エルヴィス・プレスリーとバーボン
1954年、サン・レコードからデビューしたエルヴィス・プレスリー。
白人的感性と黒人音楽のエッセンスの融合を成功させ、後のロックンロールの誕生に大きく貢献しました。
サン・レコードで録音された楽曲はカバー曲が占めていましたが、オリジナル通り演奏せずにシャッフルのリズムを強調し、ブルースのテイストを残しながら未だかつてないドライブ感を出してロカビリーを生み出しました。
世界中にファンを持ち、亡くなった今も年に数十億稼いでいるといいます。
そんなエルヴィスがバーボンを愛していたとは聞きませんが、エルヴィスをモチーフとしたバーボンは色々と発売されています。
今回は私の所有する3本を紹介してみたいと思います。
ジェイルハウス・ブルース12年
1991年に発売されたものですので、今はあまり見かけないかも知れません。
名前とラベルに特徴のある一本で、エルヴィス・プレスリー主演の映画「ジェイルハウス・ロック」がモチーフとなっています。
この映画の内容は、いわゆるシンデレラストーリーの王道的なもの。
レコードジャケットやポスターで有名なこのカットですが、このボトルラベルではサングラスが掛けられているのが面白いです。
味の方は、コミカルなラベルとは対称的に力強い物になっていて、アルコール度数も57度です。
熟成年数違いや、アルコール度数違いにラベル違いなど色々あり、コレクションする楽しみもありました。
少し甘めの香りもよく効いていて、樽からの芳しい香りが十分楽しめ、味もやや甘みが強く奥行きのある味といった感じです。
どこかで見かけたら是非試してみてください。
カズン エルヴィス12年
ヘブンヒル社からもエルヴィス関連のバーボンが発売されています。
こちらも確か1991年頃の発売だったと思います。
度数の違う復刻版なんかも発売されたような記憶があります。
まずこの商品名を聞いて思い出すのは、エルヴィスが初めて一人二役を演じた1963年の映画「キッスン・カズン」です。
しかし、このバーボンはその映画とは一切関係が無さそうで、ラベルを見てもエルヴィスや映画を連想できるものもありません。
ただ、エルヴィスのいとこって設定で作られた物なんでしょうね。
味はというと、アタックがやや強い感じでキレが良いです。
バニラやチョコレートを思わせる香りも特徴でしょうか。
芳醇で骨太といった飲み応えのあるバーボンだと思うので、そんなタイプの好きなバーボン・ファンへおすすめします。
こちらもシリーズ展開されていて、8年熟成の45度といった物もありました。
エルヴィス・プレスリーデキャンタ
マコーミックからは陶器製のデキャンタに入ったバーボンが発売されました。
このデキャンタは、1970年代のジャンプスーツを着たエルヴィスをモチーフに作られています。
顔以外は中々の出来で、今ではコレクターアイテムとなっている一本です。
高さも40センチ程あり、台座にはオルゴールが仕込まれているといった懲りようでした。
マコーミック社は、他にはマリリン・モンロー型のボトルの発売でも有名ですが、残念ながらこれを入手した時はすでに空瓶の状態だったため、味は分かりません。
マコーミックのウイスキーは今でも購入できるので、それらを飲んで味を想像してみようと思います。
マコーミック社からはバリエーション違いのデキャンタ・シリーズが数種類発売されていますので、いつか全種類集めたいなと思っています。
こういったボトルは80年代に多く見られ、今では中古市場などでしか見られないようになりましたが、ボトル棚のアクセントにちょうど良く、人目を引きますので機会があれば入手してみるのも面白いと思います。
まとめ
今回は、エルヴィス・プレスリーに関するバーボンを紹介させてもらいましたが、いかがだったでしょうか?
現行商品では無いので目にする機会は少ないと思いますが、爆発的に人気があったバーボンではなかったので、ストックしているお店はまだまだあると思います。
もし見かけることがありましたら、ぜひ一杯やってみてくださいませ。