ブランデーの8つの飲み方を紹介!それぞれに魅力がある?
高級なお酒と知られているブランデーはストレートで飲むものと考えている方が、日本では多いと言われています。
しかし、ブランデーには様々な飲み方があって、それぞれに魅力があります。
その魅力を知らないで、ブランデーをストレートだけで飲むのは損をしていると言えます。
そこで、様々な魅力を知ってもらうために、ブランデーの飲み方を8つ紹介しましょう。
ストレート
ブランデーを好きな方が好んで飲む「ストレート」は単純な飲み方で、ブランデーの魅力を損なわないで飲める方法として有名です。
しかし、注意すべきポイントがあるので、それを知らなければ、ブランデーの魅力を損なう恐れがあります。
ストレートの飲み方
ブランデーをストレートで飲むためには、グラスにワインを注ぐだけですから難しい事がないように思われています。
所が、日本ではブランデーについて間違ったイメージが浸透しており、ブランデーの香りを損なっていると言われています。
その原因になったのが、昔の日本にあったブランデーは質の低いもので、手の体温でブランデーを温めなければ良い香りを出す事が難しかった事です。
この方法は、口が触れる部分の「リム」が大きく広がったグラスに注いだ後にグラスの「カップ」を手で支えるように持って体温で温めていました。
このカップはブランデーを入れる部分で、そのカップを支える脚のような部分を「ステム」と言いますが、ブランデーを温めるグラスはステムが短いグラスで飲むのが主流と言われていました。
しかし、最近の日本ではブランデーの質が上がったので、手の体温でブランデーを温めてしまえば、ブランデーの香りを邪魔してしまうのです。
そのためストレートで飲む場合は、ステムの長いグラスで、ブランデーが冷えているうちに飲む事をおすすめします。
ストレートの魅力
ステムの長いグラスで、冷えたブランデーを飲めば、ブランデー独特の味や香りを存分に楽しむ事が出来ます。
なぜならステムが長ければ、ブランデーが入っているカップに手が触れないで飲む事が出来るので、香りを損なう心配がないからです。
ただし、ブランデーはアルコールが強いお酒なので、アルコールに弱い方は飲み過ぎないように気を付けましょう。
水割り
ブランデーが好きな方のなかには、ブランデーを水割りにする事を「邪道」と考えている方は多いです。
しかし、水割りによって得られるブランデーの魅力もあるのです。
水割りの飲み方
ブランデーの水割りには、人によって様々な飲み方があります。
ブランデーは高級なお酒なので、そのブランデーに入れる水の種類や温かさまでこだわった飲み方があります。
それが、常温で軟水のミラネルウォーターを使った飲み方です。
なぜ冷えた水ではなくて、常温にする必要があるのかと思ってしまうかもしれませんが、冷えた水を入れてしまうとブランデーと馴染むのに時間をかけてしまうからです。
そのため水割りをして、すぐ飲みたい方は常温のミラネルウォーターで水割りをしたほうが良いでしょう。
水割りの魅力
ブランデーを水割りにしてしまえば、ブランデー本来の味や香りを損なってしまうと考えられていますが、ブランデーはアルコール度数40%もあるので、水割りをする事によってアルコールに弱い方でも飲みやすくなります。
さらに水の量によって、ブランデーの味をあなた好みに調整する事も出来るので、ブランデーの味や香りを損なうとは言い切れないでしょう。
オンザロック
お酒に詳しくない方は「オンザロックは水割りじゃないの?」と思う方がいるかもしれません。
しかし、オンザロックと水割りは似ているようで、実は違うものです。
オンザロックの飲み方
オンザロックと水割りの大きな違いは、氷を使用するのがオンザロックで、水割りは水を入れる所に違いがあります。
映画やドラマで、多くの俳優や女優が氷の入ったブランデーを飲んでいるシーンを見た事があるでしょう。
まさに、あれがオンザロックの飲み方なのです。
オンザロックの魅力
オンザロックは、水割り同様に否定されがちな飲み方とされています。
それどころか水割りよりも否定している方がいて、それが冷えた氷によって、ブランデーの香りが水割りよりも損なってしまうからです。
しかし、オンザロックは飲み始めの時は、氷があまり溶けていないので、ブランデーをストレートに近い状態で飲む事が出来ます。
そして飲んでいくうちに少しずつ氷が溶けていき、アルコールを弱めていく事が出来るのです。
そのためアルコールに弱い方にはおすすめの飲み方になります。
さらにオンザロックしか楽しめない方法があって、それがグラスを少し揺らす事によって、氷とグラスが当たる事によって「カランカラン」と音を楽しむ事が出来ます。
そして、ブランデーのアルコールに酔っている時に、氷が揺れる所を見る事に心地よさを感じる事も出来るでしょう。
ソーダ割り
ブランデーをソーダ割りで飲む事に驚く方もいるかもしれませんが、昔はブランデーをソーダ割りで飲む事はメジャーと言われた時代もありました。
このソーダ割りは、様々なブランデーの飲み方を楽しみたい方にはおすすめの方法になります。
ソーダ割りの飲み方
ブランデーのソーダ割りを知らなくても「ハイボール」という言葉を知っている方は多いでしょう。
TVのCMでよくハイボールを宣伝しているので、知名度は高いのですが、実はこのハイボールこそソーダ割りの事なのです。
所がハイボールはブランデーだけでなくウイスキーの場合もあるので、ハイボールと言えば、全てがブランデーという事ではありません。
そして、このソーダ割りはブランデーにソーダを入れるだけでなくレモンを入れる方法もあります。
レモンを加えると「スプリッツァー」という別の飲み方になりますが、ソーダ割りの味に飽きた方は挑戦してみるのも面白いでしょう。
ソーダ割りの魅力
ブランデーのソーダ割りの魅力は何と言っても、炭酸の刺激がブランデーに加わる事です。
意外と思われるかもしれませんが、ブランデーはどのような飲み物やフルーツと組み合わせても美味しい場合があるので、ブランデーをソーダ割りで楽しんでいる方は多いのです。
ニコラシカ
ブランデーと言えば、ロマンチックなお店で大切な恋人と一緒に飲みたい方もいるでしょう。
恋人の前では素敵な男性と思われたいはずです。
そのような方におすすめのブランデーが「ニコラシカ」です。
このニコラシカには、女性から注目してもらえるほどの魅力があるので紹介しましょう。
ニコラシカの飲み方
ニコラシカを普段から飲む事によって、なぜ恋人に注意を引きつける事が出来るのかと言えば、まず見た目で楽しむ事が出来るからです。
ニコラシカは、グラスにブランデーを注いだ後に、リムの所へ輪切りにしたレモンを蓋(ふた)のようにして置きます。
そのレモンの上から、何とシュガーを盛るのです。
どうやって飲むのだろうかと思ってしまうかもしれませんが、見た目も変わっているニコラシカは、飲み方まで変わっているのです。
まずレモンの両端を持って、レモンを二つ折りにします。
それからシュガーを挟んだレモンをそのまま口の中に入れます。
口の中にレモンとシュガーの味が広がっていった所で、ブランデーを気に飲み干します。
おそらく、お酒好きの女性でなければ、ニコラシカを知っている方は少ないでしょう。
そのためニコラシカを知らない恋人の前で「このお酒はこのようにして飲むのだよ」と言えば、あなたを見る目が変わるかもしれません。
ニコラシカの魅力
ニコラシカは見た目だけでなく、味も魅力的です。
少し大胆な飲み方のように見えるかもしれませんが、口のなかにレモンの酸っぱさとシュガーの甘さが広がった後に飲むブランデーの味は格別でしょう。
シュガーの量を変えれば、あなた好みの味にする事が出来るのも、ニコラシカの大きな魅力と言えます。
作り方もブランデー・レモン・シュガーだけで済むので、独りで飲む場合は自宅で作る事も簡単でしょう。
カフェロワイヤル
ニコラシカ以上に、恋人を楽しませる事が出来るのが「カフェロワイヤル」です。
名前で「コーヒーとブランデーを一緒にするのかな」と想像しやすいかもしれません。
しかし、このカフェロワイヤルはコーヒーとブランデーを混ぜるだけではないのです。
カフェロワイヤルの飲み方
コーヒーとブランデーを混ぜれば甘いお酒が好きな女性は確かに喜ぶかもしれませんが、カフェロワイヤルの魅力は、ロマンチックな気分にまでさせてくれます。
その飲み方はコーヒーを入れたカップの上で、スプーンの中に、ブランデーをしみこませた角砂糖に火をつけます。
カフェロワイヤルの時に使うスプーンで「ロワイヤルスプーン」というものがあって、このロワイヤルスプーンの先端には、コーヒーカップにかけられるような突起が付いているのです。
このスプーンを使えば、集中して角砂糖に火を付けて、恋人の前でロマンチックなムードを演出する事が出来るでしょう。
カフェロワイヤルの魅力
角砂糖に火を付けたら青い炎が付くので、部屋が少し暗くなっていれば、良いムードになっていきます。
そのため自宅でするのも良いのですが、様々なお酒が並んでいるオシャレなバーでカフェロワイヤルをの頼めば、さらにロマンチックなムードになります。
このカフェロワイヤルは一説によれば、ナポレオンも好んで飲んでいたと言われているので、ナポレオンの偉業を考えながら、カフォロワイヤルを飲んでみるのも悪くないでしょう。
キャロル
ブランデーの飲み方で「ブランデー版マンハッタン」と呼ばれるものがあって、それが「キャロル」という飲み方です。
このキャロルはマンハッタンの作り方をベースにしたもので、好んで飲む方は多いと言われています。
キャロルの飲み方
キャロルはショートカクテルになるので、利用するグラスはカクテルグラスがおすすめです。
そのグラスに、氷を入れた後にブランデーや白ワインを原料にしたスイート・ベルモットというお酒を注いでいきます。
氷を入れて、お酒をかき混ぜる事を「ステア」と言って、キャロルを作る際はステアしていきます。
そしてパールオニオン(小さな白玉ねぎ)をカクテルピックに刺してグラスに入れたらキャロルの完成です。
ただし、マラスキーノ・チェリー(砂糖漬けされたチェリー)を入れる場合もあるので、そこはお好みによって選べば問題ありません。
キャロルの魅力
キャロルは、ブランデーの他にスイート・ベルモットも一緒にする事によって、独特の味を楽しむ事が出来ます。
さらにバールオニオンやマラスキーノ・チェリーによって、フルーツの香りを楽しむ事も出来るので、ブランデーに味や香りを加えたい方におすすめの飲み方です。
そしてキャロルという言葉は「賛美」という意味があって、このキャロルには「私の思いをあなたに捧げます」という意味もあると言われています。
そのため友達や恋人の誕生日や記念日などに、キャロルを作ってあげるのも最高の誕生日プレゼントになる事でしょう。
アレクサンダー
甘いお酒が好きな方におすすめなのが「アレクサンダー」別名でアレキサンダーと言われている飲み方です。
このアレクサンダーは、アルコールに溺れてゆく恋人達を描いた映画「酒とバラの日々」で取り上げられた事もあるほど有名なもので、多くの方を虜(とりこ)にしています。
アレクサンダーの飲み方
アレクサンダーで用意するものは、ブランデーの他に、クレーム・ド・カカオや生クリーム、ナツメグなどが必要です。
まずシェイカーに氷を入れて、その後にブランデーや生クリーム、クリーム・ド・カカオを入れていきます。
全ての材料が混ざり合うように、よくシェイクをした後にカクテルグラスへ注いで、最後にナツメナグをかければアクレサンダーの完成です。
アレクサンダーの魅力
アレクサンダーには、クレーム・ド・カカオや生クリームを入れる事によって、ほどよい甘さが口の中へ広がります。
飲む方によっては、ブランデーと甘さが加わった事によって、上質なチョコレートケーキのような味に感じる方もいるようです。
注意して欲しいのは、アレクサンダーは甘い味わいになるので飲みやすくなっており、アルコールに弱い方は飲み過ぎないように注意したほうが良いでしょう。
まとめ
ブランデーの飲み方を8つ紹介してきましたが、ここまで様々な飲み方がある事に驚かれた方もいるでしょう。
ブランデーには友人や知人にプレゼントの意味を込めて送るのに最適な「キャロル」という飲み方もあれば、ロマンチックなムードにさせてくれる「カフェロワイヤル」という飲み方まであります。
ブランデーをストレートで飲むだけでなく、これを機会に様々な飲み方を試してみるのも悪くないでしょう。