ウイスキーの一種であるバーボンの特徴や銘柄の違いとは
ウイスキーにも種類がありますが、中でも響きが格好良いバーボン。
人気モデルが出演するCMでもお馴染みですね。
ウイスキーにはバーボンをはじめとして、スコッチ、カナディアンなどの種類が存在します。
それぞれに違いがありますが、バーボンとはどの様な特徴を持つウイスキーなのでしょうか。
特徴や他のウイスキーとの違いも見てみましょう。
バーボンとは何か
アメリカのケンタッキー州で生まれたウイスキーの一種であり、言っていの条件を満たしているウイスキーが「バーボン」と言われています。
バーでお酒を飲む際には種類を選びますが、居酒屋などでハイボールやウイスキーといった商品名のお酒を飲む際、使用されているウイスキーがバーボンかスコッチであるかなど、気にかけて飲んでいる方は少ないのではないでしょうか。
「このウイスキーは美味しい」「このウイスキーはいまいち」など、何気ない感想を抱いて飲むこともあるはず。
せっかくウイスキーを飲むのであれば、美味しいと感じるウイスキーを選びたいものです。
バーボンの特徴だけでも知っていることで、他のウイスキーとの差を感じることが出来るはずです。
バーボンの種類
バーボンといっても、実はバーボンの中でさらに銘柄が分かれます。
銘柄によって特徴がありますが、まずはバーボンの特徴だけを見てみましょう。
アメリカンウイスキー
バーボンとは、「アメリカンウイスキー」という種類になります。
甘く、強い香ばしさが特徴です。
コクがあり、カラメルを思わせる強い香りも特徴。
このような特徴を生み出せるのには、製造方法が関わっていいます。
製造時には、樽の内側を焦がしたオーク樽の中で製造されています。
アメリカンウイスキーは、このオークから色や香りが移り、特徴となるのです。
また、コーンは51%以上使用し、アルコール度数80%以下で蒸留、水以外を加えずに、アルコール度数40%以上でボトリングするといった条件が満たされたものがバーボンと呼ばれます。
2年以上熟成したアメリカンウイスキーは、ストレートバーボンと呼ばれます。
アルコール度数とは
度数の高いウイスキーは、ボトリングの際に水を入れる量が少なく、原材料の香りを大切にしているということです。
度数が低いものは、基本的にコスト削減のため水の量を多く調整しているもの都なります。
例外はあるものの、基本的にはアルコール度数が高いものは高品質であるという解釈になります。
ウイスキー初心者の方は、まずアルコール度数が低くコストパフォーマンスが良いウイスキーをハイボールなどで割って飲んでみることがおすすめです。
ウイスキーが好きな方は、バーボンなどのアルコール度数が高いウイスキーを割らずに飲んでみてください。
バーボンとブランデーの違いとは
ウイスキーの中にも種類があり、バーボンとブランデーは似ています。
見た目はほぼ同一であり、銘柄によっては香りも似ているものがあります。
実際にどの様な違いがあるのか、知らないという方も多いはず。
大きな違いを紹介します。
バーボンとは
ウイスキーは、製造され始めた土地ごとに名前が変わります。
世界で5大ウイスキーと呼ばれているものは、カナディアン、ジャパニーズウイスキー、スコッチ、アイリッシュ、そしてバーボンです。
見た目の特徴としては赤みを帯びており、香りや味は香ばしいこと。
また、飲んだ瞬間の味の強さです。
原材料には穀類を使用しています。
ブランデーとは
ブランデーは、果実酒から作られる蒸留酒を指します。
ブランデーという名前に関しては、オランダ語「焼いたワイン」という意味を持つ「brandewijn」が語源であるといわれています。
果実酒から作っているため、当然原材料は果実になります。
ブランデーと呼ばれるものは、ブドウが原材料となります。
ブドウ以外の果実を使用したものであれば、りんごを使用したブランデーは「アップル・ブランデー」、さくらんぼを使用したブランデーは「チェリー・ブランデー」などが一般的です。
他の果実を使用したものであっても、基本的には元となる果実酒に使用された果実の名前が入ります。
しかし、どのブランデーも果実が原材料であることに変わりはありません。
原材料の違い
何が違うかといえば、原材料が違うということです。
バーボンは穀類、ブランデーは果実と、全く異なるのです。
しかし、見た目は非常に似ており、見た目だけで判断をする事が難しいとも言えます。
ウイスキー初心者の方は、是非飲み比べをしてみてください。
違いが分かるようであれば、自分の好みのウイスキーも選びやすくなるでしょう。
バーボンの一種テネシー・ウイスキー
バーボンの基本的な条件の中に、別の工程を加えたバーボンです。
サトウカエデの木で作られた炭を使用して濾過を行うという工程です。
濾過という工程を加えることによって、すっきりとした味わいになるのです。
これはカクテルにアレンジしやすいことで、日本で人気の種類になっています。
有名なバーボン
バーボンの中でも、特に知名度が高くこだわりの強いバーボンを紹介します。
銘柄名は知っていても、その味の特徴までは知らないという方が多いのではないでしょうか。
ジムビーム
世界で販売されているバーボンのうち、約40%以上のシェアを誇る売り上げ1位のバーボンです。
コー、大麦、ライ麦を使用して製造されており、ジムビームの定めている基準をクリアするまで熟成させ続けます。
香りは強すぎず、癖がないためウイスキー初心者にもおすすめです。
ワイルドターキー
味が強く、スパイシーである点が特徴のバーボンです。
日本酒、ビールなども辛口が好みであるという方にはおすすめです。
I.W.ハーパー
「スタイリッシュバーボン」として人気のバーボンです。
1877年にアメリカ人アイザック・ウォルフ・バーンハイムが生み出したバーボン。
彼のイニシャルであるI.Wと、彼の親友フランク・ハーパーが由来となっています。
アルコール度数が低く、口当たりも軽いため飲みやすいバーボンです。
飲みやすさの中にも、バーボンの特徴である甘さも感じることが出来ます。
ジャックダニエルズ
テネシー・ウイスキーの代表ともいえるバーボン。
ラベルに「Old No.7」の表記があるジャックダニエルブラックは、強い甘さと香りを感じられます。
しかし、飲み口は軽く、ウイスキー初心者であっても抵抗なく飲むことが出来るでしょう。
その他にも沢山の種類が
これまで紹介したバーボンは有名なものですが、他にも手ごろな価格で飲みやすいバーボンは沢山あるのです。
フォアローゼズ、オールドグランダッド、ブラントンなど。
他にもコンビニエンスストアで購入が出来るバーボンから、居酒屋でも提供されているバーボンも数多く存在します。
実は身近にあるバーボン。
銘柄を覚え、意識をして見ると面白いかも知れません。
ウイスキーに興味があるという方であれば、味の違いだけではなくバーボンの様々な特徴を知っておきたいところですね。
まとめ
バーボンの特徴は、穀類を使用した口当たりの強さです。
その理由は、専用の樽を使用した醸造方法にありました。
バーボンの歴史、特徴、各銘柄の特徴なども知っておくことで、より深みのある味わいを感じることが出来るようになることでしょう。
バーボンにも様々な種類があるため、飲み比べをして好みのバーボンを見つけてみてください。