ブランデーの歴史・文化・オーソドックスな飲み方とその楽しみ方とは
いつも飲んでいるお酒。
たまには変わったものを飲んでみませんか。
今回紹介するのは海外のお酒、ブランデーです。
飲みやすく上品な味わいが魅力。
ブランデーは今まで飲んでいなかった人も、これを機会に飲んでみてください。
それではどのような特徴があるのでしょうか。
ブランデーというお酒の特徴と楽しみ方を見ていきます。
目次
ビールだけじゃない
いつも飲んでいるビールやチューハイ焼酎。
これらのお酒もおいしいでしょう。
しかし変わったお酒もたまには飲んでみませんか。
いろいろなお酒を飲み比べることによって、今飲んでいるお酒の味も、他のお酒と比較できます。
比較することによって、味の違いがはっきりとわかってくるでしょう。
今回、おすすめしたいのがブランデー。
お酒の中でも最もスタンダードなものだといえますが、意外に飲まれていません。
それではどんな特徴があるのか、よく知ってください。
おいしいお酒がたのしめます。
ブランデーと、その飲み方を知ることで、さらに楽しめるようになるでしょう。
ブランデーって何?
ブランデーとは果実酒から作られた蒸留酒のことを指しています。
オランダ語では焼いたワインともいわれています。
最もスタンダードなものは白ワインで作られたもの。
白ワインをさらに蒸留してブランデーができ上がります。
中には20年以上熟成させたものもあります。
世の中に出回っているブランデーは、ワインを蒸留して作られたものが多くを占めます。
ぶどう以外にも、リンゴブランデーやチェリーアップルブランデーやJPブランデーもあります。
アルコール度数は40度~50度くらいが一般的です。
その名前の由来は
ブランデーはノルウェーやオランダで盛んに飲まれていました。
ノルウェー語で ブランダヴィン と呼ばれていたものが、オランダ語の ブランダウェイン に変化しました。
それが英語になって、ブランデーと呼ばれるようになりました。
フランス語では オー・ド・ヴィー とも呼ばれています。
このようにブランデーは、ヨーロッパで昔から飲まれていたものだということがわかるでしょう。
ヨーロッパの伝統的な乗り物であり、歴史や文化に根づいている伝統的なお酒だということを知ってくださいね。
ブランデーの歴史
ブランデーが登場したのは7世紀ぐらいのスペイン。
この頃、ぶどう酒を蒸留したブランデーが登場し始めました。
15世紀にはフランスのアルマニャック地方やコニャック地方で盛んに製造されるようになりました。
有名なルイ14世は、ブランデーを保護する法律まで作りました。
それくらいブランデーに深い思い入れがあったのでしょう。
フランスは、ワインで有名ですが、ワインを作っている国というものはブランデーも同時に作っています。
ブランデー自体がぶどう酒を蒸留させて作るものですから、自然なことだといえるでしょう。
コニャックという名前は誰もが聞いたことがあるでしょう。
そしてアルマニャックという名前もかなりメジャーです。
コニャックとアルマニャックを、お酒の名前にすることは法律で禁止されています。
この土地の名前が一流ブランドとして通用しているわけです。
コニャックとアルマニャック以外のブランデーは、この名前を使うことができず、フレンチブランデーとしか名乗ることはできないと言われています。
日本のブランデーの歴史
日本にブランデーが伝わったのは1867年。
ヨーロッパに留学した榎本武揚が持ち帰ったといわれています。
オランダに留学して帰国した榎本武揚は、親族に対してブランデーな製造方法を教えたといわれています。
日本にブランデーが持ち込まれたのは19世紀で、まだ100年ちょっとしかたっていないということは驚きですよね。
今はネットで世界の情勢が手に取るようにわかってしまいますが、文明開化の頃には外国に行くこと自体が珍しいことでした。
日本に伝わった時にはブランデーの作り方は、最先端の情報だったと推測されます。
ブランデーのブランド
ブランデーのブランドは、カミュ・レミーマルタン・ヘネシー・マーテル・オタールが有名。
日本国内ででは、サントリー・ニッカウヰスキーが主要なブランデーメーカーとして知られています。
このようなブランド名も覚えておくと、役に立つかもしれません。
ブランデーの飲み方の基本はストレート
最もスタンダードな飲み方として「ストレート」があります。
ワイングラスに入れて、味を確認しながら飲みます。
口に含んでしっかりと味を確認しましょう。
この際に、ワイングラスに手の体温が伝わって、手で温めながら飲むというのが伝統的です。
お酒を飲むといっても、ゴクゴク飲み干すのではなく、味を確認しつつ、舌で転がすように飲みましょう。
そして、香りもしっかりと味わってください。
このような丁寧な飲み方をするのはブランデーの基本です。
日本人の飲酒態度はかなり悪いものだと言われていて、酒を一気に飲んだり、酔って暴れたりします。
ブランデーのように、味を繊細に確認するといった文化がないためでしょう。
ブランデーは味や香りを確認しながら飲むのが一般的で、間違ってもストレス解消のために飲むといった態度ではよくありません。
こんな飲み方をしていれば下品になったり、飲みすぎて肝臓を壊したりといったことになりかねませんのでご注意を。
ブランデーの飲み方を知らない日本人は、そこらへんの飲み屋で酔いつぶれて、外国人に奇特な国民だと思われているに違いありません。
オン・ザ・ロックという邪道
氷を入れて冷やすという方法もありますが、ブランデーにおいてはこのような飲み方は推奨されません。
氷をグラスの中に入れることによって温度が下がります。
香りが悪くなったりしなくなったりして、ブランデー本来の味が楽しめなくなってしまいます。
ブランデーを最も美味しく飲むのがやはりストレート。
ワイングラスに注いで、手の体温で常温で飲むのが好ましいといえるでしょう。
ブランデーの飲み方いろいろ
アメリカのブランデーの飲み方は水で薄めるという方法があります。
これはお酒に弱い人などにはムリのない方法です。
お酒に弱い女性におすすめできる方法だといえます。
しかしこれが通用するのはアメリカだけで、フランスやロシアでは、お酒を薄めるという習慣はありません。
そのため水でお酒を薄めるということは、フランス人やロシア人カラスなど常識的に狂っていると思われることもあるようです。
その分肝臓を壊しやすいというのも有名です。
ソーダ割りも伝統的にあまりよくない
ソーダで割るという飲み方もあります。
これもあまりよくない飲み方で、ブランデーの安物を作る際に推奨される飲み方です。
ソーダで割るという方法も、伝統的にはあまりおすすめできない方法といえるでしょう。
料理にも使えてしまうブランデー
ブランデーは肉料理にも使うことができて、酸味を増すことができます。
料理とpH値を下げるので、酸性に傾きます。
その他にもスイーツの香りをつけるのにも使われます。
香りがいいので、甘い洋菓子には相性がいいものだと思われます。
ブランデーは飲んで楽しむだけでなく、料理の調味料としても使えてしまうのがいいところ。
肉料理を作っるような洋風料理をする時にはブランデーを使ってみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブランデーの基本的な知識とその飲み方、文化的な背景についても確認してみました。
この機会にブランデーの飲み方をマスターしてみませんか。
だらだらとビールや日本酒を飲んだり、酔っぱらってだらしなくなったりするなど、このような日本人特有の情けない酒の飲み方は卒業しましょう。
ブランデーをストレートで味わいながら飲んで、大人の男性・女性をアピールしましょう。