チャレンジしてみてくださいね!