これだけは知っておきたい。ダイニングバーに行っても困らないブランデーカクテル特集。
ダイニングバーとは、レストラン並みの食事メニューも提供するバーのことです。
本格的なバーになると服装や店内でのおしゃべりにも、何かと制約がありますよね。
しかし、ダイニングバーは、ドレスコード(服装のルール)も緩いですし、店内でワイワイやりながらお酒を愉しむこともできます。
とはいえ、それなりにカクテルの知識がないと注文の時、困りますよね。
今回は、そんなライトなユーザー向けにブランデーカクテルを紹介したい思います。
目次
食後にぴったり、甘いデザートのようなバレンシア
では、さっそくブランデーカクテルを紹介していきましょう。
まずは、ブランデーの定番カクテルである「バレンシア」です。
カクテルのレシピは次の通りです。
- アプリコットブランデー30ml
- オレンジジュース20ml
- オレンジビター2ml(約小さじ1/2杯)
作り方ですが材料をシェークしてカクテルグラスに注げば完成です。
材料のアプリコットブランデーは、あんずの果肉と種子を原料にして作ったリキュール系のスピリッツ(蒸留酒)です。
オレンジビターは、オレンジの皮を原料とする苦味のあるアルコール飲料です。
ビター系のアルコールは、カクテルの隠し味的な使われ方をします。
バレンシアは、甘めのカクテルで度数も15度と低めです。
濃厚なオレンジジュースのような味がします。
カップルで食事をした後、女性におすすめしたい定番のカクテルです。
上品な甘口カクテル、アレキサンダー
「バレンシア」と並ぶブランデーの定番カクテルが「アレキサンダー」です。
甘口の上品なカクテルです。
英国王エドワード7世が、妃であるアレキサンドラ王妃に捧げたカクテルと言われています。
ちなみにアレキサンドラ王妃は、女王エリザベス2世の曾祖母にあたります。
そして今、何かと話題のウィリアム王子は、エリザベス2世女王のお孫さんですね。
本来、カクテル名は「アレキサンドラ」のはずですが、現在では「アレキサンダー」という男性名になっています。
カクテルのレシピは次の通りです。
- ブランデー40ml
- カカオ20ml
- 生クリーム20ml
作り方ですが材料をシェークして、カクテルグラスに注げば出来上がりです。
トッピングとして生ナツメグを振りかけることもあります。
カカオのほろ苦い甘さと、ブランデーの濃厚な香りが合わさった上品なカクテルです。
特に女性におすすめしたいカクテルですね。
さて、英国王エドワード7世とアレキサンドラ王妃、さぞアツアツのおしどり夫婦だったか言えばそうではありません。
エドワード7世の度重なる浮気により、二人の仲は冷え切っていたと言われています。
しかし、国王が王妃に捧げたカクテルは、今に至るまで残っています。
これは、歴史の皮肉ですね。
世の男性諸君、浮気にはくれぐれも、お気をつけ下さい。
そのような歴史に思いを馳せつつ、このカクテルを愉しめば、より美味しく味わえるはずです。
日本生まれの世界的なカクテル、チェリーブロッサム
チェリーブロッサムは、英語で「桜の花」を意味します。
大正時代、横浜のバー「パリ」のオーナーであった田尾多三郎氏によって作られたカクテルです。
度数は28度とやや高めとなっています。
カクテルのレシピは次の通りです。
- ブランデー20ml
- チェリーブランデー30ml
- レモンジュース1ml
- グレナデンシロップ1ml
- キュラソー1ml
作り方は、材料をシェークして、カクテルグラスに注げば出来上がりです。
チェリーブランデーは、サクランボを原料とするフルーツブランデーです。
キュラソーは、アルコールにオレンジの皮を漬け込んで熟成させた甘口のリキュールです。
グレナデンシロップは、甘みの強い砂糖液です。
チェリーブロッサムの赤い色は、桜の花をイメージさせます。
桜の咲く春に飲みたいカクテルですね。
夏に飲みたいハーバード・クーラー
あらかじめ冷凍庫で冷やしておいたグラスに、クラッシュドアイス(細かく砕いた氷)を入れ、ソーダーを注ぐスタイルのカクテルです。
暑い夏、ほてった体を冷やしたい時におすすめのカクテルです。
カクテルのレシピは次の通りです。
- アップルブランデー40ml
- レモンジュース15ml
- シュガーシロップ5ml
- ソーダ適量
作り方ですが、まずソーダ以外の材料をシェークします。
シェークしたら、細かく砕いた氷を入れたグラスに注ぎます。
次に冷やしたソーダを加え、軽くかき混ぜます。
グラスにミントを飾ると雰囲気が出ます。
アップルブランデーは、りんごを原料とするフルーツブランデーです。
カルバドスが特に有名です。
りんごの甘酸っぱい風味が、夏にぴったりのブランデーカクテルです。
夏におすすめの酸味の効いたブランデーフィックス
夏は、酸味のあるサワー系の飲み物が欲しくなります。
そんな人におすすめなのが、「ブランデーフィックス」です。
ブランデーにチェリーブランデーとレモンジュースを加えた、甘酸っぱいカクテルです。
カクテルのレシピは次の通りです。
- ブランデー40ml
- チェリーブランデー20ml
- レモンジュース20ml
- 砂糖5ml
作り方ですが、まずタンブラーグラスにレモンジュース、砂糖を入れてよくかき混ぜます。
グラスにクラッシュドアイスを入れ、ブランデー、チェリーブランデーを注ぎ、軽くかき混ぜます。
グラスにスライスレモンを飾ると、見た目も夏らしくなります。
このカクテルは、ストローを使って飲むのがおすすです。
夏に甘酸っぱいサワー系のお酒が欲しくなったら、ぜひ思い出して欲しいカクテルです。
女性におすすめのアプリコットクーラー
アプリコットクーラーは、アルコール度数7度で甘めのカクテルです。
例えばダイニングバーで、女性がへべれけに酔っ払っては、せっかくのおシャレも台無しになってしまいます。
その点、アルコール度数も低く甘口のアプリコットクーラーは、女性でも安心して飲めるカクテルです。
カクテルのレシピは次の通りです。
- アプリコットブランデー40ml
- レモンジュース20ml
- グレナデンシロップ5ml
- ソーダ適量
作り方ですが、まずソーダ以外の材料をシェークし、コリンズグラス(円筒形の細長いグラス)に注ぎます。
その後、冷やしたソーダを加え、軽くかき混ぜて出来上がりです。
クラッシュドアイスを加えると、夏にぴったりのカクテルになります。
アプリコットクーラーは、あんずの甘さとソーダの清涼感が特徴的な女性におすすめのカクテルです。
食事中に飲みたいブランデージンジャー
ご存知の通りジンジャーエールとスピリッツの相性は抜群です。
ブランデーとの組み合わせも例外ではありません。
カクテルのレシピは次の通りです。
- ブランデー30ml
- ジンジャーエール適量
作り方ですが、タンブラーグラスにブランデーを注ぎ、冷やしたジンジャーエールを適量加えて、軽くかき混ぜれば出来上がりです。
飲み口が非常にさわやかなので、食事をしながらでも愉しめるカクテルです。
ちなみに、ウォッカにジンジャーエールを加えると有名な「モスコーミュール」になります。
作り方も簡単なので、おうちでも味わえるお手軽なカクテルです。
カクテルは自宅でも愉しめる?
結論からいえば、十分おうちでも作れます。
シェーカーは、1000円前後で購入できますし、カクテルグラスも500円前後で販売されています。
フルーツブランデーやリキュールのような材料も、一気に揃えるのではなく、少しずつ集めていけば、いつの間にか色々なカクテルが作れるようになっているはずです。
おうちでBar気分を楽しむのも有りなのです。
まとめ
では、これまでの記事の内容をまとめておきましょう。
- バレンシア食後のデザート代わりに飲んで欲しい定番ブランデーカクテル
- アレキサンダーカカオの甘さがたまらない、バレンシアと並ぶ定番カクテル
- チェリーブロッサム桜の花を眺めながら愉しみたい、日本生まれのカクテル
- ハーバードクーラー真夏におすすめ、ほてった体をクールダウンしたいときに飲みたいカクテル
- ブランデーフィックス夏におすすめ、サワー系ブランデーカクテル
- アプリコットクーラー女性も安心して飲める度数低めの甘口カクテル
- ブランデージンジャー食事をしながらでも愉しめるさわやかカクテル
いかがでしたでしょうか。
これだけでも、かなりのブランデーカクテル通になれるはずです。
実際、バーで注文してみて、ぜひお気に入りのカクテルを見つけてくださいね。