バーボンのラベルで楽しむアート
CDをジャケット買いするように、バーボンをラベル買いした事はありませんか?
バーボンのラベルにはあまりポップな物はなく渋めのタイプが多いのですが、じっくり見ていくと結構面白い物が見つかります。
特に古いものには、今よりも遊び心がありました。
今回は、アート性が高いと思えるラベルのバーボンを紹介してみます。
クレメンタイン 8年
カウンティ・ライン・ディスティラリーズ社の「クレメンタイン 8年」を紹介します。
生産の中止や再開を繰り返し、今では在庫分だけが手に入るようです。
このバーボンはアルコール度数が50.5度とパンチが効いていますが、香りや飲み口には甘さを感じます。
メーカーズ・マークやオールド・クロウなどと同じサワーマッシュ方式というのも、その飲みやすさの一因かもしれませんね。
こちらのラベルはバーボンのラベルには珍しく、女性が描かれていて、その女性の名前がクレメンタインとの事。
重厚感ある色使いに、クラシックなデザイン、そして中央は美しい女性。
エイジング加工されたゴールドカラーは、このバーボンのプレミアム感を作り出すのに一役買っています。
下のほうにある青緑の色は青錆を表現しているようで、このラベルのモチーフが真鍮や銅製品であることを覗わせます。
最近では色々な物にエイジング加工が施されて、物作りの幅が広がり、落ち着いた重々しさが楽しめますよね。
アンティークな家具にも買ってきてすぐ馴染むと思うので、インテリアの小物使いとしてもおすすめです。
オーファンバレル フォージドオーク 15年
熱狂的なお酒ファンでなくてもよく知っているブランドの多くを傘下に治める、蒸留酒・世界最大手、イギリスのディアジオ社から「フォージド・オーク 15年」
こちらは、オーファン・バレル・プロジェクトというシリーズの第2弾です。
蒸留所の倉庫などに眠っている、良質な長期熟成原酒を世の中に送り出していくというプロジェクトから生まれたシリーズです。
今後も継続的にリリースしていくそうですが、すべて数量限定になるそうですので見つけたら即買い必須です。
濃厚な甘い香りが感じられますが意外に口当たりはドライで、最後に厚みのある香りも楽しめます。
ラベルは、シルバーベースに、ブラック&グレーで鹿が力強く描かれています。
砂埃が舞い上がる中、背に光を浴びて堂々と立ち、左右いっぱいに描かれた角。
その下は樽の材料に使われるオークの切り株でしょう。
そして効果的に使われている力強いフォントは、このバーボンへの自信を感じさせます。
ぜひ一度手に取って、じっくり見てみてください。
マーチンミルズシャグラベル
最後は、お手頃価格でお馴染みの「マーチンミルズ」
若々しい味ですっきりしているとか、カクテルベースにしかならないなど、4年熟成物らしい評価のバーボンですね。
レギュラー品はエンボス加工されたホワイトのラベルで、フォントに赤とゴールドというか小麦色を使って名前が印刷されています。
そんなマーチンミルズに、あのシャグがデザインしたラベルの物があるんです。
シャグといえばフィフティーズ・デザインが有名で、ポリネシア文化やカクテルを題材にした絵が有名ですが、このラベルもシャグらしく、ポップで可愛いミッドセンチュリーを感じる物に仕上がっています。
バーボン・ファンだけではなく、そういったカルチャーが好きな方にもおすすめですよ。
このシャグラベルのマーチンミルズは、全国展開している「酒のやまや」のオリジナル商品。
今はもう手に入らないかも知れませんが、興味がある方は問い合わせてみると良いですね。
まとめ
今回紹介したバーボン達はどうだったでしょうか。
バーボンのラベルは全体的にシンプルだったりクラシカルだったりしますが、注意深く見ていくと新しい面白さを発見できるかも知れません。
ボトルを眺めながらじっくりと味わう時におすすめです。
バーボンは種類が豊富で、紹介したいラベルはまだまだ沢山あるのですが今回はこの辺りで。