プリン体を気にする人に朗報! バーボンウイスキーにはプリン体が少ないです
お酒が好きな方は、ビールなどのお酒の広告に、「プリン体0(ゼロ)」などと書かれているのを見たことがあると思います。
摂りすぎると病気の原因にもなるプリン体。
気にしている方も多いかもしれませんね。
でもそもそもプリン体とは何でしょう?そしてバーボンウイスキーでプリン体の害を軽減できるとしたら?
お酒好きな方には必見です。
目次
1.プリン体とは、もともとすべての生物が持っているもの
プリン体は生物の体の中に常に存在しているものです。
エネルギー物質が分解され消費されるときに副産物として生成されたり、古い細胞が排出されるときに核酸が分解され、プリン体が生成されます。
そして生物の体内にあるものですから、当然、魚、肉、野菜などの生物を食品として摂取すると、プリン体が体に取り込まれることになります。
2.プリン体を多く摂りすぎると痛風の原因になる
食品中のプリン体が問題視されるのは、体の中で尿酸に変化するためです。
通常、尿酸は尿と一緒に排出されるのですが、血中の尿酸濃度が高くなりすぎると、関節の内部にたまり、しかもそこで結晶化するという厄介な性質があります。
この結晶が、関節に激しい痛みを引き起こす症状が「痛風」です。
つまりプリン体を多く摂りすぎると、そのまま痛風のリスクが上がってしまうのですね。
プリン体はほぼすべての食品に含まれているのですが、特にお酒のプリン体が問題になるのは、摂る量が他の食品に比べると多いためです。
たとえばレバーや白子はプリン体の多い食品ですが、こうした食品をおなかいっぱい食べる方はまずいないですよね。
でも一方で、ビールなどは、毎日2本、3本開ける方は決して珍しくありませんから、結果として、飲酒によって体に入るプリン体を問題視する必要があるわけです。
3.尿酸値の対策にはバーボンウイスキーが効果的
健康診断で尿酸値が高いと言われた、とか、健康は気になるけれどお酒はやめたくない、痛風にかかるのは避けたい。
こんな方には、バーボンウイスキーをおすすめします。
帝京大学薬学部のデータによると、ウイスキーに含まれるプリン体は100mlあたり、0.1mg。
これは日本酒の10分の1、ビールの40分の1の量です(ビールのプリン体はメーカーによって違いが大きいので、平均値を取っています)。
ウイスキーにプリン体が少ないのは、製造の過程で蒸留されるためです。
前述のように、プリン体は生物の体内に存在するため、ビールや日本酒などの醸造酒には、原料の麦芽や米のプリン体がそのまま含まれています。
しかしウイスキーは、熱して蒸発させたアルコールを冷却回収するという工程が入るので、その時点でプリン体がほとんど除かれてしまうのです。
4.ポリフェノールには尿酸値を下げる効果もある
そのため、ブランデーや焼酎など、蒸留酒のプリン体含有量はおしなべて低いのですが、バーボンウイスキーには焼酎などにはないメリットがあります。
それが、ポリフェノールです。
蒸留の作業が済むと、バーボンウイスキーはホワイトオークの樽につめられ、熟成されます。
樽のオーク材から移った木の香りが、バーボンの、あの独特の香りを作っている一要素なのですが、その香りの中に、尿酸に働きかけるポリフェノールが含まれています。
このポリフェノールは、体内に入るとプリン体が尿酸を生成するのを阻害します。
そして尿酸の排泄を促進し、血中の尿酸濃度を下げる働きもあります。
オークではありませんが、菊の花から抽出した菊花ポリフェノールが同様の働きをすることが確かめられており、こちらはすでに製品化されています。
ポリフェノールは尿酸対策には充分に効果的なのですね。
まとめ
バーボンウイスキーは、味や香りに少しクセを持ったお酒です。
またアルコール分も強いので、苦手だという方も多いですね。
晩酌をバーボンに変えてしまうのは抵抗がある、という方は、薬酒のように毎日少しずつ飲むというのはいかがでしょうか。
ビールなど他のお酒の害を軽減できますし、一石二鳥です。
水割りやウイスキー&ソーダ、コーラ割りというのもおいしいものです。
でも、慣れてきたらぜひストレートで。
豊かな香りを楽しんでみてください。