ブランデーを使ったケーキ「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ」
ケーキやクリームを手作りしていると、香りつけにリキュール適量と書かれていることがありますよね。
「お酒が弱いから入れたくないな」、「バニラエッセンスだけあれば香りは十分」と思っていませんか?
ブランデーの豊潤な香りはリラックス効果があり、豊潤な香りがお菓子の素材を引き立ててくれます。
ぜひ、香りつけを使って美味しいお菓子を作りましょう。
ブランデーを使うと風味が美味しく長持ち
今、パッケージに入って売られるケーキ類には長い期間保存が利くものがあります。
人工的な保存料が入っています。
昔の人は、クリスマスやお祭りでふるまうケーキをたくさん作ってもいたまないように、お菓子に工夫をしてきました。
アルコール度数の高いお酒を使うこともその一つです。
出来上がったスポンジケーキの表面にブランデーをぬってからジャムやクリームを重ねてホールケーキにします。
高い濃度のアルコールがカビの発生や腐敗を抑えてくれます。
そして生地のしっとりとした質感を保たせてくれます。
ブランデーの語源は「命の水」です。
お菓子そのものを長持ちさせ、豊潤な香りが甘さを引き立ててお菓子を食べることを楽しませてくれます。
普通のブランデーでいいの?
飲用に売っているブランデーもお菓子に使えます。
お菓子にしか使わない場合、ブランデーは直射日光をさけて保存状態が良ければ腐ったりはしませんのでまた別なお菓子で使えます。
お菓子用のブランデーも販売されています。
値段は300円前後で、お菓子には少量しか使わないことが多いので100mlボトルで売られています。
「サントリーのケーキマジック」とうい商品がおすすめです。
ほんのり甘みが添加されているので日本の法律ではお酒として扱われていません。
そのため値段がお酒のブランデーに比べると製菓用のブランデーは値段が安く売られています。
さくらんぼのブランデーを使ったお菓子
ブランデーの原料は主にブドウです。
しかし、「カルヴァドス」という銘柄のブランデーの原料にはリンゴが使われています。
さくらんぼを使ったブランデーには「チェリー・マルニエ」や「モラッコ チェリー」という銘柄があります。
ブランデーは原料に使われる果物によって風味や香りが違うのでカクテルなどで楽しむと少量でも美味しくいただけます。
製菓用には「サントリーのケーキマジックキルシュサワー」という商品がおすすめです。
~サントリーのケーキマジックキルシュサワー~
ドイツの黒い森をイメージしたケーキにはこのさくらんぼのブランデーが使われています。
このケーキは「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ」と言います。
日本では「キルシュ」と短く呼ばれています。
ドイツのシュヴァルツヴェルト地方の豊かな黒い森に構想を得たケーキの外見は、その土地の特産品だったさくらんぼ(ドイツ語でキルシュ)を、さくらんぼのブランデーで香りつけしたザーネクレームで挟み、森の雪の上に落ちる針葉樹の葉をイメージして削られたチョコレートが特徴です。
スポンジもココア味でできていて、冬の雪の下で春を待っている土をイメージしています。
ハロウィンで森に迷い込んだ赤ずきんちゃんの仮装をするときは、自宅でこのケーキを作ってみるのはいかがでしょう。
まとめ
森に迷い込み狼に遭遇した赤ずきんちゃんのモデルになった民族衣装もドイツにあります。
観光で人気のアルスフェルトという街の民族衣装です。
ドイツには豊かな森と、自国の文化を大切に愛している人たちが住んでいます。
ドイツへ観光に行ったら、ビールとソーセージもいいですが、さくらんぼのブランデーが使われている黒い森のケーキも食べたいですね。