ペルー産のブランデー「ピスコ」を日本食と味わおう
ブランデーと言えばフランスが原産のイメージがあります。
しかし、南米のペルーにはフランス産に負けない、高級ブランデーがあります。
それが「ピスコ」です。
ピスコは無色透明であったり、淡い琥珀色をしています。
アルコール度数は42度と高いです。
ピスコに使われるブドウは、スペイン原産のケブランタという品種が使われています。
一度飲むと忘れられない味わいが、高級ブランデーとして人気があります。
ペルーはブドウ栽培に適した土地
日本でも南米産のワインは人気があります。
本場のヨーロッパに比べ値段が安いのに風味は最高です。
ワインの美味しい土地ではブランデーの生産が盛んです。
原料のブドウを栽培するのに適した土地でもあるからます。
太平洋に面し、アンデスの高い山々があるペルーでは寒暖の差が激しく、乾燥した土地柄です。
それはワインの原料になるブドウの栽培には最適な環境でした。
ペルーは16世紀にスペインの支配を受けた歴史があります。
その際、ペルーの気候がワイン作りに適していたため、スペイン人によってブドウの苗が持ち込まれ、現地で栽培をさせました。
とてもいいブドウが育ち、スペイン本土で作るワインより品質の良いものができるようになりました。
そこで、品質の良いワインを原料に蒸留酒のブランデーも作られ始めました。
ピスコの銘柄
ピスコとは、太平洋に面したペルー南岸部にある地方の名前です。
ピスコには有名な銘柄があります。
特に人気なのが「Puro(プーロ)」、「Aromatico(アロマティコ)」は香りが強く、ストレートで楽しむのに適しています。
↑ピスコ タカマ アルビージャ 700ml
この他に「Mosto verde(モスト・ベルデ)」、「Acholado(アチョラード)」は、独特な製法で作られていたり、ケブランタの他に香りの強い品種のブドウをブレンドして作られています。
↑ピスコ タカマ アチョラード 700ml
いずれもヨーロッパのブランデーとは香りが異なる素晴らしいブランデーです。
ペルーで人気の高いカクテル、ピスコサワー
ペルーでピスコをカクテルで飲むときの定番はピスコサワーです。
スパイスがきいて、南米らしさが味わえます。
ホームパーティや日常でお酒を楽しむときにおすすめのカクテルです。
作り方は、まず良く冷やしたグラスを用意します。
次に、シェイカーにピスコ、ライム酒、シロップ、卵白、氷を入れてシェイクします。
冷えたグラスに注いだら、少量のシナモンパウダーをふって出来上がりです。
ペルー料理を楽しむときは、ピスコサワーがよく合います。
*材料*
・ピスコ・・・・・・・・・・・60ml
・新鮮なライムジュース・・・・15ml
・シロップ・・・・・・・・・・30ml
・卵白・・・・・・・・・・・・1/2個
・氷・・・・・・・・・・・・・6個
・シナモンパウダー・・・・・・適量
*用意するもの*
・ショートシェイカー
・グラス(カクテルグラスでも可)
ピスコサワーに合う日本の料理
2015年ごろ、日本ではペルー料理が話題になりましたね。
日本人の口に合う料理として紹介されました。
ペルーはスペインの植民地支配の影響でイタリアのパスタを16~17世紀には食していました。
19世紀になると、ペルーに中国人が訪れ中華料理が浸透します。
ペルー料理には調味料によくしょう油が使われるのは中国の影響を受けているからです。
ピスコサワーでよく合う日本の料理と言えば、焼き鳥や豚串でしょう。
しょう油ベースの肉料理はピスコのブランデーにぴったりです。
ピスコサワーに入ったライムと卵白がさわやかさとまろやかさを与え、しょう油ベースの食事との相性も抜群です。
まとめ
ペルーには様々な人種が訪れました。
ペルー原産のジャガイモやトマト、トウモロコシやトウガラシなどは訪れた人々が世界に広めていきました。
寒暖の差が激しく、乾燥した土地は作物にとって過酷な環境です。
だからこそ、養分を蓄え、厳しい環境でも生息した生命力は保存に適した食材でした。
ヨーロッパからワインやブランデーの原料になるブドウもペルーの土地で更に養分を蓄え、味と香りを高めました。
ペルー産のブランデー「ピスコ」の香り高さは一度味わうと忘れられないと言います。
ピスコサワーを食事のお共にどうぞ。