バーボン樽も特徴とメリットについて

バーボン

酒樽

アメリカでも最も生産されるウイスキーが、バーボンウイスキー(以下、バーボン)です。

バーボンはウイスキーの中でも、独特の風味やクセがあります。

その独特に風味やクセを生み出しているのが、バーボンを熟成する樽が焼き入れされていることです。

バーボン樽は、樽の内側を焼き入れして高濃度のアルコールを長期熟成することで製造されます。

しかし、バーボン樽のメリットはこれだけではないことを説明します。



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バーボン樽は防腐および防虫処理に該当する

バーボンを熟成させる為に使用する樽を予め焼くことは、防腐処理の効果があります。

如何にお酒といえど体内に取り込むものですから、化学物質による防腐処理は基本的にNGです。

しかし、木材は予め焼き入れ(焦がす)ことで、防腐処理の効果が現れます。

この方法は、バーボン樽に限らず我が日本でも古来から用いられている方法です。

古い街並みが有名な地域では、外壁材に焼き杉板を使用します。

また、海沿いなどの家でも用いられます。

これは、木材を焼き入れすることで表面が酸化し、木材を腐食させる細菌が定着し難くなるといったメリットがあります。

また、焼き入れをすることで木材を虫から守る効果があります。

実際に焼け焦げた木材と無垢材を並べておくと、焼け焦げた木材の方が長持ちします。

元々、アルコール度数の高いバーボンですが長期熟成中の樽はカビや虫との戦いになります。



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輸入材は燻蒸処理されることがある

仕事柄、よく燻蒸処理された木材を取り扱うことがあります。

仕事といっても、食品や住宅建材類ではなく、製品の梱包資材です。

防腐剤や防虫剤の使用を禁止されている場合、梱包する木材に燻蒸処理することがあります。

これは、防虫の意味もありますが木材を輸入したり、輸出する場合に行われます。

輸入する側や輸出する側にとって、取引先の国の生態系を破壊しないため、安全な方法を行います。

燻蒸処理することで、木材に付着する細菌類や害虫などが死滅します。

しかし、人体にとっては全く無害であるため、非常にメリットがあります。

バーボン樽は、輸出や輸入する上でもメリットがあることになります。

バーボン樽は他のウイスキー熟成に使用される

独特の風味やクセのあるバーボンは全て、バーボン樽が起因しています。

しかし、バーボン樽を使用するのはバーボンだけではありません。

アメリカ以外で製造されるウイスキーの中には、バーボンを長期熟成させた樽を用いて別のウイスキーを熟成するといったことがあります。

バーボン樽には、独特の風味やクセが残っているため輸入して使用しているウイスキーメーカーもあります。

バーボン樽を利用する場合、アルコールを連続蒸留後に風味付けとしてアルコール自体にウッドチップで燻蒸する場合があります。

桜の木やリンゴの木を用いるのは有名です。

この工程を通過した高濃度のアルコールをバーボン樽に詰め込んで、長期熟成することによりバーボン独特の特徴を掛け合わせつつ、別のウイスキーを製造することが可能です。

バーボン樽の誕生と流用した説について

先ず、バーボン樽が誕生した理由は諸説あります。

製造メーカーで樽を保管している倉庫が火事になり、焼け残った樽を使用した。

または、魚を入れていた樽の臭いを消すために焼いたなど諸説あります。

一方、ウイスキーの熟成にバーボン樽を用いたのは、ヨーロッパでオーク材などが不足し熟成樽が手に入らなくなったため、アメリカからバーボン樽を輸入したいうことです。

その際、バーボン樽で熟成したウイスキーが美味しかったことから今でもバーボン樽を使用しているものがあります。

実際にバーボン樽を使用したウイスキーは、バーボンとは一風異なるためウイスキー好きの方にはおすすめです。

まとめ

筆者自身、毎晩晩酌しており、ウイスキーも飲んでいます。

たまにバーボンも飲んだりしますが、バーボン樽を使用したウイスキーの方が好きです。

バーボン独特にクセがぬけ、風味だけが残っているものが多いです。

そして、バーボンには無い特徴も兼ね備えており、バーボンが苦手な方にはおすすめです。

最近では、○○樽使用と大々的に謳っているウイスキーが増えてきました。

ウイスキーのバリエーションが増えることは、酒好きには魅力的だと考えます。

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