ドイツが誇るアスバッハ社のブランデーとチョコレート
ブランデーといえば、フランスのコニャックが一番有名ですね。
隣の国、ドイツではビールが盛んに作られていますが、実はドイツ産のブランデーも存在しています。
ドイツ産ブランデーの1つにアスバッハ社があります。
「フランスのコニャックに負けないドイツ産ブランデーを作ろう」とフランスのコニャックで製造を学んだフーゴ・アズバッハさんが創設しました。
アスバッハ社のブランデーとそのブランデーを使ったチョコレートをご紹介します。
目次
西ドイツのブランデー「アスバッハ」
ブランデーの有名な産地は美味しいワインの産地でもあります。
ドイツワインの有名な産地はライン川のほとりにあるリューデスハイム地方です。
アスバッハ社の蒸留所は創設者のフーゴ・アスバッハ氏によって1892年にリューデスハイム地区に建てられました。
ドイツワインの特徴
ドイツワインといえば白ワインが有名です。
アルコール度数も数あるワインの中では低く、味わいも爽やかで酸味が少なく飲みやすいです。
そのため、ワインの中でもドイツワインは別なジャンルとしてとらえられていることもあります。
ワインやブランデーに使われるブドウに含まれる糖度は、育った土地の土壌や気候で決まります。
水はけの良い石灰質の土壌と、温かい太陽の光たくさん浴びつつも風通しが良い気候で育ったブドウは最高のワインになると言われています。
ドイツの国土はワインの産地の中でも最も北に位置しているため、気温が低く、収穫時期も他の地域に比べて1〜2カ月遅いためブドウの糖度もさほど高くなりません。
そのため発酵に必要なエネルギー源が少なく、発酵期間を長く必要とし、アルコール度数は10パーセント前後までにしか上がりません。
しかし、それが果実の爽やかな風味と酸味を残し、飲みやすさを与え、他では味わえないドイツワインの個性を確立させたのです。
アスバッハ社のブランデーの特徴
ブランデーを製造している工場はのフランスとイタリア、ドイツ国内のリューデスハイム、バーデンバーデンの4箇所です。
実は、アスバッハ社で作るブランデーは、ドイツワインをほとんど使っていません。
ドイツワインは生産されても国内での消費が高く、ブランデーに使われることがほとんどないのです。
そのためベースに使われているのは、フランス産のコニャックとアロマニャックの原料に使われる白ワイン、そしてイタリア産の白ワインです。
これらのワインは、華やかでフルーティな香りが特徴です。
アスバッハ社のブランデーはよく「プラムのような香り」と表現されますが、これは熟成に使われるオーク樽の影響も受けています。
フランス産のブランデーの多くはセシル・オークと呼ばれる木材の樽を使って熟成させています。
このオークになるドングリの実は白いのが特徴です。
アスバッハ社で古くから使われてきた熟成樽はリームザン・オークです。
このオークには茶色のドングリが実をつけます。
リームザン・オークの樽で熟成させると、この樽独特の香味が出ます。
また、リームザン・オークは長期熟成に適した樽の材料に使われています。
なぜなら香りが原酒に移るまで長い時間を必要とするからです。
一見、デメリットのように思えますが、熟成時間が長ければ良い風味を得られるブランデーには大きな利点となるのです。
それがアスバッハ社の濃密で甘くも爽やかな風味を引き出すのです。
アスバッハ社のブランデーは是非熟成時間が長い3年ものからお試しになることをおすすめしたいです。
アスバッハ社のブランデーはアルコール度数が38度で飲みやすく、独特の香りや味わいは女性から大変人気があります。
アスバッハのブランデーを使ったチョコレート菓子たち
ブランデーと相性の良いおつまみといえばチョコレートですね。
粒チョコレートの中に、ほんの少しのブランデーが入った商品はコンビニでも気軽に買えますが、ブランデー好きの方にお土産に買うのであればアスバッハ社のブランデーが入ったチョコレートを贈りませんか?
箱のデザインもビックリ箱のように面白い商品もあります。
クリスマスのお祝い用にご自宅で家族と一緒に食べるお菓子としてもおすすめですよ。
ボトルシェイプダーク / ミルク
アスバッハアスバッハ社ブランデーボトルの印刷デザインと形そのままのブランデーチョコレートです。
4本入りで50g、8本入りで100gで販売されています。
ダークチョコとミルクチョコの2種類販売されています。
ホールチェリー
アスバッハ社のブランデーで漬けたさくらんぼをチョコでコーティングしたドイツでは定番のお菓子です。
4個入りが62g、8個入りが100gで販売されています。
アスバッハ ミニ
日本では買うことが難しいかもしれません。
ドイツの一般家庭で常備菓子として買われることが多いタイプです。
内容は、一個づつ袋包装されたミルクチョコレートの中にアスバッハ社のブランデーが入っています。
包装はアスバッハ社のロゴだけですが、外箱が面白いです。
上のふたをとると下の箱がパッと開いて平たくなり、チョコレートがあふれます。
わざわざそういったつくりの箱なのです。
ドイツのライン川そい、リューデスハイムに観光にお越しの際は、スーパーなどに立ち寄っていただき、一般家庭向けの商品を探してみるのもおすすめです。
アスバッハ社の工場見学に行ってみよう
日本にもブランデーやビールメーカーの博物館や工場見学ツアーがあるように、アスバッハ社でもリューデスハイムにビジターセンターを設けています。
ドイツビールやソーセージもいいですが、ライン川沿いを観光予定の方は是非お立ち寄りください。
アスバッハ社誕生の地、リューデスハイムの工場見学
工場見学は土日祝日を除く、午前9時から午後17時までで、入場料は無料でしたが、いつかは有料に変わっているかもしれませんので訪れる前に念のため確認してくださいね。
施設案内のツアーガイドは予約が必要です。
ネットまたは電話で予約ができます。
ブランデーやお酒好きにはたまらない、試飲サービス
各種ブランデーは約2ユーロ程度で試飲サービスが受けられます。
料金が変わるかもしれませんので事前確認されてから訪れることをおすすめします。
お土産に最適!アスバッハ社のブランデーが使われたチョコレート菓子が割安で買える!
先ほどご紹介したボトルシェイプやホールチェリーが工場の外で買うより割安で購入できます。
また、アスバッハ社のロゴが入ったエコバックもかなりお安く売られているので、お土産袋にちょうどいいですね!
ワイン博物館も行ってみよう!
アスバッハ社のビジターセンターと同じリューデスハイム地区にはワイン博物館があります。
ブランデーと合わせてドイツワンの魅力に触れてみませんか?
こちらでもワインの試飲ができます。
入場料、試飲料、こちらの博物館ではともに有料ですが、訪れる価値ありです。
なぜなら、リューデスハイム駅から徒歩2分の場所にあって行きやすいことと、オープン期間が3月から10月末日までと期間限定だからです。
午前10時から午後17時15分まで受付していますので、アスバッハ社のビジターセンターとはしごして楽しんで下さい。
ほろ酔い気分でゴンドラに乗ってライン川を眺めよう
ワイン博物館から約300mほどの場所にゴンドラリフトがあります。
ゴンドラに乗って山頂に着くと1871年のドイツ帝国統一を記念して建てられた女神ゲルマニア像があるニーダーヴァルト記念碑があります。
そこから眺めるライン川と、ブドウ畑が広がる景色はほろ酔い気分で眺めると最高です。
下山する頃には気持ちよく酔いも覚めるでしょう。
ゴンドラの往復料金は約7ユーロです。
片道も約5ユーロで買えます。
ハイキングを兼ねて下山するときは片道切符の購入がおすすめです。
新鮮な空気と美しい風景を楽しめます。
まとめ
ドイツブランデーの魅力、特徴、観光についてご紹介しました。
英語に比べるとドイツ語は馴染みが少ないので、博物館などに訪れても歴史などを学ぶことが難しいと感じるかもしれませんが、美味しいドイツのお酒とチョコレートが格安で味わえますので是非足を運んでみてください。
食の他に、芸術を感じるなら教会見学もおすすめです。
リューデスハイムの近くにあるマインツという町のザンクト・シュテファン教会にはマルク・シャガールがデザインしたステンドグラスが見られますよ。