スタンダードカクテル、バーボンバージョンはご存知でしょうか
ジンのマティーニ、ウォッカのソルティードッグ、と有名どころのカクテルにも、ベースをバーボンに変えたバリエーションがあったりします。
ロック、いやストレートに限る、という方も、バーボン好きならお試しになってみてはいかがでしょう。
なんといっても強い香りが特徴のバーボンですから、よくあるカクテルもひねりの利いた一杯になりますよ。
バーボンでマティーニ
マティーニのベースはもちろんジンです。
しかし変わり種もありまして…。
ジェームズ・ボンドでおなじみのウォッカを少し使ったマティーニは有名ですが、マニアックなところでラムで作るカリビアン(キューバン)マティーニ、そして実はバーボンを使った「ケンタッキーマティーニ」もあります。
といっても合わせるのはベルモットではなくカカオリキュールで、甘目の仕上がりになるためマイルドなカクテルをお好みの方におすすめです。
反面、ブッカーズやブラントンなど強めのバーボンで試してみるのもコントラストが強く、面白いかもしれません。
飾りは王道のオリーブもよく合いますが、パールオニオン、あるいはレモンを切って添えるレパートリーもあります。
パールオニオン版は、さしずめ「ケンタッキーギブソン」なんていうネーミングでもいいかもしれせんね。
サイドカーの仲間たち
キュラソーとレモンを合わせて作るショートカクテルにはバリエーションがあり、ベースがブランデーならサイドカー、テキーラならマルガリータ、ウォッカならバラライカ、とそれぞれに名前がついています。
ただ…なぜかそのバーボンバージョンは単に「バーボンサイドカー」。
他のベースのような気の利いた名前があってもよさそうなものなのですけれどね。
とはいえ、味はバーボンらしく香り高く、銘柄の個性をしっかり反映させた一杯に仕上がりますので、お気に入りの組み合わせでいただきましょう。
ちなみにですが、スコッチを使う場合ならば「サイレントサード」という名前をつけてあげられます。
ソルティドッグ、バーボン版
ウォッカのカクテルではソルティドッグが有名です。
しかしあまり知られていないながらもバーボンバージョンがありまして、名前は「ソルティジョン」。
ウォッカのようなクセの少ないベースよりも主張は強くなり、グレープフルーツの酸味と塩分を突き抜けてくる香りを楽しむことができます。
ライムを使ったニューヨークなどは有名どころで、バーボンと柑橘類とは好相性ですから、がっかりすることはきっとないはずです。
アメリカンなアイリッシュコーヒー
コーヒーのカクテルといえばアイリッシュコーヒー。
当然アイリッシュウイスキーを使わなくてはいけません。
しかし、これにもラム版のスパニッシュコーヒー、スコッチ版のゲーリックコーヒー、といった場所の名前を変えてのレパートリーがあります。
すると、バーボンなら…ケンタッキーコーヒーですね。
度数の高いバーボンとワイルドターキーアメリカンハニー等のリキュールを合わせ、コーヒーを注ぎます。
お好みでホイップクリームを乗せていただきましょう。
コーヒー自体は、スムースなものよりも深煎り・濃いめがよく合います。
フレンチプレスで淹れた濃厚なコーヒーがおすすめですが、普通のコーヒー同様、濃さも甘さも好み通りに調整できますので、甘党の方でもブラック派でも、また気分によってもバリエーションを変えて楽しむことができます。
まとめ
オンザロックスのイメージが強いバーボンですが、その高い香りを活かした様々なカクテル向きでもあります。
お気に入りのバーボンを使って、これらのレシピを試してみてはいかがでしょうか。
もちろん、まだ名前すらついていないバーボンバージョンのオリジナルカクテルを探ってみるのも面白いはずです。
意外な組み合わせが見つかるかもしれませんよ。