搾りかすブランデー?グラッパ、マールならこれがおすすめ!

ブランデー

リアルト・グラッパ【Rialto Grappa 】グラッパ40度700ml

グラッパやマールって聞いたことはあるけど、飲んだことはない。

そんな方も多いのではないでしょうか。

搾りかすのブランデーということで、あまりおいしくなそうというイメージもあるのかもしれませんね。

しかし、そんなことはありません。

外食チェーンのサイゼリヤでもグラッパが頂けるような時代です。

ここで初めてグラッパを試した、という方もたくさんいらっしゃいますグラッパは気楽に頂けるブランデーとして、世界中に愛されているのです。

これからは日本でも、グラッパやマールの認知度はますます上がっていくのではないでしょうか。

そんなグラッパやマールのおすすめをいくつかご紹介したいと思います。



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搾りかすブランデーってつまりどういうこと?

ブランデーとはフルーツを原材料とした蒸留酒全般を指します。

ですからグラッパやマールもれっきとしたブランデーなのです。

ただ、通常のブランデーとは異なり、ブドウを蒸留して造るのではありません。

ワインなどを作った後のブドウの搾りかすを蒸留して造るのです。

搾りかすとはブドウの種、果軸、そして果汁の残りなどのことです。

カスで造ったのだから、風味が悪い?

いえいえ、そんなことはないのです。

グラッパもマールも、ブドウの香りはしっかり残っています。

むしろ気軽に頂けるブランデーとして、イタリアでは食後酒にぴったりのお酒と考えられています。

なんでも、飲むと満腹感を和らげると言われているとか。

そのほかにもエスプレッソに加えて飲む、という頂き方もあるそうです。

イタリアでは、まさに生活に密着したお酒と言えますね。



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グラッパとマールの違いってなに?

ストラヴェッキア・グラッパ 【Stravecchia Grappa】グラッパ40度750ml

これらには、実はほとんど違いはありません。

ただ、グラッパはイタリアで造られたものを指します。

ワインを作った後の搾りかすを蒸留させた後、一般的に樽熟成は行いません。

対して、マールはフランスで造られたものを指します。

こちらは蒸留後には、必ず樽熟成を行います。

グラッパとマールの違いは、樽熟成するかしないか、そしてイタリア産かフランス産か、です。

樽熟成を行った方が円やかな風味になり、円熟味が増しますが、どんな味わいを好むかで選択も変わってきますね。

グラッパのおすすめはこれ!

まさにイタリアの庶民のお酒ともいえるグラッパですが、近年は生産工程を見直し、改善を図っているため、品質向上が著しいようです。

そのおかげで庶民のみでなく、セレブと呼ばれる人々の間でも評価が高まっているとか。

一般にグラッパは蒸留酒を蒸留した後の搾りかすをしばらく保管し、蒸留酒の作業が落ち着いてから造られていました。

しかし近年では蒸留後の搾りかすを保管せず、フレッシュなまますぐにグラッパにする製造者も出てきています。

そうしたグラッパは風味も豊かで、ブドウの芳香が楽しめます。

また、一般には樽熟成を行わないイタリアのグラッパですが、一部では樽熟成を行う製造者も出てきました。

作り方を変え、さらなるこだわりを持つことによって、商品価値は年々高まっています。

グラッパのおすすめをいくつか見てみたいと思います。

ロッカニーヴォ グラッパ・ディ・バルベラ・ダスティ

1947年創業のベルタ社によって造られています。

ベルタ社はイタリアなだらかな丘とブドウ畑が広がる、ニッツァ・モンフェッラート村にあります。

ビエモンテ州を中心にイタリア全土から質の高いブドウの搾りかすを集め、グラッパを製造しています。

この「ロッカニーヴォ グラッパ・ディ・バルベラ・ダスティ」はアスティ県モンバルッツォにあるベルタ社所有のロッカニーヴォ畑でとれたバルベラ・ダスティを100%使用。

蒸留後、7年3か月間の熟成を経ています。

カラー:琥珀色。

香り:複雑で上品。

カカオ・ヴァニラ、果実の甘い円熟した香り。

味わい:豊かで奥深い味わい。

余韻も長く続く。

こちらの年間生産本数は、15600本ほどだそうです

マジア・ディスティッラート・デューヴァ

【ベルタ マジア・ディスティッラート・デューヴァ】44度700ml(ブドウ果実蒸留酒)

こちらもベルタ社による製造です。

まさに「MAGIA」(魔法)のような味わいを楽しめます。

原材料はバルベラ種・ブラケット種・マルヴァジア種で、ニッツァ・モンフェラートより入手されたものです。

皮を取り除いていないグレープマストをアルコール度5%まで発酵させた後、蒸留。

その後225Lの樽で10年4か月もの間熟成させました。

ちなみにグレープマストとは、ブドウ酒の製造に用いるブドウ果汁で、酒精分1容量%以上を含有しています。

ベルタ社の他のどのグラッパとも異なる、不思議な味わいです。

カラー:琥珀色。

香り:チェリー、カカオ、バニラが複雑に混じった個性的な香り。

スモーキーさも残る。

味:リッチで円熟した深みを感じる味わい。

ナルディーニ アクアヴィーテ・リゼルヴァ

ナルディーニ アクアヴィーテ・リゼルヴァ 700ml

イタリア・ヴェネト州ヴァッサーナにある、1779年に創業のナルディーニ社によって造られています。

この会社は、創業以来の研鑽と情熱によって、イタリアを蒸留酒造りのリーダーともいえる存在です。

その品質の高さは世界中で認められており、特にイタリアのバールには必ずナルディーニ社のグラッパがあると言われるほど、知名度・人気ともに抜群です。

こちらのグラッパは、ピノ種、トカイ種、カベルネ種を使用して造られています。

伝統的な蒸気釜を用いて蒸留され、その後3年以上樽熟成が行われます。

カラー:淡い麦わら色。

香り:デリケートでかぐわしいブドウの芳香。

味わい:オーク樽の熟成香による複雑にしてまろやかな味わい。

マールのおすすめはこれ!

フランス国内の法律によれば、マールと名乗れるのはわずか13地域で造られたブランデーのみです。

いずれも有名なワインの生産地なのですが、中でも特に品質が優れていると言われているのはシャンパーニュ地方、ブルゴーニュ地方産のマールです。

特におすすめのマールをご紹介したいと思います。

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ マール・ド・ブルゴーニュ1995

[1995] マール・ド・ブルゴーニュ ロマネ・コンティ Marc de Bourgogne DRC

かのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社によって造られたマールです。

こちらは特別な年にしか造られません。

かの有名なワイン、「ロマネ・コンティ」や「ラ・ターシュ」、「リシュブール」の搾りかすによって造られているといいますから、その味わいのすばらしさは言うまでもありませんね。

ワインの「ロマネ・コテンィ」は出荷本数も少なく、畑の規模も小さいことから、とんでもない値段がついていますが、マールとなれば少々お安く手に入れることが出来ます。

カラー:ゴールド。

香り:ブドウ・バニラ・スミレの魅惑的なアロマ。

味わい:ブドウ・キャラメル・スパイスが複雑に混ざりあう。

オーク樽によるウッディさもプラス。

エレガントで唯一無二のゴージャスな味わい。

オード・ヴィー・ド・マール・ダキテーヌ・ド・ムートン・ロートシルト

オー・ド・ヴィー・ド・マール・ダキテーヌ・ド・ムートン・ロートシルト 41.5度 700ml ◆

かの有名なボルドーワインのメーカー、シャトー・ムートン・ロートシルトによって造られたマールです。

ボルドーの北西約50キロのメドックのポーイヤックにあります。

そしてこのメドック地区において、第1級に格付けされる5大銘柄の一つです。

原材料となるブドウはすべてムートンで収穫・醸造されたものです。

その後、選ばれたマール用のワインが蒸留所に送られ、2度蒸留されたのち、いくつかの樽からブレンドされます。

ブレンド後はチルフィルターにかけられ、透明感と輝きのある、シャトー・ムートン・ロートシルトならではのマールが生まれるのです。

カラー:美しい琥珀色。

香り:力強い果実、可憐なブドウの花、深いオークの香り。

味わい:なめらかで高貴な味わい。

モエ・エ・シャンドンマール・ド・シャンパーニュ

モエ・エ・シャンドン マール・ド・シャンパーニュ 700ml [並行輸入品]

こちらは有名なシャンパンメーカー、モエ・エ・シャンドン社により造られているマールです。

モエ・エ・シャンドン社といえば、すぐに思い浮かぶのは「ドンペリ」こと「ドン・ペリニオン」ではないでしょうか。

こちらのマールはそうした有名シャンパンの搾りかすを使用して造られています。

ボトルの外見もなんだかシャンパンボトルにそっくりです。

カラー:琥珀色。

香り:ブドウ、キイチゴ、花の優雅な香り。

味わい:フルーティでくせのないさわやかな味わい。

樽の香りがほのかに余韻として残る。

まとめ

グラッパやマールは食後酒として楽しまれることが多いですが、品質の高いものはやはりゆっくり時間をかけて味わいたいものですね。

特に有名メーカーのものは、搾りかすからできているとは言え、生産本数も限られ、人気も高く入手しにくいです。

また、結構なお値段だったりもします。

家のみが難しいとしても、バールやイタリアンレストランに行く機会があれば、グラッパやマールを気軽に注文してみてはいかがでしょうか。

いつものブランデーとはまた違ったおいしさを発見できるかもしれません。

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