元バーテンダーが伝授する、バーでもおうちでも楽しめるバーボンカクテル
バーボンといえば、西部劇や映画でカウボーイや荒くれ者たちが飲んでいたり、ハードボイルドなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
バーボンウイスキーはトウモロコシを原料としたアメリカンウイスキーのことで、華やかな香りと深みのある味わいが特徴のウイスキーです。
アルコール度数が40度以上あるので、飲み口がきつく感じられ敬遠してしまう人も少なくありません。
ですがそんなバーボンも、様々な味わいに富んだカクテルであれば美味しく飲めちゃいます。
バーでオーダーしたいカクテルから、おうちで簡単に作れるものまで、元バーテンダーがお教えします。
ニューヨーク
バーボンの故郷アメリカの摩天楼ニューヨークの夕暮れをイメージしたショートカクテル。
バーボンウイスキーとライムジュース、ざくろの風味のグレナデンシロップをシェイクして作られます。
バーによっては自家製のグレナデンシロップを使用したり、フレッシュざくろジュースを使用するなど、そのお店の個性が表れるカクテルです。
バーボンウイスキーの芳醇な香りと、甘みと酸味の絶妙なバランス感が楽しめる一杯です。
アルコール感が高めなので、お酒が好きな人におすすめです。
ミントジュレップ
暑い時期に人気があるモヒートのバーボンバージョンです。
バーボンウイスキーの生まれ故郷ケンタッキーで開かれる、ケンタッキーダービーの名物カクテルです。
ミントの葉と砂糖やシュガーシロップをペストルでよく潰します。
そこにクラッシュアイスとバーボンウイスキーを注いだら、グラスに霜が付くまでよくステアして出来上がりです。
ペストル(すりこぎ棒)がなければ、ミントの葉を手のひらで香りが出るまでよく揉み、叩いて潰すことでおうちでもミントジュレップが楽しめます。
ミントの爽やかさと清涼感がバーボンの甘みとマッチして、とても飲みやすいカクテルです。
テラス席で外の風を感じながら飲むのがおすすめです。
バーボネラ
イギリスのバーテンダーが考案したショートカクテル。
バーボンウイスキーと、辛口フレーバードワインのドライベルモット、オレンジの果皮から作られたキュラソーの一種であるグランマニエ、グレナデンシロップをステアして作られます。
バーボンウイスキーの味わいが引き立つ、アルコール感がしっかりとした大人なカクテルです。
カクテルやお酒を飲み慣れている人向きです。
バナナバード
バーボンウイスキーに生クリームとバナナリキュール、オレンジの果皮から作られたコアントローとを合わせたショートカクテル。
クリーミーな口当たりに、甘く濃厚なフルーティさを持つバナナとバーボンウイスキーの相性は抜群です。
まるでバナナケーキを食べているかのようですが、バーボンウイスキーのアルコール感もきちんと残っている絶妙な味わいのカクテルです。
お酒は好きだけど甘いほうがいい、という人におすすめです。
ブラウン・ベルベット
バーボンウイスキーにカカオリキュールとバナナリキュール、生クリームを混ぜたスムージーカクテルです。
クラッシュアイスとともにブレンダーで作るので、スムージー状のまさに、ベルベットのような口当たりを楽しむことができるカクテルです。
その味わいはまるでチョコバナナのような、スイーツのようなデザートカクテルです。
冷たく甘いのでとても飲みやすいですが、飲みすぎには注意です。
バーボンソーダ
おうちで最も手軽に楽しめる飲み方といえば、バーボンソーダです。
グラスやソーダをキンキンに冷やしておいたり、ソーダを注ぐ際には氷に当てないよう静かに注いだり、ほんの少しの手間をかけるだけで、見違えるほど美味しくなります。
食事と一緒にも美味しくいただけますし、バーでは暑い夏の昼下がりの英気を養いたい時に、ビール代にオーダーすると、通な印象を与えることができます。
まとめ
お気に入りの飲み方を見つける参考になりましたでしょうか。
アルコール度数が高く、強いバーボンウイスキーもカクテルになると様々な味わいに変化します。
ご紹介したカクテルは一般的なものなので、オーセンティックなバーであればどちらのお店でもオーダーできます。
バーでは、同じカクテルでもアルコールを強めたり弱めたりすることもできるので、気軽にバーテンダーに相談してみてください。