試飲も出来ます！ケンタッキーバーボントレイルで蒸留所を巡ってみよう。
アメリカケンタッキー州といえばバーボンの故郷。
バーボン創世の頃からの蒸留所もあり、まさにバーボンの聖地とも言えます。
ケンタッキーでは数ある蒸留所を巡る、バーボントレイルなるものを企画しているそうです。
パスポートを持ってすべての蒸留所を回れば素敵なお土産がもらえるとか！
観光客に大人気と言われるこのツアー、どんなものなのでしょうか。
バーボンといえばケンタッキー！
ケンタッキーと言えば言わずと知れたバーボン発祥の地であり、名産地。
数ある有名どころのバーボンメーカーはいまだ本拠地をケンタッキーに置いています。
バーボンとそれにまつわる歴史はケンタッキーの人々にとって誇りであり、とても重要なものなのです。
勿論バーボンを好む人はケンタッキーだけではありません。
アメリカ国内外からもバーボンの聖地を目指してやってくる人はたくさんいます。
バーボン好きなら蒸留所見学ははずせないところ。
そんなお客さんたちにぴったりなのがこの「ケンタッキーバーボントレイル」なのです。
ケンタッキーバーボントレイルって何？
ケンタッキーに来たからには蒸留所を回りたい。
でもどうやったらいいのかよくわからないし、どこにあるのかも不明。
そんな方にピッタリなのがこのケンタッキーバーボントレイル。
一言でいえば、ケンタッキーにある有名どころの蒸留所を巡るツアーなのです。
1999年にケンタッキー蒸留協会によって造られました。
当初は6つの蒸留所のみでしたが、現在は10の蒸留所が参加しています。
ツアーといってもガイドが引率してくれるようなものではありません。
ケンタッキー州が地域の蒸留所の地図や行き方などを細かく記してくれており、それを参考に蒸留所を巡っていくというセルフツアーです。
ガイド付きだと色々制約もあっていやだけど、自分のペースで行ってみたいという方にはおすすめです。
パスポート式で、蒸留所を一つ回るごとにスタンプがもらえます。
全て揃えば、ケンタッキーバーボントレイルオリジナルTシャツがもらえるのです。
勿論非売品。
Tシャツを手に入れるために、蒸留所制覇を目指してしまいそうですよね。
一つ注意が必要なのは、蒸留所によってツアーの料金が必要だったり無料だったりすること。
パスポートを持っていても蒸留所ごとにお金がかかることを覚えておきましょう。
ケンタッキーの蒸留所を巡るだけなの？
パスポートがいっぱいになったら記念品がもらえるのは嬉しいけど、それだけだったらつまらなくない？
と感じられた方。
または、一緒に行く方がそんなにお酒好きではないのでちょっとためらってしまう方。
蒸留所を巡るだけのツアーだと、ちょっと不安に感じてしまうかもしれませんね。
しかし、ケンタッキーバーボントレイルは、バーボン好きな方以外にも楽しめるのです。
蒸留所以外も楽しい！
ケンタッキーはバーボンやダービーで有名ですが、それだけではありません。
南北戦争の激戦地となったバーズタウンや、独特の南部文化があるところです。
ですから、散策するだけでも歴史や文化を感じることができるのですね。
さらにバーボントレイルではルイビルを拠点とし、エリア内には様々なレストラン・高級ホテルがたくさん。
バーボントレイルと提携しているレストランではバーボン付きの地元キュイジーヌを楽しめます。
蒸留所を巡る間に食べ歩きや、ケンタッキーミュージックの鑑賞、牧場の見学など、たくさんの楽しみを組み込む事ができますよ。
自転車でも大丈夫！
蒸留所同志は距離があったりするので、基本はレンタカーがおすすめ。
しかし、旅先での運転が嫌だったり、自転車で街を感じながら走りたいという人には、サイクリング用のツアーマップもあります。
美しい自然の中をサイクリングするのも楽しいかもしれませんね。
面倒くさくても大丈夫！
それでも自分でルートを決めて、考えるなんて面倒…。
そんな方には完全バスツアーがおすすめです。
現地で頼めば、ガイド付きのバスで効率的に蒸留所を巡ってくれるので安心です。
もっと贅沢に楽しみたい方には、リムジンのツアーもありますよ。
ケンタッキーバーボントレイルのおすすめ蒸留所は…
ケンタッキーバーボントレイルでは、全ての蒸留所を巡り、ケンタッキーを楽しむには少なくとも３日かけることをおすすめしています。
バーボントレイルのツアーパスポートがあれば、地元の宿泊施設や郷土料理のレストランで特典が受けられますし、そうしたものをフルに楽しむなら４日は欲しいかもしれません。
そんな魅力あふれるケンタッキーのバーボントレイルツアーはまず、ルイビルからスタートしましょう。
主な蒸留所をいくつかご紹介したいと思います。
Bulleit Frontier Whiskey Experience（ブレット）
ルイビルでパスポートを手に入れたら、「Bulleit Frontier Whiskey Experience」（ブレット）へ行くことをおすすめします。
こちらは1700年代にフランスからアメリカに移住した「ブレット」家によって造られた蒸留所です。
初代はオーガスタ・ブレット。
彼によってバーボン造りが始められましたが、1860年に彼が亡くなると、バーボン造りも途絶えました。
その後1987年に彼のひ孫トム・ブレット氏がバーボン造りを再開させます。
レシピは彼の曽祖父・オーガスタのものをそのまま受け継ぎました。
アメリカ国内では1999年から発売が始まりました。
ツアー料金は21歳以上10ドルです。
Jim Beam（ジムビーム）
ブレットの比較的近くにジムビームの蒸留所があります。
大変人気のあるメーカーなので、混雑していることもあるようです。
みんなでバスに乗って広大な敷地の蒸留所を巡ります。
ビーム家の歴史的な建物を見られたり、ショッピングを楽しめたりと、お酒以外の楽しみも豊富ですツアー料金はこちらも１０ドルです。
Four Roses Distillery（フォアローゼス）
こちらはルイビルから少し離れ、レキシントン側に近い場所にあります。
のどかな場所にある工場でバーボンの製造工程を見学できます。
最後には試飲もありますよ。
いくつかの銘柄から選んでテイスティングします。
好みが見つかれば、勿論購入もできますよ。
こちらの料金は5ドルです。
Maker’s Mark（メーカーズマーク）
こちらも有名バーボンのブランドですね。
こちらの蒸留所も、他の古くからの蒸留所と同様に「国定歴史建造物」に指定されています。
サミュエルズ家によってバーボンの製造が始まりました。
こちらのツアーは大人12ドル。
見学後にはもちろん試飲もあります。
さらに楽しいことに、こちらでボトルを購入すれば、自分で封蝋することができるのです。
メーカーズマークの特徴となっているあの赤い封蝋ですね。
これはファンにとってはなかなか嬉しいオマケですよね。
Woodford Reserve（ウッドフォードリザーブ）
ケンタッキーで最も古い蒸留所の一つと言われていますね。
クラフトバーボンの代表的メーカーです。
伝統あるバーボン造りを見た後は、勿論試飲とショッピングが楽しめます。
こちらは大人14ドルです。
Wild Turkey（ワイルドターキー）
日本では特に有名なバーボンですね。
敷地内には本物のターキーをみることが出来ます。
ここでもボトルを購入すれば、パーソナルボトルを作ってくれますよ。
ツアー料金は様々なので、事前に問い合わせをするのが無難です。
まとめ
ケンタッキーの蒸留所を巡るということは、ケンタッキーの歴史を巡るということでもあると言えます。
それぞれ古い歴史と伝統を持ち、建物や敷地を見るだけでも十分楽しめますよ。
さらに、蒸留所内でのショッピングも楽しみですね。
特にオリジナルボトルを作ってくれるところでは、それが最高の土産になりそうです。
個人的に気になったのは、バーボンのキャンドル。
ワイルドターキーの売店で売っているそうです。
バーボンのような、バニラとキャラメルの深い香りなのでしょうか。
気になった方は是非、ケンタッキーバーボントレイルにトライしてみることをおすすめします。