ウイスキーといえばコレ! スコッチの奥深い魅力120%

ウイスキー

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北の大地スコットランドで生産されるスコッチ・ウイスキーは、ウイスキーの王道ともいえる存在で、日本では世界5大ウイスキーにも数えられています。

銘柄によってはややクセが強く感じられることもありますが、ウイスキー初心者にもおすすめです。

ここでは、世界中で愛されているスコッチ・ウイスキーの基本情報をまとめた上で、産地ごとの特徴を紹介しましょう。



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マッサンでお馴染み!スコッチはスモ―キ―な香り

スコッチ・ウイスキーは英国スコットランドで製造されるウイスキーのことで、大麦を主な原料としています。

銘柄によってもバラつきがありますが、製造過程で麦芽を乾燥させる際に燃やすピート(泥炭)のスモ―キ―な風味が特徴です。

スコッチの製造は12、3世紀には始まっていたとされており、アイリッシュに次ぐ長い歴史を持っています。

ドラマ「マッサン」でも知られるようになった竹鶴政孝がスコットランドで学んだウイスキーの製法を持ち帰ったため、日本のウイスキーを語る上でもスコッチのことは欠かせません。



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よく聞くシングルモルトとかグレーンって何?

一口にスコッチといっても、原料や製造法、産地によってもさまざまな種類があります。

大麦を発芽させて麦芽にすることをモルティングといい、大麦麦芽のみを原料として製造したウイスキーをモルト・ウイスキーと呼びます。

中でも、1つの蒸留所のみ作られたモルト・ウイスキーをシングルモルト・ウイスキーといい、蒸留所の名前がそのまま銘柄となっています。

蒸留所のオリジナルな味を楽しめるのが大きなポイントです。

グレーン・ウイスキーとは、大麦や小麦、トウモロコシなどの穀物を大麦麦芽によって発酵させたウイスキーで、モルトよりもやさしい味わいが特徴です。

さらに、モルトとグレーンをブレンドしたものをブレンデッド・ウイスキーと呼び、奥深いスコッチの魅力が味わえるお酒となっています。

おいしく飲むなら常温のストレートが一番

モルト・ウイスキーの香りを存分に楽しむなら、ロックはあまりおすすめできません。

常温のストレートがベストですが、水割りでも風味の損なわれないものであれば、常温の水を1:1で混ぜるトワイスアップもOK。

ビギナーさんはグラスにまでこだわる必要はないものの、なるべくなら薄いクリスタルガラスでできたチューリップ型のグラスがベターです。

ステム(脚)のついたものにすると、手から体温が伝わりにくくなります。

お気に入りはどれ?スコッチの4大産地と銘柄

スコットランドにはモルト・ウイスキーだけでも100箇所以上の蒸留所があります。

代表的なものは、ハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラの4つの地方に集中しており、それぞれ味や風味に特色があります。

数は少ないものの、キャンベルタウン、アイランズにも有名な蒸留所があります。

蒸留所のいくつかは観光スポットにもなっていて、ツアーに参加して見学することも可能です。

同じ地方でも蒸留所によって違いはありますが、ここでは6つの地方ごとの大まかな特色と代表的な銘柄を紹介します。

ピートが香る特色の強いハイランド

スコットランド北部に広がるハイランドは範囲が広く、厳密にはローランドも含んでいます。

スコッチの中でも定番ともいえるスモ―キ―な香りが強く、力強い味わいが特徴で、ぜひシングルモルトで試してみたいところ。

クライヌリッシュ、グレンモーレンジ、グレンギリ―といった蒸留所が有名です。

有名なクライヌリッシュ蒸留所は、1819年にサザーランド公爵によってサケ釣りで有名なブローラ川の保養地に建てられました。

個性的な味わいが多くの愛好家から高評価を受けています。

すっきりとした飲み口のローランド

やさしい香りとあっさりとした味わいで、悪くいえば個性に乏しいのですが、スコッチ初心者やウイスキーがやや苦手な方にもハードルが低いといえます。

かつては220を超える蒸留所がありましたが、現在ではオーヘントッシャン、リトルミル、グレンキンチーの3カ所のみとなってしまいました。

このうち、オーヘントッシャンでは、他の蒸留所ですっかり廃れてしまった3回の蒸留を行っています。

スコッチの代表格スペイサイド

現在では数多くの蒸留所が集中しており、スコッチ・ウイスキーの半数以上がスペイサイドで生産されています。

世界的にも多くの銘柄が知られており、マッカラン、グレンフィディック、グラン・グランなどは日本のバーや酒屋にも広く置いてあります。

蒸留所の数が多いため、共通の特徴をあげるのは難しいですが、スコッチのスタンダードとして、よく洗練されていて親しみやすい味わいのものが多くあります。

ちなみに、名前の最初の部分によくついている「グレン」とはゲール語で「谷」という意味です。

アイラは個性豊かな通向きの味

アイラ島はエディンバラやグラスゴーの西、インナー・ヘブリディーズ諸島の南端にある離島で、アイランズとは分けられています。

島全体がピートの大地で覆われており、ピートをガンガン燃やしたスモールなフレーバーと海の香りが特色です。

個性の強い風味を敬遠する人も多い一方でハマる人はとことんハマることから、アイラ島はモルト・ウイスキーの聖地として憧れの観光地となっています。

そのまま味わうのはもちろん、海の幸・生ガキにかけてもおいしくいただけます。

アードベッグ、ボウモア、ラフロイグなど合計で8つの蒸留所があり、島内ではビールも生産されています。

わずかな蒸留所が残るキャンベルタウン

スコットランドの西側、キンタイア半島の先端にある街で、かつてはスコッチ・ウイスキーの中心地として栄えていました。

20世紀初頭には30カ所以上の蒸留所があり、アメリカの禁酒法時代に粗悪なウイスキーを大量に生産・輸出していたという歴史があります。

現在ではスプリングバンク、グレン・スコシア、そしてグレンガイルの3カ所しか残っていませんが、ヘビーでオイリーな印象のモルトが特徴です。

6つの蒸留所をまとめたアイランズ

スコットランドに点在する蒸留所のある島のうち、アイラ島以外のウイスキーをまとめてアイランズと呼んでいます。

オークニー諸島、スカイ島、ジュラ島、マル島、アラン島の6つの蒸留所からなっていますが、場所もばらばらで味や特徴にも共通点はありません。

スコッチの魅力がまるごと楽しめる博物館とは

奥深いスコッチの魅力を1時間ほどでまるごと味わえるのが、イギリスはエディンバラ旧市街にある、その名も「スコッチ・ウイスキー・エクスペリエンス」。

ブラジルの富豪が集めた3500本ものスコッチのコレクションを展示しており、大人のテーマパーク感満載の体験型アトラクションでウイスキーの製法や産地を分かりやすく学べます。

もちろんお楽しみのスコッチ・テイスティングもあります!

プラチナ、ゴールド、シルバーの3つのコースごとに、4大産地の中から好きなものを選んで試飲することが可能です。

テイスティングの際に使ったグラスはお土産として持って帰れるのもうれしいところ。

レストランやバー、ミュージアムショップも併設されており、スコッチづくしの博物館となっています。

まとめ

ここでは、スコッチ・ウイスキーの基本情報から代表的な産地と特色まで、魅力をまとめました。

スコッチは独特のピート香がクセになる通向けの味からビギナー向けのソフトな味まで、幅広い種類があり、どれから挑戦しようか迷ってしまうほどです。

スコットランドの大地の恵みがつまったお気に入りの銘柄を見つけてくださいね。

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