ケンタッキーダービーのオフィシャルドリンクは、バーボンです。 ミントジュレップでどうぞ!
ケンタッキーダービー(Kentucky Derby)はアメリカクラシック三冠の第一冠として、ケンタッキーで行われる競馬競争です。
ダービーの期間中、人々が飲むアルコールはほとんどバーボン。
ケンタッキーなのですから、当然とも言えますね。
オフィシャルドリンクとして有名なのは、バーボンベースのミントジュレップと呼ばれるカクテルです。
ダービーとミントジュレップについて、見てみたいと思います。
目次
ケンタッキーダービーってどんなもの?
ケンタッキーダービーとは、ケンタッキー州レイビルにあるチャールズダウン競馬場にて行われる競馬レースです。
毎年5月1週目の土曜日に開催されるのが習わし。
数あるアメリカ競馬レースの中でも最高峰の大会として位置づけられており、アメリカ国内の3歳牝馬たちの最大目標とされます。
TV中継も行われ、その視聴率はかなりのもの。
レースが行われる時間は「TheMostExciting Two Minutes In Sports」(スポーツの中でも最もエキサイティングな2分間)と呼ばれています。
又、レースに優勝した馬には薔薇の花冠がかけられることから、「RunForTheRoses」(薔薇のためのレース)と言われることもあります。
これは1875年から続く、ケンタッキーがバーボンと共に世界に誇る由緒正しい競馬レースなのです。
競馬だけどファミリーイベント?
日本で競馬というと、赤ペンを耳にさしたおじさんが怒鳴りあっている…。
そんなイメージを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近では女性客なども増えているようですが、イメージとしてはやはりギャンブル。
まだまだおじさん主流ではないでしょうか。
では、ケンタッキーダービーはどうかと言いますと、日本の競馬のイメージとは全く異なります。
特にケンタッキーダービーはアメリカ3大競馬の一つとも言われる、知名度の高い大きな大会です。
その様相はほぼスポーツイベント。
ダービーが近くなると、ダービー会場のそばでは様々なイベントが繰り広げられます。
その中にはファミリーで楽しめるものもたくさんあり、多くの家族連れでにぎわうのです。
ジャズコンサート、バスケットボール、ゴルフ…。
お父さん向けには、ケンタッキーの有名蒸留所のバーボンがテイスティングできるコーナーがおすすめでしょうか。
最後には花火大会もありますよ。
ケンタッキーダービーは単なる競馬レースではなく、アメリカでも有数のスペシャルイベントなのです。
競馬はそもそもセレブのもの…
近代競馬発祥の地はイギリスです。
競馬はもともと貴族の娯楽として楽しまれていました。
古くからの伝統を持つケンタッキーダービーもそんなクラシックなスタイルが見られます。
きちんと着飾った紳士淑女が集い、談笑する様は貴族の社交場といった雰囲気。
特に大きな競馬大会のメンバー席に座ることはある種のステイタスと言えます。
ドレスコードも厳しく、一般人にはすこし敷居の高い感じがしますね。
このケンタッキーダービーにも多くのセレブたちが訪れます。
レッドカーペットが敷かれ、着飾った女性達の姿はテレビカメラで全米に放映されるのです。
女性の中には、セレブファッションを見るのが競馬より楽しみ!
という方も多いよう。
そんな華やかなケンタッキーダービーの中でも特に印象的なのは、2007年の英国エリザベス女王の来場ではないでしょうか。
これは英国王位在位者としては歴史上はじめてのことで、大いに話題になりました。
ダービーのスポンサーはあのブランド!
ダービーといえばケンタッキー、ケンタッキーと言えばバーボン。
バーボンの蒸留所が集中しているケンタッキーですが、オフィシャルと認められているのは一つだけです。
それはこだわりのバーボンを作り続けている、ウッドフォードリザーブ蒸留所。
こちらは歴史あるケンタッキーの中でも、最古の蒸留所の一つとして知られ、その歴史は18世紀まで遡ることが出来ます。
こちらの蒸留所はバーボンの歴史を語る上で、欠くことのできない存在と言えます。
なぜかと言えば、バーボン特有の製造方法と言われる、「サワ―マッシュ製法」。
これを確立したジェイムズ・クロウはこのウッドフォードリザーブ蒸留所の前身、オールド・オスカー・ペッパー蒸留所で働いていたからです。
彼がいなければ、現在のバーボンは全く違ったものになっていたでしょう。
ウッドフォードリザーブ蒸留所のコンセプトは…
ウッドフォードリザーブのバーボンはほとんどがスモールバッチと呼ばれる少量生産に分類されます。
「手作り・小規模・高品質」が蒸留所のコンセプトだからです。
時間と手間暇をかけて丁寧に生み出されるバーボンは他にはない深みを持ったバーボン本来のあじわいです。
由緒ある伝統製法を変えることなく、当時の味を今に伝えています。
コレクターが狙っている!ダービーボトル
高品質バーボンを生み出す、ウッドフォードリザーブ蒸留所。
ケンタッキーダービーのオフィシャルということで、毎年ダービーの時期になると、限定のダービーボトルが発売されます。
ラベルにはレースの様子が描かれ、「Kentucky Derby」の文字も記されています。
ファン垂涎のこのボトル、残念ながら日本国内で入手することはできません。
コレクターズアイテムとなっていますから、アメリカ国内でも入手は難しいかもしれませんね。
限定ボトルは無理でも、通常のバーボンでも素晴らしいものがたくさんあるウッドフォードリザーブ蒸留所。
おすすめバーボンをあげておきます。
ウッドフォードリザーブ
シンプルなボトルのバーボンです。
ちょっとクラシックな佇まいで、禁酒法時代のボトルをイ彷彿とさせます。
こちらは手間暇かけてつくられたスモールバッチバーボン。
非常にまろやかで柔らかく、上品な味わいです。
バーボン特有のバニラ、キャラメルの後にはスモーキーさがぐっと増してきます。
ドライフルーツやシナモンなど、複雑な味わいが絡み合って、口の中でその変化を楽しむことが出来ます。
カラーは美しい琥珀色。
ウッドフォードリザーブ蒸留所の名を冠した、オーセンティックなバーボンです。
ウッドフォードリザーブを使ってミントジュレップ!
ミントジュレップとは、バーボンをベースとするロングカクテルです。
アメリカでは南北戦争の頃にはすでに飲まれており、起源は18~19世紀初頭くらいではないかと言われています。
当時は眠気覚ましに朝に頂くドリンクだったとか。
ミントと炭酸水を使ったカクテルなので、すっきりした味わいが気分をさわやかにしてくれます。
このミントジュレップ、ケンタッキーダービー期間中はダービー会場は勿論、その前に行われるレセプションや社交パーティなどでもこぞって提供されています。
レース当日は競馬場内でも売り歩く売り子さんがたくさん。
人々はミントジュレップを飲みながらレースを観戦できるのです。
ダービー当日に飲まれるミントジュレップは何万杯にも上るとか。
ダービーとは切り離せないドリンクと言えますね。
ミントジュレップを楽しもう
ちょっと興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
簡単にレシピをあげておきますね。
仕様するバーボンにきまりはありませんが、雰囲気を味わうならやはりウッドフォードリザーブがおすすめです。
材料:
バーボン…90ml
ミントの葉…15~20枚
シロップ…20ml
ソーダ…適量
1.冷やしたグラスにミントとシロップを入れ、軽くつぶす。
2.バーボンとクラッシュアイスを入れる。
3.好みの量のソーダを注ぎ、ステアする。
4.ミントの葉を飾る。
かなり簡単ですよね。
軽く飲みたい時は、バーボンを少な目に調整するのがいいかもしれません。
ウッドフォードリザーブなら、少量でもしっかりと味わいが堪能できますよ。
まとめ
競馬を楽しみながらバーボンを飲む、というスタイルは極めてアメリカ的ではないでしょうか。
初夏のダービー時期にはすっきりしたミントが香る、ミントジュレップはピッタリのドリンク。
ダービーで盛り上がりながら頂けば、美味しさは倍増しそうですね。
ケンタッキーに行くのは無理だけど、雰囲気だけでも味わいたい!
そんな方は、ウッドフォードリザーブを使って、ミントジュレップを作ってみてはいかがでしょう。
南部の人々の愛するカクテルの味が、ちょっと違ったバーボンタイムを提供してくれるかもしれません。