ブランデーで梅酒を作る方法を紹介!そのメリットや注意点とは?
ブランデーを利用して作られた梅酒は、ブランデーの味と梅の香りが重なり、お酒が好きな方から注目されています。
ただし、ブランデーを使って梅酒を作る場合には、注意しなければいけない点がいくつかあるのです。
そこで、これからブランデー梅酒を作ろう考えている方のために、ブランデー梅酒を作る際のメリットや注意点など詳しく紹介しましょう。
ブランデーで梅酒を作る方法
梅酒を作っている方なら、それほど難しい事ではないかもしれませんが、梅酒を作った事がない方にはブランデー梅酒を作るために覚えておかなければいけない事がいくつかあります。
そこで梅酒を1回も作った事がない方でもブランデー梅酒を作れるように、その方法を説明します。
使用する梅を準備
ブランデー梅酒を作る前に用意しなければいけないのは、青梅です。
そして梅酒を作る際には、青梅のうちに作る事が重要になります。
梅は放っておくと黄色くなっていきますが、黄色くなってから漬けるのは梅干しのほうで、ブランデー梅酒は青梅のうちに作る事がポイントです。
梅を購入した事がなくて、梅干しばかりを見てきた方は驚くかもしれませんが、梅は最初から赤くなっている訳ではありません。
梅は赤紫蘇(あかじそ)を加える事によって赤くなっていきます。
なぜ、赤紫蘇を加えると赤くなるかと言えば、赤紫蘇にはシソニンと言われているアントシアニン系色素があるからです。
赤紫蘇にあるアントシアニン系色素は酸が加えられると赤く変色するのです。
梅にはクエン酸という酸っぱさを感じるものがあって、アントシアニン色素がクエン酸に反応して赤くなります。
梅酒に使う際は青梅なので、黄色でもなければ赤でもない事は覚えておきましょう。
青梅の下ごしらえ
青梅が用意できたら、まず青梅に傷が付いていないか確認して下さい。
なぜなら、傷が付いている青梅を洗おうとしたら雑菌が繁殖してしまうので、青梅に傷がないかしっかり確認する必要があるのです。
梅は柔らいと痛みやすくてカビになりやすいので、ブランデー梅酒を作る方のなかには、傷が付いている青梅でも硬ければ使用する方がいます。
しかし、念のために傷が付いている青梅は硬くても使用しないほうが良いでしょう。
全ての青梅に傷がない事を確認したら、ボウルに水と一緒に入れて、手でかきまぜるようにして洗っていきます。
冬場などは寒く感じてしまうので、春や夏場などに作っておく事をおすすめします。
洗い終わったら、タオルでしっかりと青梅をふきましょう。
青梅を拭き終わったら、竹串を使って青梅のヘタを取り除いていきます。
ヘタを取り除く時のコツは、ヘタの根元の周辺をなぞるようにしていけば、簡単に取り除く事が出来ます。
ブランデー梅酒の仕込み作業
保存ビンに、青梅を入れながら、青梅と青梅の間には、氷砂糖を入れていきます。
入れていく際は、青梅を入れてから氷砂糖を入れて、それから青梅を入れていきましょう。
青梅と氷砂糖を入れたあとにブランデーを注いでいき、最後に蓋(ふた)をして密封します。
保管する場所は陽の光が当たらない涼しい所に置くようにして下さい。
ここまでの作成方法を知れば、なぜ氷砂糖が必要なのだろうかと思った方もいるでしょう。
実は、氷砂糖を使う事によって、梅の中にあるエキスや香りがブランデーの中まで出てくるようになるのです。
氷砂糖はすぐに溶け出さなくて、時間をかけてゆっくりと溶けていきます。
この時に保存ビンの中では濃度がゆっくりと高くなっている状態になっており、この浸透圧が青梅に加わっていき、青梅のエキスがブランデーへ出ていくようになるのです。
これが普通の砂糖であれば、すぐに溶け出すので青梅のエキスが上手く引き出せないと言われています。
そのため、使用する際は青梅・氷砂糖・ブランデーを使用しましょう。
ブランデーを梅酒にするメリット
ブランデー梅酒の作り方を知った方のなかには、ここまで手間暇をかけるのは面倒と思ったかもしれません。
所が、ブランデー梅酒を手作りで用意すると様々なメリットがあるのです。
安い値段のブランデー
ブランデーが好きな方は、ストレートで飲んだほうが良いと思っている方もいるかもしれませんが、値段の安いブランデーは質が悪いのでストレートで飲んでしまうと不味く感じてしまう方は多いのです。
このように、安い値段のブランデーを飲もうとする方は、初めてブランデーを飲む方に多いと言われています。
最初に飲んだブランデーが不味かった場合は、ブランデーというお酒は不味いものだと勘違いをしてしまい、次からブランデーを飲まなくなる方が多いのです。
そのため、出来れば値段が少し高いブランデーを飲んだほうが良いのでしょう。
しかし値段の高いブランデーと言っても、世の中には2億円以上もあるブランデーもあるので、どの程度のブランデーを購入したら良いのか分からない方は多いです。
それにひきかえ、ブランデー梅酒は、梅のエキスや香りが加わるので、安い値段のブランデーを使用しても美味しく感じる方が多いのです。
コストカットして美味しいお酒が飲めるのは、手作りのブランデー梅酒の嬉しいメリットと言えるでしょう。
手作りの喜び
スーパーへ行けば、梅酒やブランデーを購入する事は出来ますが、もしも、あなた自身が作ったブランデー梅酒であれば愛着がわいてくるはずです。
さらに手作りの場合は、あなた好みで味を変える事も出来るので、よほど飲み過ぎない限りは、飽きずに飲み続ける事が出来るでしょう。
ブランデー梅酒は合法
ブランデーを使って梅酒を作るメリットとして、日本の法律「酒税法」に違反しない事があげられます。
実は、日本では酒税法によって国の許可もなく個人がお酒を作る事を禁止しており、作ったお酒には税金をかけられてしまうのです。
それではブランデー梅酒を作るには、国の許可をもらってから税金を納めなくてはいけないと思うかもしれませんが、ブランデー梅酒の場合は許可してもらう必要もなければ税金を払う必要もありません。
なぜなら、この酒税法ではお酒を作った方がご家庭で飲む場合であれば、ある条件をクリアすれば国の許可をもらう必要がなくて税金を払う必要もありません。
その条件というのが、ぶどう・山ぶどう・米・麦・あわなどを使用しない事とアルコールの度数が20%以上であるという事です。
お酒で20%以上の度数があるのは意外と少ないのですが、ブランデーのアルコール度数は40%以上もあるので、酒税法をクリアしているのです。
ブランデー梅酒の注意点
ブランデー梅酒のメリットを知った方のなかには「ブランデー梅酒の手作りに挑戦してみようかな」と考え始めた方もいるでしょう。
しかし、ブランデー梅酒はいくつか注意しないと失敗する事があるので、注意点すべきポイントを紹介します。
カビが出来る可能性
ブランデー梅酒を作ろうとした方のなかには、梅にカビが出来て失敗した方がいます。
その原因は青梅に傷が付いている事を見逃した方や、この程度の傷であれば大丈夫だろうと考えて利用した場合です。
カビが発生した青梅を取り除けば問題はないのですが、ブランデー梅酒を作ろうとしている方のなかにはカビになっている部分だけ取り除いて加熱処理をしてブランデー梅酒に使おうとしている方もいるのです。
この方法で健康を崩していない方もいるようですが、加熱してもカビになってしまった毒素はなくならないという意見もあります。
そのように考えたら、安全のためにカビが出た青梅は取り除いたほうが良いです。
梅の選び方
スーパーで青梅を購入する際には、選ぶポイントがあります。
それは極端に値下げしている青梅を選ばない事です。
梅を使ってお酒を作ろうとした方のなかには、出来るだけ安い青梅を購入しようと考えて、痛んでしまっている青梅から変色した方がいたのです。
そのような失敗をしないためには、スーパーなどで購入する際は、あまり値段の安い青梅は選ばないほうが良いでしょう。
スーパーによって、痛んでいない青梅を値下げしている場合もありますが、袋に入っている青梅では痛んでいるかどうか分かりづらいので値下げしている青梅を購入するデメリットは大きいのでしょう。
それでは値段がそれほど安くない青梅の中から選ぶポイントはあるのかと言えば、大きめの青梅でツヤがあり、シワがない物がおすすめです。
なぜなら、ツヤがあってシワがなければ痛んでいない証拠ですし、大きい青梅であれば果肉やエキスも十分にあるので美味しいブランデー梅酒を作る事が出来るからです。
ブランデー梅酒を美味しくする方法
手作りのブランデー梅酒は、個人によって味に差が出てきます。
もしも、あなたが作ったブランデー梅酒があまり美味しくなかった場合のために、ブランデー梅酒を美味しくするための方法を紹介しましょう。
梅のアク抜き
ブランデー梅酒を作る際に、梅をアク抜きする方とアク抜きしない方がいます。
使用するのは熟していない青梅なので、アク抜きしていない青梅を使用したら苦味を感じてしまう場合があるのです。
そのためアク抜きをしている方がいますが、アク抜きをしなくても良いと考えている方もいるのです。
梅の苦味については個人差があるので、アク抜きしていない梅を使ったブランデー梅酒が苦く感じたら、その次に青梅をアク抜きしてブランデー梅酒を作っても良いでしょう。
飲むタイミング
一生懸命に作ったブランデー梅酒が美味しくなかった理由として、早いタイミングで飲んだ事が考えられます。
実際に、ブランデーで漬けた梅酒は、仕込み作業を終えてから3ヶ月程度から美味しくなると言われているのです。
そのため仕込み作業が終わってから、数週間で飲んだ場合は、まだ不十分な味になっている場合があります。
ブランデー梅酒を飲むタイミングとしては、3ヶ月というタイミングの他にも色で確認する方法があるのです。
飲み頃になったブランデー梅酒は琥珀色(こはくいろ)になっているので、3ヶ月になっていなくても、琥珀色になっていれば飲んでも美味しい味になっている場合があります。
しかし、3ヶ月経って琥珀色になったブランデー梅酒でも、味に満足出来ない場合は1年以上待つ方法もあります。
1年以上も寝かせておけば口当たりの良いまろやかな味わいになっていので、味にこだわる方におすすめの方法です。
1年も寝かせて大丈夫だろうかと心配になる方もいるかもしれませんが、ブランデー梅酒は賞味期限がないので、1年以上寝かせても心配する必要がありません。
なぜ賞味期限がないのかと言えば、ブランデーのアルコール度数は40%もあるので殺菌力に優れているので、有害な微生物が繁殖しづらいからです。
お店の味と比較
お店によってはブランデー梅酒を出している所もあるので、そのようなお店でブランデー梅酒を飲んで、あなたが作ったブランデー梅酒と味の違いについて考える方法もあります。
実際にプロの料理人の方は、他のお店の料理を食べて、味の違いについて勉強する方もいるのです。
ブランデー梅酒を少しでも美味しく作りたい方には、お店の味を見本にするという方法は有効でしょう。
料理教室
ブランデー梅酒の作り方を知っても、梅酒を初めて作る方の場合は、満足に作れない場合もあるでしょう。
そのような場合は、何度も作り続けていく事によって、そのうち美味しく作れる可能性があります。
しかし、1日でも早く美味しいブランデー梅酒を作りたい場合は、料理教室へ習うという方法が有効です。
日本では梅酒を作る方法を教えている料理教室は多くあるので、そこへ習いにいけば惜しいブランデー梅酒を作る事が出来ます。
梅酒とブランデー梅酒の作り方には差があるので、梅酒の作り方では美味しいブランデー梅酒を作れないのではないかと思ってしまうかもしれません。
しかし、梅酒とブランデー梅酒の作り方の違いは、ホワイトリカーとブランデーを使う以外に違いはないのです。
このホワイトリカーというのは、果実酒を作る時に使うお酒の事で、入れる中身を変えるだけなので梅酒作りを教えてくれる料理教室へ学べば問題はないでしょう。
まとめ
ブランデー梅酒と梅酒の作り方は、保存ビンに入れるお酒の種類が違うだけなので、梅酒を作ってきた方であれば簡単に作る事が出来ます。
そして梅酒を作った事がない方でも、その作り方を知れば、何回も挑戦する事によって美味しく作る事が出来るでしょう。
ブランデーや梅酒だけでも美味しいお酒ですが、ブランデー梅酒は独特の味や香りがするので、お酒が好きな方は挑戦してみる価値はあるでしょう。