美味しいウイスキーをきちんと楽しむためには?ウイスキーの飲み方と作り方8選
ウイスキーはその華やかな香りが何と言っても魅力の一つだと言えます。
基本的には、お酒は各自が好きな飲み方で美味しく飲めばそれで良いと思っていますが、基本的なところを押さえておくと、更に美味しくウイスキーを飲むことができるのではないでしょうか?
ウイスキーの美味しい飲み方とその作り方について、お伝えしたいと思います。
目次
ストレートの飲み方
一番シンプルにウイスキーを楽しむことができる飲み方です。
華やかな香りが真骨頂であるウイスキー、その香りを存分に味わいましょう。
特に後に残る香りの余韻に浸ることを意識してみると、更にウイスキーの良さを感じることができます。
ウイスキーの香りは、銘柄によってかなり違いますので、自分の好みの香りのウイスキーを見つけることができたら、それはもう極上の時間を過ごすことができます。
チェイサーを脇に置いて、ウイスキーを一口飲んだら、チェイサーを口に含みます。
こうすることで、口の中がリフレッシュされて、一口ごとにウイスキーの美味しさを極限まで味わうことができます。
ストレートで飲むときのウイスキーの温度ですが、常温で飲むのがおすすめです。
常温だと香りをより感じることができるようです。
常温の生暖かい感じが苦手という方もいらっしゃるでしょう。
そういう場合は、ウイスキー自体を冷蔵庫で冷やしたり、グラスを冷やすのも良いと思います。
ただし、冷やすとどうしても香りが一時的に弱まってしまうことは避けられないようです。
オンザロックスの作り方と飲み方
ストレートより、少し飲みやすくなる氷を使った飲み方です。
氷の入ったグラスにウイスキーを注ぎ、少しずつ溶けていく氷とそれによって起きるウイスキーの味や色の変化を楽しむことができます。
大きめの氷と、できれば冷えたグラスを用意します。
冷たさが決め手の飲み方ですので、グラスが冷えていない場合は、氷と水を並々と入れて、それを一旦捨て、まずはグラスを冷やします。
そして、再び大きめの氷、ウイスキーを静かにそそぎ、マドラーでやさしく混ぜます。
飲むときには、ストレートの時と同様、チェイサーを準備して時々口に含むのがおすすめです。
氷とウイスキーが奏でる心地よい音を楽しむことができます。
耳の感覚も研ぎ澄まされそうですね。
ハーフロックの作り方と飲み方
ハーフロックは、オンザロックスの飲み方のひとつです。
ウイスキーと水の割合が1:1となるところがポイントです。
ウイスキーの香りと味がよりマイルドになります。
ハーフロックでは、水の美味しさも味の決め手となりますので、天然水などの美味しい水を使うということも大切です。
作り方としては、まずグラスに大きめの氷を入れます。
そこにウイスキーを適量注ぎます。
ここで、マドラーでしっかりと混ぜます。
そのあと、天然水をウイスキーと同量注ぎます。
再びマドラーでやさしく混ぜます。
ウイスキーと天然水をよく馴染ませることで、味わいがより深くなります。
水割りの作り方と飲み方
水割りは、ウイスキーがよりまろやかになるため、食事と共に楽しむには、おすすめの飲み方と言えます。
日頃、何気なく作ってしまっている水割りですが、ここでしっかりと基本を確認したいと思います。
美味しい水割りの割合と言われているのは、ウイスキー1に対して水が2〜2.5です。
この時、美味しいお水を使うことも大切です。
次に、作り方を説明します。
グラス一杯の沢山の氷を入れます。
ウイスキーを静かにそそぎます。
マドラーでしっかりと混ぜてウイスキー自体を冷たくします。
ここで、氷が減っていますので、減った分の氷を更にグラス一杯になるまで入れます。
ウイスキーの2〜2.5倍の天然水を静かにそそぎます。
マドラーで再びやさしく混ぜます。
これで完成です。
トワイスアップの作り方と飲み方
水割りが冷たく冷やして飲むのに対し、トワイスアップは、ウイスキーも水も常温で作るやり方です。
グラスに常温のウイスキーを適量注ぎます。
そのあと、同量の常温の天然水を静かに注ぎます。
これで出来上がりです。
このトワイスアップは、ウイスキーの特徴である香りを確かめるのに有効な方法です。
ワインをテイスティングする時のような気持ちで、ゆったりと大きめのグラスで作ってみてはいかがでしょうか。
新しい銘柄のウイスキーを手に入れた時、何年ものなどの貴重なウイスキーを少しだけ味見したい時など、試してみると、よりそのウイスキーの味や香りが染み渡るのではないでしょうか。
ハイボールの作り方と飲み方
ハイボールは、近年人気が高い飲み方です。
特に夏の暑い時期などは、さっぱりと飲むことができますので、お風呂上がりにも最適だと思います。
ハイボールも水割りと同様、何気なく作ってしまっていることが多いのではないかと思いますので、ここでハイボールを美味しく作るコツの基本を説明していきたいと思います。
まず、グラスに氷をたっぷりとグラス一杯分入れます。
それから、ウイスキーを適量入れます。
ここでしっかりとマドラーで混ぜて、ウイスキーを冷やします。
減ってしまった分の氷を更にグラスに入れます。
そして炭酸水を静かにそそぎます。
そして、再びマドラーを使うのですが、ここでは、1回縦に軽く混ぜるだけです。
炭酸水の泡が消えてしまわないように。
ちなみに、理想の割合と言われているのは、ウイスキー1に対し、炭酸水2〜4のようです。
水割りより、ウイスキーの割合が少なくても、美味しく飲むことができると言うことですね。
バーテンダーさんの多くも、おそらく1:2または、1:3の割合で作っていらっしゃるだろうと言われています。
お好みで、レモンの果汁を少し絞ったり、レモンピール(レモンの皮)で香りづけをしたりすると、新鮮な味わいになります。
更に、炭酸水をジンジャーエールに変えてみたり、コーラに変えてみたりすることで、甘いお酒が好きな人にも楽しんでもらうことができます。
このような飲み方をアレンジハイボールと呼ぶこともあります。
お湯割りの作り方と飲み方
寒い時に身体を温めたい、そんな時にぴったりの飲み方です。
まずは耐熱用のグラスを用意します。
そこに、ウイスキーを適量注ぎます。
ウイスキーの2倍から3倍のお湯を静かに注ぎます。
マドラーでやさしく混ぜます。
これで完成です。
お湯は、あまり熱すぎない80度くらいが良いと言われています。
レモンやライムなどの柑橘類をちょっぴり絞るのもおすすめです。
ちょっと味に変化が欲しい時には、ドライフルーツやジャムなどを添えてみたり、クローブなどのスパイスを、お好みで一振りするのも良いかも知れません。
ウイスキーの香りと暖かさで、ほっこりすること間違いありません。
ウイスキーを使った代表的なカクテル
ウイスキーを使ったカクテルには様々なものがあり、数えられないほどです。
ここでは、ウイスキーを使ったカクテルの中でも代表的なものをひとつ紹介したいと思います。
「マンハッタン」の作り方と由来
- ウイスキー 3/2
- スイート・ベルモット1/2
- アロマチック・ビターズ 1ダッシュ
- レッドチェリー1個
これを混ぜ合わせ、完成です。
スイート・ベルモットの特徴でもあるハーブの香りが、ウイスキーの奥深い味わいと重なり、キリッと締まった大人のカクテルになります。
由来は、諸説ありますが、ニューヨークのマンハッタンにあるクラブで供された時に好評で、そこから広まったとする説もあります。
まとめ
NHKの朝の連続ドラマ、「マッサン」で、一躍脚光を浴びることになったウイスキー。
マッサンがウイスキーの虜になったように、ウイスキーというのは本当に奥が深く、楽しみ方も無限にあります。
これまでに挙げた飲み方の他にも、カクテルにしたら、それこそ数限りなく美味しい飲み方があるでしょう。
中には、お砂糖を入れるレシピもあります。
温度や組み合わせなど、そのシーンごとに変えてみたり、自分の体調に合わせたり、色々な工夫でウイスキーを楽しんでください。
あなたもきっとマッサンと同じく、華やかな香りと芳醇な味わいを持つ、ウイスキーの虜になること、請け合いです。