バーボンの簡単予備知識

バーボン

予備知識

ウイスキーの中でもトウモロコシを原材料に80%以上使用したものを「コーン・ウイスキー」と言いますが、同様にトウモロコシを主原材料として51~79.99%使用したもので、アメリカはケンタッキー州バーボン郡を中心に生産されるアメリカン・ウイスキーを「バーボン・ウイスキー」と呼称します。

「バーボン」の略称で広く親しまれていることは言うまでもないでしょう。

バーボンの名前の由来は「ブルボン朝」からきており古くはアメリカ独立戦争まで遡ることになりますが、このブルボン朝からバーボン郡が名付けられ、この地域を中心として特徴的なウイスキーが造られるようになった為、他と区別してバーボン・ウイスキーと呼ばれるようになりました。

尤も当時はケンタッキー州で製造されたウイスキーを単に「バーボン・ウイスキー」と呼称していたようです。



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市販されているバーボンの主な銘柄

ウイスキー、それもバーボンとなると日本に於ける一般的なスーパーなどでは、余程品揃えの良い店舗か専門店でもなければ選ぶほどの種類、銘柄はないかもしれません。

それでもテレビのCMなどで宣伝されている有名どころは、陳列されていることでしょう。

代表的な銘柄を数点列挙しますと、

ジム・ビーム
I.W.ハーバー
フォア・ローゼズ
アーリータイムズ
ワイルド・ターキー
エライジャ・クレイグ

などが挙げられます。



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バーボンの銘柄と特徴

「 ジム・ビーム」は最も認知度の高い銘柄で市場シェア40%を占有し、200年の歴史ある最古のバーボンの一つです。

日本でもビール製造元として有名なサントリーホールディングスが現在の販売元となっています。

「I.W.ハーバー」は1800年代に世界の博覧会に於いて5つのゴールドメダルを獲得した経緯があり、これらのメダルがラベルに印刷されているのが特徴。

「フォア・ローゼズ」はその名の通り通称「薔薇のバーボン」と呼ばれる本格派で、ラベルに描画された四輪の薔薇の絵と花のような香りが印象的な逸品です。

「アーリータイムズ」はバーボンの代表格としては先頭に名を挙げても良いほど有名です。

リンカーンが合衆国大統領に就任した年に誕生し(1860年)、禁酒法時代に於いては例外的に医師の処方する「薬用酒」として取り扱われていました。

「酒は百薬の長」という諺を現実に地で行った歴史があります。

「ワイルド・ターキー」。

ラベルに描かれる七面鳥はその名の由来に起因しています。

当時の製造元オースティン・ニコルズ社の社長が七面鳥ハンティング仲間にこのバーボンを振舞い、好評を博して、仲間の一人が七面鳥に因んで名付けたことが始まりです。

アルコール度数50.5度の押しも押されもされぬバーボンの王様。

「エライジャ・クレイグ」の名の由来は人名からきています。

初めてバーボン・ウイスキーを造ったとされる人、「バーボンの父」エライジャ・クレイグ牧師に敬意を表して名付けられました。

プレミアム・バーボンという等級の高いバーボンです。

バーボンを含む西洋酒の飲み方注意

文章から受ける印象と実際の味覚的印象は必ずしも一致しないため、上記の解説の中では味に関する内容はほとんど触れておりませんが、バーボンに限らずウイスキー・ブランデーなどの西洋酒は兎角アルコール度数が高めです。

度数40%は下らないでしょう。

ビールや日本酒に慣れている方にとっては手を出し辛いかもしれません。

お酒としての感覚も違います。

ウイスキーやブランデーなどは基本的には「割って飲む」お酒です。

日本的感覚でそのまま飲む、又は映画やドラマのようにロックで飲むのは酒豪っぽくて格好良いのかもしれませんが、却って西洋酒離れが進んでしまいかねません。

様々な「割り方」を試して自分に合った飲み方を発見していくのが愛飲家としての道というものです。

まとめ

ダンディーでハードボイルドな男の酒の印象が強いバーボン。

上記解説は基本知識のほんの一部ですが、定義や歴史を知ればより深く味わえます。

普段から何気なく行っている習慣は他人から見ても身に馴染んでいるように見えるものです。

バーボンが身に馴染むには習慣になるくらいに嗜む必要があるかもしれません。

根気よく付き合っていきましょう。

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