バーボンの美味しい飲み方って?おすすめの王道バーボンも合わせてご紹介
バーボンというお酒は、何となくバーで大人の男性が飲んでいるイメージがあるという方もいるかもしれません。
しかし、バーボンは飲み方や銘柄を選べばあまりお酒を飲んだことが無いという方でも、とても美味しく飲めるお酒なのです。
今回は、バーボンの基礎知識と、数多くの飲み方の内からおすすめの飲み方について分かりやすくまとめてみました。
ウイスキーとバーボンは違う飲み物なのか
あまりお酒に詳しくない人は「バーボンとウイスキーは違う飲み物なの?」という疑問を持つことがあります。
実際には、バーボンはウイスキーの仲間。
ウイスキーというお酒の中で、ある特定の条件を満たした種類に対して「バーボン」という名前をつけることが許されているのです。
ウイスキーは原材料で名称が3種類になる
まず、ウイスキーとは簡単に説明すると大麦、ライ麦、トウモロコシといった原材料を蒸留した「蒸留酒」の総称です。
その中でも、大麦100%で作られたウイスキーを「モルト・ウイスキー」、大麦と別の穀物で作られたウイスキーを「グレイン・ウイスキー」、さらにその2つを独自にブレンドした作られたものを「ブレンド・ウイスキー」と呼びます。
さらに、ウイスキーは産地によっても名称が異なります。
ウイスキーの5大生産地は、スコットランド、アイルランド、カナダ、アメリカ、日本の五カ国。
その内、スコットランドで作られているウイスキーは「スコッチ」と名付けられます。
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
つまり、例えばスコッチモルトと記載があれば、スコットランドで大麦100%の原材料によって作られたウイスキーという意味になります。
「バーボン」と名付けられるための定義
それでは、ウイスキーの中で「バーボン」と呼ばれる種類にはどのような決まりがあるのでしょうか。
その定義について詳しく解説します。
バーボンの定義は「生産国・原料・作り方・度数」で決まる
まず、バーボンの基礎的な定義としてアメリカ合衆国で作られているという項目があります。
もともと、バーボンはケンタッキー州バーボン群で製造されていたことから名前がつけられたので、今でも生産国の縛りがあるのです。
さらに、作り方にもバーボン独自の定義があります。
バーボンは原料の51%がトウモロコシでなければならず、さらに、内側を焦がしたオーク樽の新樽で熟成させることが定められています。
バーボンを飲んだ時に感じることがあるほのかな燻製のような風味は、この焦がしたオーク樽の香りが移っているのです。
他に、蒸留する時のアルコール度数が80%以下、樽詰する時のアルコール度数が62.5%以下という定義も存在します。
バーボンの美味しい飲み方8選
それでは、早速バーボンを飲む時におすすめしたい飲み方について解説していきます。
バーボンはそのまま楽しむ、氷を使う、水やソーダ・お湯を使うなど色々な飲む方法があり、それぞれバーボンの味や香りを引き立ててくれます。
気分や季節によって飲み方を変えてみたら楽しいのではないでしょうか。
「ストレート」でリアルな香りを楽しむ
アルコール度数の高いバーボンを、そのまま何も加えずに飲むことを「ストレート」と呼びます。
氷や水を加えていない分、バーボンの味をダイレクトに味わえるのでバーボンへのこだわりが強く、風味や味をそのまま感じたいという方にはおすすめの飲み方です。
ただし、度数が高いため飲んだ時にむせてしまったり、酔いが早く回ってしまったりといった可能性もあります。
お酒を飲みなれていない人は、他の飲み方で慣れてからチャレンジしてみましょう。
「オン・ザ・ロック」で大人の時間を
ドラマや映画などでよく見かける、手のひらで持てるサイズのグラスに氷を入れてお酒を注ぐ飲み方を「オン・ザ・ロック」と呼びます。
名前の通り、グラスに氷を入れてバーボンを注ぐだけの飲み方なのですが、ストレートでは強すぎて飲みにくいけれどバーボンの風味は損なわせたくないという方にはぴったり。
最初のうちは氷が溶けていないのでストレートに近い味わいや風味を感じますが、氷が解けてくるに従って程良く薄められ、マイルドで飲みやすい味わいに変わっていきます。
氷がお酒に触れる面積が多いと早く溶けてしまうので、「オン・ザ・ロック」で飲む時にはなるべく大きな氷を使いましょう。
旨さと飲みやすさの追求「ハーフ・ロック」
「ハーフ・ロック」は「オン・ザ・ロック」にバーボンと同程度の水を加えて飲む、とても濃い水割りのようなスタイルです。
どうしてもストレートに近い味わいは辛いけれど、バーボンの香りや味わいを薄めすぎるのは嫌だという場合には「ハーフ・ロック」にすることで、一口目から飲みやすいバーボンを楽しめます。
まろやかな味わいを楽しめる「水割り」や「ソーダ割り」
お酒が弱い女性の方でも飲みやすい飲み方は、居酒屋やバーでもメジャーな「水割り」や「ソーダ割り」です。
一定量のバーボンに対して、水やソーダで薄めた飲み方で、バーボン特有の香りが薄れ、味わいもまろやかになり非常に飲みやすく感じられます。
水割りは比較的まったりとした味わいですが、ソーダで割ると爽快感が強くすっきりとした味わいにも変化します。
飲みやすく清涼感たっぷりな「ミスト」
夏にぴったりな飲み方として、クラッシュアイスをロックグラスにたっぷりと入れてバーボンを注ぐ「ミスト」という飲み方があります。
氷が細かい分、すぐにバーボンが冷たくなりアルコールの強い刺激が緩和された飲みやすいバーボンを楽しむことができる方法となります。
急激な温度の低下で、グラスの外側に薄く霧が張ったような曇りができるので「ミスト」と呼ばれるようになりました。
レモンやミントなどを添えることで夏場におすすめのドリンクとなります。
飲みやすい王道のおすすめ銘柄4選
バーボンはその独特で芳醇な香りと高いアルコール度数が魅力なウイスキーですが、お酒に飲みなれていない場合や女性の方などは、敷居が高いと感じてしまうかもしれません。
そこで、あまりバーボンを飲んだことが無いという方でも飲みやすく、バーボンの魅力を味わえる銘柄をいくつかご紹介したいと思います。
それぞれ違った味わいの銘柄なので、飲み方と組み合わせて自分のお気に入りの味を見つけてみましょう。
ワイルドターキー8年
定番中の定番とも言われる「ワイルドターキー8年」は初心者からベテランまで、多くのバーボン好きが認めるオーソドックスなバーボンです。
バニラに近い甘みがあるので、女性でも比較的飲みやすいのではないでしょうか。
ただし、アルコール度数が50.5%とバーボンの中でも高めになっているので、飲み方や飲み過ぎには注意しましょう。
ジャックダニエル ブラック
ジャックダニエルはテネシー州で作られるバーボンウイスキー。
ろ過の方法が、サトウカエデという植物の炭を用いる珍しい手法を取られており、そのためお酒自体にも心地いい甘い香りが移っています。
ソーダ割りや水割りだけでは無く、ジンジャーやコーラなどで割っても一風変わった味わいを楽しめて人気を呼んでいます。
ノブ クリーク バーボンウイスキー
「ノブ クリーク バーボンウイスキー」は9年を超える長期熟成によって作られた味わい深いバーボンです。
スモーキーでキャラメルのような甘い余韻が残る口当たりは、まさにバーボンの魅力を濃縮したような味わい。
ストレートやロックでがつんと味を感じるのも、水割りで甘さをゆったりと楽しむのもおすすめです。
バーボンウイスキー オールドクロウ
「オールドクロウ」は他のバーボンに比べ比較的味わいにクセが無く、あっさりとしたバーボンです。
甘みはフルーティーさが強く、女性でもすっきりと飲めるのではないでしょうか。
ミントやレモンを添えたソーダ割りなどおすすめ。
名前のクロウはカラスを意味し、ボトルのラベルにも黒いカラスが描かれています。
まとめ
バーボンは飲み慣れればそれぞれの味の違いも分かるようになり、飲むのが楽しくなるウイスキーです。
とはいえ、バーはラウンジで頼むのはなんとなく、敷居が高いかも?
と感じるかもしれません。
まずはおすすめの銘柄を自宅で用意して、一人でバーボンデビューしてみてはいかがでしょうか。
外で飲みたくなる大好きな銘柄が見つかるかもしれません。