産地によるウイスキーの分類。世界五大ウイスキーとは

ウイスキー

シングルモルトウイスキー ボウモア 12年 700ml瓶 ブランドロゴグラス付セット

皆さんはウイスキーの産地をご存知でしょうか。

ウイスキーは世界中で作られていますが、特に代表的な五つの産地(スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本)が存在し、そこで作られたウイスキーは「世界五大ウイスキー」と呼ばれ、重宝されています。

ここでは五大ウイスキーそれぞれの特徴と傾向についてまとめます。



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ウイスキーは産地で違う

一言にウイスキーと言っても、産地が違えばその味や風味の方向性は全く変わってきます。

だからこそ、スコットランド産はスコッチ・ウイスキー、アイルランド産はアイリッシュ・ウイスキーなど、同じウイスキーでも産地ごとに違う種類の酒であるかのように呼ばれているのです。

ここでは五つの地域それぞれの特徴や歴史を体系的にまとめています。

この情報はこれからウイスキーを学びたい方、地域の違いを意識しながら味わいたい方におすすめです。



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スコットランド

まずはウイスキーの代表格、スコットランドのウイスキーです。

スコットランドで作られるウイスキーはスコッチ・ウイスキー(以下、スコッチ)と呼ばれ、全世界で作られるウイスキーのうち約7割がこのスコッチです。

スコッチは更に原料や蒸留方法の違いからモルトとグレーンという2つの種類に分けられます。

どちらの種類も煙のような独特な香り(スモーキーフレーバー)があります。

これは麦芽を乾燥させる際に用いられる、泥炭(ピート)と呼ばれる炭に由来しており、このスモーキーフレーバーこそがスコッチの最大の特徴の1つと言われています。

アイルランド

次に紹介するのがアイルランド産のアイリッシュ・ウイスキー(以下、アイリッシュ)です。

ウイスキーという名称の語源がアイルランド語のuisce beatha(イシュケ・バーハ,「命の水」という意味)であることからも分かるように、アイルランドにおけるウイスキー生産の歴史は長く、古くからウイスキーが楽しまれていた地域です。

アイリッシュもその原料や蒸留方法からピュアポットスティル、モルト、グレーン、ブレンデットという4つの種類に分類されますが、どれも比較的軽やかで飲みやすく、香りも豊かなのが特徴です。

ウイスキー初心者はまずこのアイリッシュか、後に紹介するカナディアンから飲んでみるのがよいでしょう。

アメリカ

アメリカ産のウイスキーであるアメリカン・ウイスキー(以下、アメリカン)のうち、最も有名なのはバーボンでしょう。

アメリカンもまた原料や製法から種類が分かれており、バーボンの他にもコーン、モルト、ライ、ホイートといった種類があります。

アメリカンの特徴の1つはその深い色です。

これはアメリカンの熟成に用いられる樽に原因があります。

内側を焦がした新オーク樽の色と香りがウイスキーに移るのです。

味はシャープで甘いものが多く、アメリカンの中でも地域による違いも大きく、豊富な種類の味が存在します。

カナダ

アメリカ同様、カナダも五大産地の1つとしてカナディアン・ウイスキー(以下、カナディアン)を生産しています。

実はかつてはカナダのウイスキーといえば「one day whiskey」と呼ばれる低品質のものだったのですが、アメリカの禁酒法時代をきっかけにその品質を向上させ、今では五大産地に数えられるほどになりました。

その特徴はなんといっても飲みやすさです。

口当たりが軽く癖も少ないのでアイリッシュ同様初心者でも飲みやすい一方、スコッチのようなスモーキーさを好む人には刺激が足りない場合が多いと言われています。

また、カナディアンではトウモロコシ主体の蒸留酒と麦主体の蒸留酒を別々に作り、熟成の際に混ぜ合わせるという独特の手法が使われており、これによってバランスのとれた香りが実現されています。

これもカナディアンの特徴の1つとされています。

日本

最後に紹介するのが日本で作られるジャパニーズウイスキー(以下、ジャパニーズ)です。

ジャパニーズは19世紀後半に作られ始め、販売が行われるようになったのは20世紀に入ってからであり、比較的歴史が新しいウイスキーです。

製造法はスコッチを手本としており、種類はモルト、グレーン、ブレンデッドの3種類に分けられます。

製造手法や原料は手本であるスコッチと似ていますが、風味は日本人の好みに合わせて調整されており、スコッチに比べてスモーキーさが少なく飲みやすくなっていることが特徴です。

また、樽に使用するミズナラに由来するココナッツ風の甘い香りもその特徴の1つです。

各産地のおすすめウイスキー

ここでは各地のおすすめウイスキーを紹介します。

必ずしもここで紹介されるものが最高のものというわけではありませんが、ウイスキー選びの参考にはなるかと思います。

おすすめスコッチ: ボウモア

シングルモルトウイスキー ボウモア 12年 700ml瓶 ブランドロゴグラス付セット

ボウモアは1779年創業という歴史ある蒸留所で作られており、今でも世界中で楽しまれています。

実際に2017年に国内で最も飲まれたウイスキーとしてランクインしています。

(株式会社ハイドアウトクラブ調べ)「アイラモルトの女王」とも呼ばれるボウモアはその豊かな香りが特徴で、またスコッチの中でもスモーキーさが抑えられており、比較的飲みやすい銘柄として知られています。

おすすめアイリッシュ: ブッシュミルズ

ブッシュミルズ 700ml

ブッシュミルズは最古のアイリッシュ蒸留所であるブッシュミルズ蒸留所で製造されています。

熟成に用いられるシェリー樽に由来する甘い果実の香りと複雑で重厚な味わいが特徴です。

おすすめアメリカン: ワイルドターキー

バーボンウィスキー ワイルドターキー 8年 1000ml

アメリカンのおすすめは「バーボンの王道」とも呼ばれているワイルドターキーです。

七面鳥を描いたラベルは有名で、ウイスキーを飲まない方でもラベルだけは知っていることが多いようです。

その特徴は豊かでスパイシーな香りです。

飲んだ瞬間にそれと分かるほど特徴的なウイスキーで、アメリカの歴代大統領も愛飲していたと言われています。

おすすめカナディアン: カナディアンクラブ

カナディアンウイスキー カナディアンクラブ 1750ml

日本においてカナディアンウイスキーで最も有名でよく飲まれているのがこのカナディアンクラブです。

カナディアンウイスキーの例に漏れず、バニラのように甘く軽やかな香りで飲みやすく、口当たりも優しいのでストレートでも楽しめる銘柄です。

おすすめジャパニーズ: 山崎

サントリー シングルモルト 山崎12年 700ml 専用カートン入

最後に、日本のウイスキーでおすすめなのが山崎です。

山崎はサントリー社の山崎蒸留所が製造するウイスキーで、1984年発売開始とこれまでに紹介したものに比べて非常に新しいものであるにも関わらず世界的に高い人気を呼んでおり、「ウイスキー・バイブル」という世界のウイスキーガイドブックでも最高のウイスキーとして選ばれています。

その味は濃厚で、香りは果実のように甘く豊かな芳醇さを誇ります。

そのあまりの人気に近頃では品薄状態が続いており、飲むことが難しい状態となっていますが、機会があれば一度飲んでみることをおすすめします。

また、蒸留所が国内にあり、見学会や試飲会も開催しているので、そういったものに足を運んでみるのも一つの手でしょう。

まとめ

ここでは世界五大ウイスキーの特徴についてまとめました。

ウイスキーの味や香りは文字だけでは伝わらない点も多いですが、今後ウイスキーを飲む際にはここに挙げた特徴を思い出しながら産地を意識して飲んでみると一層ウイスキーを楽しむことができるでしょう。

慣れてきたら、同じ産地の中で銘柄の違いを楽しんでみる、というのもおすすめです。

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