バーボンウイスキーってとっつきにくい印象だけど、飲み方とか知ってみたい
バーボンと言えば、アメリカを代表するウイスキーの一つです。
印象としては、映画で見るようなシーン、南部の大地主が夕暮れに自分の屋敷のバルコニーで、1日の終わりの夕食前に嗜むとか。
またギャングたちが葉巻を吸いながら、銀行を襲う計画を立てている時に、グイッと飲む。
そんな男の酒、という印象がありますが、でもそれだけでは無いのです。
バーボンとスコッチ、どちらもウイスキーです
バーボンがアメリカなら、スコッチは名前の通りイギリスの銘酒です。
どちらも同じウイスキーの種類ですが、大きな違いは原料ですね。
スコッチの原料は主に、大麦ライ麦などの穀物ですが、バーボンの場合は原料の51%以上がトウモロコシで残りが穀物と言う違いがあります。
お酒に詳しい日本人以外、普通の日本人の場合は同じように感じられるかもしれませんが、当事者のイギリス人とアメリカ人には大きな差があるようです。
ちなみに飛行機で水割りを注文しようと、「Whisky with water(水割りください)」と注文したある日本人が「Scotch or Bourbon?
(スコッチですかバーボンですか?)」と聞き返されたそうです。
機中でもそんな感じですので、当事者たちには大きく違いを感じているのでしょうね。
と言うより、スコッチウイスキーと言う固有名詞が一般的で、バーボンウイスキーと言う名詞を使う習慣が今一歩、日本人には無いのかもしれません。
またこの、スコッチやバーボンと言った総称の中でも産地などで、細かく分かれてきますので通に語らせたらとめどなく蘊蓄が出てくることでしょう。
ちなみにウイスキーと言うのは、穀類から作られた蒸留酒を木の樽で貯蔵したお酒の事です。
木の樽の香りや渋みがお酒に移って、味わいが増すと言う効果もあります。
バーボンの一般的な楽しみ方
バーボンの場合イメージ的に、ストレートやオンザロックで飲むと言うのが、最もポピュラーな感じです。
そういったところから、男の酒、と言うイメージも出てくるのでしょう。
トウモロコシを主原料にしている分、味わいがワイルドになっていますので、余計に男の酒の雰囲気が強くなっています。
アメリカ映画などで、葉巻を加えたギャングのボスが手にしているグラスには、このバーボンがなみなみと注がれているわけです。
特に禁酒法の時代に横行したギャングのイメージが、バーボンに重なって余計我ら日本人には、荒っぽい男の酒と言うイメージがあるのかもしれません。
とは言え、ソーダ割りやカクテルなどにも向いていますので、実は女性でも割と楽しめるお酒ではあります。
確かにスコッチに比べると少々、癖が強いですがその分個性が強いと言うことですので、一旦はまるとバーボンから抜け出せないと言う人もいます。
そう言ったバーボン通はストレートで、入門者は軽いカクテルにしてと楽しみ方も実は様々あるのです。
女性向きには見えないけれど
こう見てきますと、やはりあまり女性には向いていないお酒のような感じですが、それでもカクテルなどにして古くから女性にも嗜まれてきたお酒でもあります。
確かにウイスキー全般、女性がストレートでと言うのはあまり見かけませんが、水割りやソーダ割りにすればちょっとお洒落に楽しめますし、勿論カクテルのベースとしても多用されています。
中でも代表的なミントジュレップなどは、見た目も涼しくアメリカ南部の夏を象徴するようなカクテルです。
映画の「風と共に去りぬ」などで、夏の訪問者に振る舞っていたのがこのミントジュレップです。
ミントの匂いとバーボンの匂いは、この時代のアメリカ南部の男性には体臭ともなっていたかもしれません。
そのミントジュレップなども現在では、お洒落なカクテルとして女性にも人気があります。
ロングタイプのカクテルで、ミントの葉と砂糖を混ぜ合わせそれに水とバーボン、砕いた氷を加えて出来上がります。
シンプルなカクテルですが、見た目も涼しくまたミントの香りがバーボンの癖を和らげてくれ、しかも軽い甘味が砂糖で加わりますので、カクテル初心者でも気軽に楽しめます。
今ではこんな風に、女性にも楽しめるバーボンです。
色々な楽しみ方を、開発しては如何でしょうか。
と言う事で、以下代表的なカクテルをご紹介していきます。
バーボンと果物の相性の良さから生まれたカクテル
勿論カクテル類と言うのは、レモンやオレンジを使用したものが数多くあります。
しかしバーボンベースのカクテルの、果物との相性の良さはまた格別です。
レモンやオレンジジュースは勿論、パイナップルジュースやグレープフルーツジュースとの相性もばっちりです。
フルーツ関係との相性がいいと言う事は、カクテルの種類の幅も広がると言う事です。
かなり癖のある味わいのバーボンですので、どうもその癖が気になると言う方は、まずカクテル類からスタートしてみてはいかがでしょう。
フルーツの爽やかさと香りが上手くミックスして、バーボン特有の癖をカバーしてくれる上に、新たな味わいも加えてくれます。
バーボン・バックは爽やかなカクテルの代表格
しかしもう少し爽やかに飲みたい方には、これも定番のバーボンのジンジャーエール割りがあります。
ジンジャーエールの炭酸の軽さが、バーボンに良くマッチします。
そしてこれにレモンジュースを加えると、バーボン・バックが出来上がります。
レモンとジンジャーエールの二重の爽やかさで、より一層味わいが増すカクテルです。
バーボン初心者さんには、おすすめのカクテルでもあります。
スッキリしているけどちょっと強めなケンタッキー
またバーボンとパイナップルジュースをシェイクして出来るカクテルが、その名もケンタッキー。
ジュースの分量がバーボンより少ないレシピなので、ちょっと強めのカクテルです。
柑橘系が好きな方にはワード・エイト
こちらはバーボンにレモンジュースとオレンジジュース、さらにちょっとだけグレナデンシロップ(ザクロの果汁と砂糖で作ったシロップ)を加えてシェイクします。
2種類の柑橘系の香りと爽やかさに、グレナデンシロップの甘味が隠し味になって、バランスの良い味わいのお洒落なカクテルに仕上がっています。
男っぽいバーボンを男っぽくカクテルで
爽やかなカクテルよりも、ちょっと強めのバーボン好きのためのカクテルはどうかと言いますと、これもやはり数多くレシピがあります。
名前も格好いいミッドナイトカウボーイ
バーボンにダークラムと生クリームを加えてシェイクしたのが、ミッドナイトカウボーイ。
名前からして男のカクテル、と言う感じですね。
生クリームのおかげで口当たりはいいのですが、バーボンにラム酒が加わったカクテルですのでそれなりに強いことをお忘れなく。
レシピ自体で強さの分かるブラックホーク
バーボンにスロージンをステアしただけのカクテルが、ブラックホークです。
レシピだけでも、大変に強いカクテルと言うか飲み物だと言う事が、充分に伝わってきますね。
飲んでも飲まれないように、注意しつつ楽しんでください。
これもカクテル?ボイラーメイカー
最後に変わり種のカクテルを一つ。
バーボンをショットグラスに入れ、ビアマグに沈めておきます。
そこにビールを満たすと言う、カクテルと言っていいのかどうかいささか疑問な飲み物です。
ビールだけでは物足りないと言う、ちょっとハードドリンカー向けのこの飲み物、名前はボイラーメイカーと言います。
何やら物騒な名前でもありますね。
お酒上級者さんに、ちょっとおすすめしたい飲み物です。
まとめ
こちらでご紹介しましたのは、数あるバーボンの飲み方のうちのほんの一部です。
またカクテルも、本当に代表的な物だけご紹介しました。
スコッチには出遅れた感のあるバーボンですが、愛飲者は増加していると言っていいでしょう。
独特な風味に捕らわれると、脱出不能かもしれませんね。
そしてこんな風に軽めから重めまで、色々と楽しめるバーボンを楽しんで見てください。