ワインの副産物から生まれたブランデーの銘酒!長期樽熟されたベルタ社の最高級グラッパを味わってみよう!
グラッパといえばイタリア発のブランデーの一種で、褐色ブランデーと比べるとリーズナブルな洋酒といったイメージがあります。
これらの一般的なグラッパは樽熟成されないので無色透明なものが一般的ですが、グラッパの中には樽熟成され褐色ブランデーに引けを取らないくらいに最高級の味わいを楽しめるものもあります。
その中の一つにベルタ社の最高峰と言われる、長期熟成グラッパがあります。
そこで今回はグラッパの中でも銘酒と言われる、ベルタ社のグラッパについて紹介していきたいと思います。
目次
グラッパが樽熟成されるとどのようになるのか?
グラッパには樽熟成されていないものと樽熟成されているものがありますが、グラッパが蒸留後に木樽で熟成されると、褐色ブランデーとは違いやわらかな黄金色に仕上がり無色透明のグラッパよりもアルコールの刺激が抑えられ、さらにマイルドで成熟した深い味わいに仕上がります。
木樽で熟成される期間は6カ月から12カ月のもの、12カ月から18カ月のもの、18カ月以上のものと、グラッパの熟成期間によりその品質が決まります。
中には褐色ブランデーやウイスキー並みに、15年や20年も樽熟成されたグラッパ―もあります。
ちなみにEUでは18ヶ月以上樽熟成されたグラッパだけしか認可しておらず、樽熟成されたものは製造量のわずか1%ほどしかないため希少価値が高い高級品とされています。
グラッパの最高峰!ベルタ社の長期熟成グラッパとは?
高級品と言われている樽熟成されたグラッパは、木樽の中で18カ月以上熟成されたというだけでなく、ワイン醸造で使われている搾りかすの中でも良質な物しか使用されていないのが特徴です。
その代表的なものがイタリアのグラッパ最高峰メーカーと言われている、ベルタ社で製造された長期熟成グラッパです。
ベルタ社のグラッパはワイン醸造に使われた、皮と種の付いたブドウの搾りかすの良質な物だけを選りすぐりして使用されています。
良質なブドウの搾りかすとは、プレスされ過ぎていない果汁が残っていることが条件で、この果汁がグラッパの味の良し悪しの決め手になるのです。
良質なブドウの搾りかすは、イタリア全土のワイナリーから酸素が入らず新鮮な状態で、特許取得済みのベルタ社オリジナルの容器に入れて運ばれ保管されます。
良質な蒸留部分しか使用しないからさらにおいしい!
最高峰と呼ばれているベルタ社のグラッパは、蒸留したものを全てグラッパにするのではありません。
まず単式蒸留器で2回蒸留した後にブドウの種子から出る油分を丁寧に除去し、高品質なものだけを樽熟成グラッパに使用します。
そうすることでよりデリケートで、より雑味のないクリアな味のグラッパに仕上がるのです。
ベテラン職人の手でワインの副産物から最高の原材料を取り出し、最高の状態で蒸留して高品質なものだけを選んでグラッパにして樽熟成させることで、褐色ブランデーとそん色のない最高級のグラッパが出来上がります。
グラッパを樽熟成させる最高の環境づくりとは?
ベルタ社のグラッパは選りすぐられた蒸留後の液に、水を加える前の状態で最低でも1年から18ヶ月は樽熟成を行います。
それから熟成された液に純水を加えて43~45度のグラッパを熟成させていきます。
ベルタ社の長期熟成グラッパは長いもので30年近くも熟成させるものもあり、年代物のグラッパが造り上げられていくのです。
ベルタ社では木樽で熟成させる最高の環境づくりを行っています。
その環境づくりとはモーツァルト等のクラシック音楽を聞かせながら、長期熟成をさせるということです。
熟成中にクラッシックを聞かせることで最高の味わいと香りが生み出され、最高峰と呼ばれるにふさわしいグラッパが出来上がるのです。
ベルタのグラッパは日本でもすでに販売されていた!
ベルタ社のグラッパは最高のクオリティーの高さを誇っていますが、実は日本ではすでにベルタ社のグラッパが輸入販売されるようになって27年も経っています。
初めてベルタ社のグラッパが入ってきたのが1989年で、現在では世界74ヶ国以上で最高峰の味わいを楽しむことができますが、日本はトップ5に入るくらい大切な国の一つになっています。
ベルタ社のオーナーもたびたび来日していて、そこからインスピレーションを得て現在では桜の樽熟成したグラッパ研究しています。
もし実現すれば、海外では日本で最初に販売されるという名誉を授かりたいものです。
ベルタ社のグラッパのおすすめの楽しみ方は?
最高峰のグラッパですから、味わう時もその味わいを存分に楽しみたいもの。
そこで最高峰のグラッパを最大限に味わうことができる、おすすめの楽しみ方について紹介していきたいと思います。
長期熟成グラッパにはこんなおつまみがおすすめ!
イタリア産の長期熟成グラッパには、やはりイタリア料理がよく合います。
ピザやパスタ、そしてデザートと一緒に食後酒として味わうと最高です。
またスイーツとも相性が良く、イタリアの焼き菓子モンバルツォもおつまみにピッタリ!
ベルタ社のグラッパはアプリコット、チェリーのような芳醇でフルーティーな香りに加え、カカオやバニラのような甘い香りと樽熟成から生まれる独特のスパイシーな香りを感じさせる味わいなので、フィナンシュやフルーツケーキなどのような焼き菓子にも結構合います。
さらに甘くてほろ苦いカカオたっぷりのビターチョコレートと味わうと、長期熟成グラッパの味がより引き立つのでおすすめです。
ストレートでも大きなグラスで少しずつ味わおう!
ベルタ社の長期熟成グラッパのストレートでの飲み方は、一般の無色透明のグラッパとは少し違います。
一般のグラッパの場合はグラッパ専用の小ぶりのブランデーグラスで味わうのが一番おいしいと言われていますが、長期熟成グラッパの場合は小ぶりのグラスだと香りと味わいが立たないとベルタ社のオーナーは言っています。
そこでオーナーおすすめのおいしい味わい方は、まず大きなグラスにグラッパを注ぎ、そっと手で包みこむようにグラスを持って人間の体温に近づくよう温めてから味わうということです。
手で温めることでアルコールの刺激的な強さがやわらかくなり、まろやかな味わいになります。
次にグラッパは一気飲みなどせずに、一口目は少しだけ口に含み口中にアルコールをなじませ、二口目からは芳醇な香りとまろやかな味をゆっくり楽しむというのが、最高峰のグラッパを最高な状態で堪能できる方法だそうです。
ストレートがきつい人は水割りやお湯割りでもOK!
グラッパは本来、ストレートで飲むのが良いとされています。
しかし長期熟成グラッパは熟成されていないグラッパに比べると刺激は少ないものの、それでもアルコール度数が40度くらいのものが少なくありません。
そこでアルコール度数が少々きついなと思う人は、水割りやお湯割りで味わって頂くのもOKです。
ただし炭酸割りの場合は長期熟成グラッパのまろやかな味わいがあまり楽しめないので、水やお湯で割ることをおすすめします。
割る比率はグラッパ1に対して水かお湯が2から3くらい。
できるだけグラッパの味わいを損ねない程度に割って飲むようにすると、熟成された芳醇な風味と甘くフルーティーな本来のテイストを楽しむことができます。
まとめ
無色透明なグラッパは大衆酒というイメージがありますが、ベルタ社の長期熟成グラッパは高級メーカーの褐色ブランデーに全く引けを取らないくらいに品質が高く、その味わいもお墨付きです。
最近では大切な人への贈答品としても喜ばれ、その知名度も高くなりつつあります。
ブランデーの中でもひと味違った長期熟成グラッパは、希少価値が高くなかなか手に入らないこともありますが、手に入ったらぜひ一度はストレートで味わってもらいたい逸品です。