ブランデーの老舗メーカー「カミュ」社の集めたくなるボトル
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ブランデーのボトルにはアート作品のようなボトルが多いですね。
ボトルに使われる素材にクリスタルガラスを使って輝きを増すものもあります。
なかでも、コニャックを作っている老舗メーカー「カミュ」社は個性的なデザインのボトルがとても多いです。
特にインテリアとしても楽しめる「カミュ」社のデザインボトルの代表といえば、ブックシリーズでしょう。
また、高級クラブや財界やセレブしか手にする機会のない高級ブランデー「カミュ・キュヴェ」はボトルの入った箱さえも芸術品です。
「カミュ」社とそのボトルについてご紹介します。
伝統と革新を併せ持つ「カミュ」社
カミュ社は1863年にフランスで創業したブランデー老舗メーカーです。
家族経営を行っており、伝統を守りつつ、革新性を忘れない経営方針で、世界的な人気を保っています。
ブランデーの原料になるブドウは、土壌の良し悪しで風味がほぼ決まります。
カミュ社は、コニャック地方でも3番目に良いと言われるボルドリと呼ばれる土地でブドウを栽培しています。
土壌は石灰層の脱炭酸化によるフトン質です。
この土地のブドウから作られるブランデーの味わいは柔らかくまろやかと評価されています。
日本人にも好まれる味わいです。
20世紀はじめにはロシア皇帝からもこの味わいは大変愛され、第二次世界大戦後もロシアへの輸出が多いメーカーです。
カミュ社のブランデーの味わいと豊かでエレガントな香りは高い評価と人気を持っていますが、大衆向けのボトル意外に独特なデザインのボトルは多くの人の目を楽しませ、そして魅了してきました。
他のメーカーからも凝ったデザインのボトルでブランデーは販売されています。
しかし、カミュ社のブックシリーズに関しては、お酒に興味が無くてもインテリアや高級感を楽しむために収集するコレクターも存在しています。
質の良いブランデー作りを重んじ、そのブランデーを楽しむ人の生活空間までもボトルのデザインで演出する発想は革新的です。
カミュ社のブックシリーズ
本棚に飾ると洋書が並んでいるようにも見えますが、外見の輝きが失われることはありません。
本とは違い、ガラス製品なので光沢感が続きます。
そして、本の表紙に描かれるのはフランスで有名な「皇帝ナポレオン」、印象派の画家であるルノワールが描いた絵画シリーズ、世界的に有名な画家ゴッホの絵画シリーズなど、見るものの感性やフランスという国を意識するものがボトルにレリーフされています。
ボトルを持つと、その凹凸で本の重厚感も感じさせます。
一見、本と見間違う、ちいさないたずら心と近くで見れば見るほど凝ったボトルとしての作りに魅了されます。
なにより、高級ブランデーコニャックが入っていることが、インテリアとして飾られていてもさりげなくリッチな印象を与えます。
本をボトルデザインに取り入れていることは金銭的な豊かさ意外にも知性の演出もできるメリットがあります。
カミュ社のブランデーをブックボトルで持つ人の生活やインテリアのスタイルまでも演出してくれるブックシリーズはお酒に興味が無いコレクターもしょゆうしていることもあります。
カミュ社の魅力的なブックシリーズをインテリアとしてもいかがでしょうか。
遊び心を楽しみたい方におすすめです。
カミュ社の高級ブランデー「カミュ・キュヴェ」
一般的な日本の社会人がお酒1本に100万円支払うことはかなり珍しいことです。
高級クラブやホストクラブで棚に飾られていても、注文できる人は限られていると思います。
ブランデーの老舗メーカーから販売されるブランデーには最古級ブランデーになると100万円くらいの値がつくものも存在しています。
カミュ社からも50〜80万円で「カミュ・キュヴェ」という最高級ブランデーが作られています。
各ブランデーメーカーからも「キュヴェ」とつく製品があります。
この場合の「キュヴェ」には生産者や販売者が独自に選別して樽詰めや瓶詰めしたブランデーであるという意味があります。
カミュ社のマスターブレンダーが熟成期間が様々な樽から厳選してブレンドした最高級ブランデーが「カミュ・キュヴェ」なのです。
2013年に創立150周年の記念にブレンドされた「カミュ・キュヴェ 5. 150」は、5代目当主であるシリル・カミュ氏が5種の貴重な原種からブレンドして作った数量限定の最高級品です。
世界で1,492本しか存在していません。
そんな貴重なコニャックが入ったボトルにはバカラ社のクリスタルガラスが使われています。
ボトルの輪郭にはカミュ社の伝統と革新をデザインした曲線が刻まれています。
質の良い味わいとエレガントな香りを保ち、革新的な発想で輝き続けてきたカミュ社そのものをボトルが表現しているようです。
このボトルを覆う化粧箱は黒い漆の木箱を使っています。
箱を開けると内側には鏡が張られ、輝きを放っています。
新しいものを生み出す力は暗い闇の中でもまばゆく輝く、カミュ社の発想力を感じさせます。
ボトル収集は難しいですが、鑑賞やデザインの研究テーマにはおすすめです。
まとめ
ブランデーのもつ価値をボトルで表現する、フランスの人たちの表現力は素晴らしいですね。
デザインには使いやすさの他に、誰が見ても分かる、そして伝える機能も大切にされます。
伝統や意識を伝え、それを持った人の気持ちを楽しませ、生活の一部をも演出するブランデーのボトルはとても魅力的です。
そのボトルに詰められたブランデーはカロリーや脂質が少なくポリフェノールがたくさん含まれているため飲酒による血栓を防ぎ、脳梗塞や動脈硬化の予防になります。
フランスでは飲酒率が高くても脳梗塞や動脈硬化の疾患で亡くなる方が少ないという結果があります。
私たち日本人もフランスの文化の良いところを取り入れて人生を楽しみたいですね。