日本産のブランデーを味わおう!
コニャックのような高級ブランデーはフランス産のものが有名ですが、日本にもおいしいブランデーを生産しているところがあります。
地元で作られたワインを蒸留して作るブランデーの味は、じっくり熟成させて作られた逸品と呼ばれるものも少なくありません。
これからブランデー通の人にも満足できる、日本産のおいしいブランデーを、いくつか紹介したいと思います。
目次
いいちこでおなじみの会社で製造された安心院ブランデー「HIMIKO(ヒミコ)」
このブランデーはいいちこでおなじみの三和酒類(株)が運営する、ワイナリーで作られたものです。
このワイナリーでは気候風土に恵まれた大分県安心院町で収穫される、良質なブドウを主原料にしたワインを蒸留した、地元でも有名なブランデーが製造されています。
そのブランデーとは、安心院ブランデーHIMIKO(ヒミコ)です。
ブランデーHIMIKOは蒸留されてから、フレンチオークで数年間静かに貯蔵されたもので、樽で熟成させたときの甘い香りとブドウのフルーティーで華やかな香りが魅力です。
深い琥珀色になるまでしっかり熟成されたブランデーHIMIKOは、優しくまろやかな味わいで、そのまま飲むだけでも美味ですが、お菓子に利用してもよく合います。
また華やかながらも柔らかい香りと味がリラックスムードを高めてくれますので、夜眠る前のナイトキャップとしてもおすすめです。
コニャック製法で作られた、神戸の高級ブランデー
純日本産のブランデーは神戸ワイナリーでも製造されています。
神戸産のブドウを100%使用したワインを原料に、ブランデーの本場コニャックで使用されている蒸留器で、ワインを直火で80度まで熱して2度蒸留して作られた高級ブランデーです。
華やかで上品な香りとまろやかな口当たりは、さすがは高級ブランデーだと納得するでしょう。
ロックや水割りでもおいしいですが、通の人にはストレートで飲むのがおすすめです。
金箔押しのパッケージに深い琥珀色をした風格のあるボトルは、書斎に飾っておいてもなかなか良い感じです。
特別な記念日などの贈答品としても、自信をもっておすすめできる逸品です。
大阪府の堅下名産の本ブドウ100%で作られたホワイトブランデー「ジャパニーズグラッパ」
大阪府の堅下名産の本ブドウ100%で作られたジャパニーズグラッパは、自然な香りと味わいを楽しめるよう無添加で作られたホワイトブランデーです。
グラッパーとはワインの時に出るブドウの搾り残しを再発酵させ、蒸留して作られたブランデーのことで、フランスではマールとも呼ばれています。
樽熟成させないので色が白いことからホワイトブランデーと呼ばれていますが、ブドウ本来のフルーティーな香りと一般のブランデーとはまた違った焼酎のような芳醇な味わいが楽しめます。
ジャパニーズグラッパは和食とよく合うので、訪日客のおもてなしにもふさわしいジャパニーズテイストのブランデーです。
ストレートでおすすめの日本が世界に誇るブランデー!
昭和の初めより日本産のブランデーを手掛けてきたパイオニア的存在、サドヤワイナリーは自社製のまぼろしのブランデーを超える逸品を1960年に作り上げました。
それからさらに10年間貯蔵してできあがったのが、サドヤのブランデーの傑作、フィーヌ・エクストラです。
合成的な添加物は一切加えず自然の美しい琥珀色をしたブランデーは、サドヤ農場で手塩にかけて育てられたブドウから作ったワインを蒸留し、「味を楽しめる香水」と呼ばれる上品で優雅な香りとまろやかな味わいを実現しました。
フィーヌ・エクストラの素晴らしい味わいは世界でも認められ、世界的に権威のあるコンクール、国際ワイン アンド スピリッツ コンペティションで2009年に最も評価の高い銀賞を受賞しています。
このブランデーの最高級の味わいを楽しむためにも水割りやロックにせず、ストレートで味わうことをおすすめします。
まとめ
ブランデー好きの人でも、大手メーカーの日本産やフランス産のブランデーしか知らなかったという人は、多いのではないでしょうか。
日本のワイナリーで製造されているご当地ブランデーには、それぞれの味と香りの微妙な違いがあり、それがまた魅力の一つでもあります。
日本産のブランデーは日本人の繊細な舌に合う、まろやかな味わいと華やかな香りが絶妙です。
一度は日本産のご当地ブランデーも味わってみると、新鮮な味と香りに感動することができます。