お酒が弱い人でも楽しめる! ジャパニーズウイスキーの楽しみ方7つ!
ウイスキーと言えば、一昔までお酒の強い人や、年配の男性がバーでかっこよくロックで飲むイメージでしたが、最近はハイボールのCMや朝ドラの影響からか、女性からも一気に人気が出てきました。
スコッチやバーボン、アイリッシュなどウイスキーにはたくさんの種類があるわけですが、やはり日本人である以上、ジャパニーズウイスキーには特別愛着を持って楽しみたいものです。
そこで今回は、お酒が強くても弱くても楽しめる、ジャパニーズウイスキーの楽しみ方を8つご紹介します。
ストレート
ストレートと聞くとお酒が好きな人・お酒が強い人が好む飲み方、と思っていませんか?
もちろん割って飲むよりアルコール度数は高いのは明らかなので、無理にストレートで飲む必要はないのですが、もしもジャパニーズウイスキーで高価なものが手に入った場合は、ストレートで最低一度は飲んで頂きたいです。
私もサントリーの響21年を自分へのご褒美で買って、かなり時間をかけて少しずつ大事にストレートで飲んでいました。
ジャパニーズウイスキーならではの豊潤な香りを楽しめるので、一口だけでも満足できますから、お酒が弱い人でも挑戦はして頂きたいです。
(量にはくれぐれも注意)普通にお店などで飲むときはチェイサー(水)がついてきますが、自宅で飲むときもチェイサーは絶対につけるようにしましょう。
一口ごとに口の中をリセットすることで、新鮮な感覚のままウイスキーを楽しめますし、悪酔い・二日酔い防止にもなります。
トワイスアップ
お酒はそこまで強くないけど、ウイスキーの香りは楽しみたいという方におすすめなのがトワイスアップ。
常温のウイスキーと常温の水を5:5で割っただけのものなのですが、常温でいただくことで香りがとてもたちやすくなります。
初心者の人で「え、水で割るの・・?」なんていう人がいますが、トワイスアップは通の人もする上級な飲み方です。
特にジャパニーズは苦みなどを押さえてまろやかで繊細な香りをもつウイスキーが多いので、ストレートに続きモルトの香りを楽しみたい人や少し高級なウイスキーが手に入った時にはストレートかトワイスアップが一番!
と個人的には考えています。
手ごろに手に入るウイスキーの中では、ニッカ余市のトワイスアップがおすすめ。
スモーキーな香りと甘い香りの両方を持ち合わせている余市ですが、トワイスアップにすることで元々持っている複雑な香りと繊細な口当たりを楽しむことができます。
ロック/ハーフロック
定番の飲み方であるロックですが、ご自宅で飲まれるときは少しだけ工夫を。
グラスを冷やして氷は天然水で大き目のものをチョイスしましょう。
ロックは氷がゆっくり解けるほど味の変化が緩やかに感じられるため美味しいです。
竹鶴のようにまろやかな口当たりのウイスキーであればオンザロックで長時間飲みたいですね。
お酒が弱い人や二日酔いが怖い場合は、少し水を加えるハーフロックでも十分楽しめます。
またコスパを良くしたい人には昔から親しまれているサントリーのオールドは特におすすめです。
低価格でありながら濃厚で甘みのある味なのでロックやハーフロックにはとても向いているのではないでしょうか。
ウイスキーフロート
ウイスキーを一通り楽しんだ上級者におすすめしたいのがウイスキーフロート。
グラスに氷を入れて6~7分目ほどまで水を入れたら、マドラーやスプーンなどをつたってウイスキーを注いでいきます。
鮮やかで美しいグラデーションができ、目でも楽しむことができます。
できればお水はこだわって天然水、個人的には軟水で作るととても美味しいのでぜひ試していただきたいです。
ストレートや水割りの美味しいところを同時に楽しめる、面白い飲み方ですね。
炭酸や氷を入れても見た目がきれいなので、お客さんを招いたときに出す飲み方としておすすめします。
ハイボールではなくてウイスキーフロートが出てきたらいつもよりおしゃれで高級感があるように感じませんか。
ハイボール
ウイスキー本来の味を楽しむのもいいですが、ちょっと疲れたときにグビグビ飲めるウイスキーもとても魅力的。
ウイスキー=お酒好きなんて固定概念は捨てて、女性やお酒の弱い人でもウイスキーが大好きだと堂々と言って頂きたいものです。
ビールは苦いからグビグビ飲めない、という人でもジャパニーズウイスキーはフルーティで甘みのあるものが多いので、グビグビ飲むにはとても適しているお酒なんです。
ハイボールはご存知の通りウイスキーを炭酸水で割ったもので、定番の飲み方ではあるものの意外と奥が深いですし、種類もとても豊富です。
かなり甘口ではありますが、女性にはジンジャーエールと割ったジンジャーハイボールなども人気ですし、炭酸が苦手な人はトニックウォーターと割ったトニックハイボールも手軽に飲めていいですね。
そこにライムを飾り付けるとさらに爽やかになります。
また、ウイスキーを凍らせて作るハイボールは暑い夏の夜に特におすすめのハイボールです、その場合は氷はいりません。
トロッとしたウイスキーに炭酸を注げば高級なウイスキーにも負けないおいしさです。
使う銘柄はもちろん何でも良いのですが、サントリー定番の角瓶やトリスを始め、華やかでフルーティな香りのある知多や白州などを使うのもおすすめです。
宝酒造の凛も低価格ながらハイボールとの相性はいいので、とにかくグイグイ飲みたい!
という人にはおすすめできます。
ミスト
ミストはクラッシュした氷(クラッシュドアイス)をグラス満タンに入れてそこにウイスキーを注ぎ、お好みでレモンを添えて飲む飲み方です。
ロックと同じなのでは、と思われる方もいるかもしれませんが、飲んでみるとかなり違いがありますので、ウイスキー好きであればミストもぜひ飲み方の1つに加えて頂きたいです。
シャリシャリとした氷の食感を楽しむためにも、癖の強いウイスキーよりはコクがありマイルドで飲みやすいブレンデッド系のものをチョイスした方が楽しめると思います。
個人的にミストで飲むのにおすすめなのが、ニッカのフロム・ザ・バレル。
価格が手ごろでアルコール度数が51.4度と高いにも関わらず、刺激が少なくてバニラの甘くて濃厚な香りがするのでストレートでもスイスイ飲んでしまうようなウイスキーなのですが、ミストにすることで強い甘みが緩和されて女性の方でも飲みやすい味に仕上がります。
レモンだけでなくミントなんかも添えると爽やかさがアップして、同じように夏が似合うハイボールとはまた違った楽しみ方ができるはずです。
ホットウイスキー
夏に楽しむのがハイボールなら、冬に楽しむべきはホットウイスキーです。
作り方は、あらかじめお湯で温めて置いた耐熱グラスに3分の1ほどウイスキーを注ぎ、そこに2~3倍量のお湯を加えるだけ。
いわゆるお湯割りです。
癖の強い香りや渋みを楽しむのであれば外国のウイスキーでホットウイスキーを楽しむのが良いかもしれませんが、ジャパニーズウイスキーは香りが華やかで渋みが抑えられている分、ホットにするとかなり万人受けのする味や香りになります。
ウイスキー初心者や女性でも手軽に飲むことができますね。
ホットウイスキーで楽しむのにおすすめなのがキリンの富士山麓。
甘すぎもせず、樽の熟成された旨味もお湯によく合います。
度数も高いので甘いのが苦手でお酒好きな男性でも美味しくいただけると思います。
キャンプやアウトドアなどの時に飲めば、体も温まって程よく酔えるので良さそうです。
逆に甘党な人やお酒が弱い人はブラックニッカがおすすめ。
スモーキーな香りが全くしないウイスキーなのでレモンやはちみつを加えて寝る前の一杯なんかにどうでしょうか。
他にも角瓶でシナモンなんかを加えても美味しいですね。
高級なウイスキーをチョイスしなくても、ウイスキーは十分楽しめるのだとわかる飲み方だと思います。
ラスティネール
ウイスキーの楽しみ方を紹介する上であまりカクテルは出てこないのですが、このカクテルはウイスキーの香りを消さずに楽しめて、女性でも飲みやすいことから、ウイスキー好きなら押さえておいて損のないカクテルです。
作り方は、氷を入れたロックグラスにイギリスの代表的なリキュールであるドランブイとウイスキーを1:2の割合で注いで作ります。
スコットランドで誕生したことから、スコッチとの相性が抜群と言われているラスティネールですが、ジャパニーズウイスキーはスコッチの製法を参考にしており共通点なども多いことから、ジャパニーズウイスキーと合わせてもとても相性が良いです。
スコッチの良いところをそのままに、華やかさやマイルドさを持ち合わせているジャパニーズウイスキーをこのラスティネールにすることで、いつものウイスキーとは違った気分を味わうことができますよ。
まとめ
ジャパニーズウイスキーの特徴はやはりその飲みやすさです。
もちろん価格帯や銘柄によって感じるものは違うとは思いますが、日本人は何かと割って飲むことも多いため、主張しすぎず、でもコクがあり繊細でトータルバランスのとれたウイスキーが多いと言えるでしょう。
世界的に高品質なメイドインジャパンを、ウイスキーでも堪能できるのは我々日本人にとっては嬉しいことです。
是非色々な飲み方を色々なウイスキーで試しながら、ジャパニーズウイスキーを思う存分楽しんでいただければと思います。