「この3本はいかがでしょうか・・・」ウイスキー初心者がストレートで飲むのにおすすめの銘柄は?

ウイスキー

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成人した時、初任給をもらった時、初めてBarを訪れた時・・・オトナになったら嗜みたいのがウイスキーです。

そしてウイスキーに慣れてきたら水割りやハイボールだけではなくストレートでも飲んでみたくなりますよね。

でも少々お待ち下さい。

ウイスキーはアルコール度数も味も香りも非常に強いものです。

さらに銘柄は星の数ほどあり、飲み方や味の傾向をわからずに適当に最初の一杯を飲んで、「ウイスキーなんてまずくて嫌いだ!」と敬遠してしまう事があるのです。

その先入観が植え付けられたが最後、ウイスキーを「嫌いなお酒」と位置づけ二度と飲まなくなってしまう可能性もあるのです。

「最初に飲むのに最適な一杯を選んでいればウイスキーが好きになったかもしれない・・・」そんなおせっかい心で、みなさんに初めてのストレートでも飲みやすいウイスキーの銘柄をご紹介いたします。



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ストレートで飲む理由

一般的にウイスキーを飲む時は水割りやハイボール、ロックなどがありますが、実はウイスキーは冷たくすると香りが弱くなってしまいます。

ウイスキー本来の香りと味をしっかり楽しむなら常温のストレートがおすすめです。



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ストレートは飲みにくい?

ウイスキーはアルコール40度ほどありますので、強いお酒に慣れていない人は飲みにくく感じるかもしれません。

しかし、ビールのようにグラスになみなみと注がれたものをグビグビと飲むわけではありませんのでご安心を。

Barでウイスキーをストレートで頼んだ時に注がれる量はシングルで30mlです。

ウイスキーは少量を少しずつゆっくりと楽しむお酒という事ですね。

最初は唇を濡らすように一滴一滴少しずつ口に含んで行きましょう。

ここで一気に口に含みすぎてしまうとただただアルコールの刺激が強いだけで味も香りもわからなくなってしまいます。

過去に「ウイスキーなんて苦いだけでキライだ〜」となった方は、ここで一気に含みすぎていた可能性もありますね。

自分の適量と感じる量で飲むのが一番です。

ゆっくりと適量を口の中で味と香りを楽しんでから飲み込みます。

喉が焼けるようであれば、冷たいお水を飲みましょう。

舌や喉がリフレッシュされてまたウイスキーを楽しめるようになりますよ。

初めてストレートで飲むのにおすすめのウイスキーの銘柄

飲むウイスキーの銘柄選びもとても大事です。

大事なのは「ウイスキーのグレード」と「味の傾向」です。

ここで合わないウイスキーを選ぶと「やっぱりウイスキーって美味しくない!」という先入観を植え付けてしまう事もあります。

グレード

安価で有名なのは「トリス」「ブラックニッカ」「角」などがありますが、あまりに安価なウイスキーをストレートで飲むのはおすすめしません。

安価なものは、熟成年数が少ないために舌がぴりぴりしたり、味が尖っていたり、悪酔いする事があります。

ある程度上質なウイスキーを選びましょう。

目安としては、お酒のボトルやBarのメニューで、ウイスキーの名前が「マッカラン12年」や「スプリングバンク10年」など「(銘柄)〇〇年」というふうに年数が表示されているものを選ぶとよいでしょう。

この年数は、「熟成された年数」を表しています。

例えば「10年」なら「最低10年以上熟成されたウイスキー」という意味です。

熟成された年数が長いほど味がまろやかになります。

ただし年数が長ければ長いほど希少価値が高く、当然お値段も高くなりますので、初めて飲むのであれば年数は10年〜12年ほどが良いでしょう。

味の傾向

スコッチウイスキーを作る時に麦芽を乾燥させる作業があるのですが、その際に燃料として用いるのがピートという燃料です。

このピートで麦芽を燻すと、燻製のような独特の香り(ピート香)が麦芽につきます。

この独特な香りがスコッチウイスキーの特徴なのですが、あまりにピート香が強すぎると初心者には飲みにくく感じる場合があります。

ピート香がとても強いウイスキーは、「病院の消毒薬の匂い」「ヨードの香り」「煙くさい」「土の香り」などと表現され、熱狂的な愛好者もいますが、初めて飲むには少しクセが強すぎるでしょう。

それらに挑戦するにはウイスキーを飲み慣れてからでも遅くありません。

初めてであれば、ピート香が控えめの上品でスムーズな味わいの物を選ぶとよいでしょう。

いよいよおすすめのウイスキーの銘柄をご紹介いたします。

ザ・マッカラン12年

一番おすすめしたいのがこちら「シングルモルトのロールスロイス」と讃えられるほど、スムーズで上品な味わいが特長です。

香り:甘く良い香り、レーズン、バニラ、シェリー香味:濃厚なドライフルーツ、シェリーと表現される事があります。

蒸留を行う際に、最初と最後の方の蒸留液には十分な成分が含まれてないため、中間部分のわずか16%しか原酒に使われない事や、ウイスキーの貯蔵のための樽は、自ら新樽を作ってシェリー酒業者に提供し専用のシェリー酒を3年間熟成させた後にようやく使用される事など、高い品質を保つための数々のエピソードがあります。

実は筆者が、生まれて初めてストレートで飲んだウイスキーがこちらです。

Barでマスターに「初めてストレートで飲むのにおすすめのウイスキーはありますか?」と聞いて出てきたのがマッカラン12年でした。

その甘い香り、強いだけでなく芳醇で上品な味わい、あたかも液体の琥珀を飲んでいるような感覚に驚いたものです。

それ以来ウイスキーが大好きになりました。

マスターもきっと、初めて飲むのであればマッカランのようなスムーズで上品な味わいのものが良いと分かっていたのでしょう。

もし他のクセの強いウイスキーを飲んでいたとしたら私はウイスキーが嫌いになっていたかもしれません。

グレンモーレンジ オリジナル 10年

グレンモーレンジ オリジナル 10年 40度 1000ml [並行輸入品]

華やかで花の蜜や柑橘を連想させる香りと味が特長です。

香り:熟したフルーツ、蜂蜜味:クリーミー、花の蜜、ナッツと表現される事があります。

蒸留に用いるポットスチルがスコットランドで一番背が高い事で有名です。

背が高いおかげで、重い蒸気や雑味が先端まで上がらずピュアな酒質を生みます。

グレンモーレンジは貯蔵に「バーボン樽」を使用しているのに対して、先ほどご紹介したマッカランは貯蔵に「シェリー樽」を使用しています。

この樽の種類により味わいにも違いがあり、シェリー樽は、濃厚でドライフルーツのような香り、シェリーの甘みバーボン樽は、柑橘系の香りと、繊細でバニラのような甘い風味をそれぞれウイスキーに与えます。

両者を飲み比べてみるのもとても楽しいでしょう。

グレンファークラス 12年

グレンファークラス 12年 1000ml

すっきりとした味わいなので、初心者にはマッカランよりおすすめと呼ばれる事もあります。

香り:モンブラン、桃味:カスタード、マンゴー、カラメルと表現される事があります。

熟成には2種類の樽が使われ、新品の樽と、シェリー樽で貯蔵されたもの、それぞれを最適な割合で調合し瓶詰めします。

そのため、シェリー樽のみで熟成したウイスキーよりもすっきりした味わいになるのでしょう。

ちなみに筆者が生涯で飲んだ中で一番美味しいウイスキーと思ったのがこのグレンファークラスです。

ご紹介した「グレンファークラス12年」とは少し違うボトルなのですが、そのボトルは28年以上熟成されていて、ハーフショット(15ml)1800円もする非常に高価なものでした。

ですがそれだけのお金を払っても全く惜しくない価値がある大変美味しいものでした。

「ウイスキーが嫌いな人でもこれを飲めば絶対好きになるのでは?」と思わしめる素晴らしい香りと味わいでした。

そのボトルは大変珍しいものですので置いてあるBarも大変少ないと思いますがいつかまた飲みたいものです。

ご紹介したグレンファークラス12年は、置いてある酒屋もBarも多いですのでぜひとも試してみてください。

まとめ

いかがでしたか?

ウイスキーはストレートで飲むと本来の味と香りを最大限楽しむ事ができ大変美味しいものです。

しかし初めて飲むウイスキーを間違えると「ウイスキーなんて臭くて苦くて美味しくない!」という先入観を植え付けてしまいかねません。

飲み方は、「ごく少量を口の中で転がしながらゆっくりと味と香りを楽しんで飲む」グレードは「熟成年数が10年〜12年ぐらいの質が良いものを飲む」味の傾向は「ピート香が少なめの上品でスムーズな味わいのものを飲む」銘柄で言うと「ザ・マッカラン12年」「グレンモーレンジ オリジナル 10年」「グレンファークラス12年」などが飲みやすくおすすめです。

どうかあなたの初めて味わうウイスキーがその後の素晴らしいウイスキーライフの始まりになりますように・・・・

ウイスキー