バーボンはウイスキー類でコスパが良い!
バーボンウイスキー(以下、バーボン)と言えば、アメリカンウイスキーを示します。
そして、バーボンはスコッチウイスキーに比べ、価格が非常に安い特徴があります。
バーボンは価格の割に非常に特徴が強く、製造方法から見ても非常にコストパフォーマンスが高い点があります、今回は、そのようなバーボンの魅力について紹介します。
コスパが良いのは原料!
バーボン原料と言えばやはり、主にトウモロコシが有名です。
バーボン以外のウイスキーが用いるのがモルトすなわち大麦です。
穀物類の中で大麦の生産量とトウモロコシを比較した場合、圧倒的にトウモロコシが有利です。
また、アルコール発酵に必要なのは糖質です。
大麦に含まれる糖質とトウモロコシの糖質を比較しても圧倒的にトウモロコシが有利です。
トウモロコシ以外にもライ麦なども使用されますが、全体的な生産量や安定性を考えた場合、バーボンは安定生産が可能なウイスキーだと考えます。
麦類は、気候変動や生産地の影響で収穫量も変動しますが、トウモロコシは比較的に気候変動や痩せた土地でも育ちやすいといった特徴があります。
蒸溜方法にも影響!
生産量が多く糖質の多いトウモロコシは、バーボンの製造に必要なアルコールの生成に最適です。
バーボンを含めウイスキー類のアルコールは連続蒸溜により製造されています。
そのため、糖質が多いトウモロコシは大麦に比べより多いアルコールを蒸溜することが可能です。
明らかに大麦とトウモロコシではアルコールの生成量がことなります。
また、大麦の場合、アルコールを生成するため麦芽糖を生成する必要があります。
その工程に比べ、元々糖質の高いトウモロコシはアルコールの生成に最適とも言えます。
また、アメリカの特徴はヨーロッパに比べ、アルコール蒸溜に必要なエネルギーが豊富な点にあります。
基本的に燃料となるのは、石炭や石油です。
ヨーロッパに比べ、アメリカ大陸の方が埋蔵量が多く、安価にアルコールの蒸溜が可能だという点があります。
熟成樽を考えればおすすめ!
やはり、バーボンが他のウイスキーと異なるのは、熟成樽にあります。
バーボンに使用される熟成樽は、新品のオーク樽を焼き焦がしています。
一方、正統派のスコッチウイスキーなどは新品のオーク樽を利用します。
ブランドによっては、ワイン樽やシェリー樽、バーボン樽など中古品を使用していますが、バーボンだけは新品で焼き焦がしたものだけです。
新品のオーク材は日本でも非常に貴重なものです。
しかし、バーボンは敢えてこの木材を焼き焦がしています。
実は、ここにコストパフォーマンスの良さがあります。
高価な熟成樽を用いているにも関わらず、お手頃なバーボンはですがオーク材がアメリカ大陸に豊富にあったことが起因しています。
特に北米はオーク材の産地とも言われており、良質で安価なオーク材が手に入いることが最大のメリットです。
日本国内では、オーク材の仲間としてナラ材がありますが、北東北や北海道に限られます。
ナラ材の家具などは非常に高価で耐久性も高く、貴重なものです。
それを焼き焦がして熟成するバーボンは、コストパフォーマンスが非常に良くないと出来ないお酒だと考えます。
下手なシングルモルトやブレンデットに負けない!
さて、よくシングルモルトのウイスキーが良いという方がいます。
しかし、バーボンの主原料はモルトではなく、グレーンすなわち大麦以外の穀物です。
つまり、トウモロコシです。
しかし、アルコール蒸溜において、大麦だろうがトウモロコシだろうが化学的に差はなくなります。
むしろ、安価で純度の高いアルコールを生成できるのがトウモロコシです。
そして、熟成方法にこだわったバーボンは下手なシングルモルトやブレンデットウイスキーに負けるものではありません。
むしろ、完全なグレーンを熟成したウイスキーであり混ぜ物もない、ピュアなウイスキーです。
日本人はブレンデットを飲む機会が多く、シングルモルトに憧れていましたが、バーボンはモルトウイスキーよりこだわりがあると考えます。
味や価格にこだわる方にはブレンデットウイスキーより、バーボンをおすすめします。
まとめ
筆者自身、以前はスコッチ派でしたが今ではバーボンをよく飲みます。
それは、やはり価格のが非常に大きいです。
スコッチとバーボンを比較すると約2倍の価格差があります。
しかし、味や熟成期間を考えれば明らかにバーボンの方がお得です。
お小遣いでお酒などの嗜好品を購入する方には、バーボンは手ごろで美味しいお酒だと考えます。