日本酒が気になる日本酒初心者さんのための日本酒講座
クールジャパンの一環として外国でも注目を浴びている日本酒。
居酒屋で見かける銘柄の種類も、年々増えているように感じます。
ですがこの記事をご覧の皆様の中には、こんな思いを抱いた方が少なからずいるのではないでしょうか。
・日本人としては是非とも嗜んでおきたい!
・でもハードルも値段もお高そう…
・種類がいっぱいありすぎてわからない!
・おすすめされた銘柄が全然美味しく感じられなかった!
そういった方の参考になればと、初心者さんに向ける筆者なりの日本酒の楽しみ方をご紹介したいと思います。
日本人としては日本酒をちゃんと知っておきたい!
そもそも日本酒とは何かと言うお話ですが、初心者さんに知っていて欲しい事はふたつだけです。
1.原料はお米、米こうじ、水
2.数え切れないくらい種類がある
これだけで十分です。
意外ですか?
でも、お酒を楽しむのに余計な知識は不要なんです。
「○○酒造が美味しい」「アルコール添加より純米のほうが美味しい」そんな先入観を持っていては、自分が本当に美味しいと思うお酒にめぐり合えなくなってしまいます。
数え切れないほど種類がある日本酒。
当然味も全て違います。
味見もせずに決めてしまうのはもったいない!
まずは何も勉強せず、日本酒の世界に飛び込んでみてください。
ハードルも値段もお高いんでしょう?
それでも一歩踏み出す勇気が…という人のために、日本酒のハードルが高いと思われる原因について、いくつか考えてみました。
・飲む人は詳しくないと恥ずかしいんじゃないか
・悪酔いするって聞くけど…
こんなところじゃないでしょうか。
ひとつめについては上記に記載したとおり、全く気にする必要はありません。
どんな日本酒好きの人でも、日本酒100種類置いている居酒屋のマスターでさえ、必ず日本のどこかに知らないお酒があります。
ふたつめは、これは本当に良く言われるのですが、日本酒=悪酔いするというのは、戦後に質の悪い日本酒が大量に出回ったせいで広まったイメージに過ぎません。
きちんと品質管理された現在の日本酒では、悪酔いはおろか二日酔いもしにくいと言われています。
だたし、飲み方を間違えるとその限りではありませんので、日本酒をいただくときは必ずチェイサー(お水)も一緒に飲みながら、少しずつ楽しみましょう。
そしてお値段についてですが。
これもはっきり言いますとピンからキリまで。
日本酒にこだわっているお店ですと一合2000円なんていうものもあります。
そして、やはり「高いほうがより飲みやすい」というのはほぼ間違いないかと思われます。
日本酒が苦手だった人が日本酒にはまるきっかけは、たいてい高くて良いお酒との出会いだと言います。
それほど全く味が違います。
ですので、お手ごろ価格のお酒を試して「ちょっと…」と思った方は、そこで諦めずに是非少しお高めのものにチャレンジしてみてください!
そんなに種類があったらわからない!
さて、おそらくこれから日本酒デビューする方のほとんどが抱く思いでしょう。
筆者も上記で散々書きました。
とにかく数が多すぎる。
しかも全部味が違います。
そんな状態でどうやって自分好みのお酒にめぐりあうのか。
筆者が実践した、おすすめの方法をふたつご紹介します。
日本酒に詳しい人について飲みに行く
もし周りに詳しい人がいるのなら、これは本当におすすめです。
飲みやすいお酒の種類、甘口辛口の違い、原料の違い(お米の種類)、ラベルの見方や詳しい製造方法の違いまで、知っている人は惜しまず教えてくれます。
これが美味しいと言えば、次に頼むときのアドバイスもくれるでしょう。
利き酒メニューがあるお店に行く
日本酒専門店の中には、利き酒に力を入れているお店があります。
そんなお店のほとんどは、店員さんも日本酒のエキスパートばかり。
「日本酒始めてなので、甘めで飲みやすいお酒がいい」「チーズに合う日本酒はどれ?」など、ふわっとした要望にも完璧に応え、おすすめをチョイスしてくれます。
是非、簡単なものから無茶な注文まで、お店の人とのやりとりも楽しみながら探してみてください。
おすすめされた銘柄が全然美味しく感じられなかった
そうやって詳しい人や店員さんからおすすめされたお酒でも、「なんか違う…」「飲みにくい…」と感じることは、実は結構あります。
初心者さんはどうしてもそこで「やっぱり日本酒は合わないのかも…」と諦めがちです。
ですが、いま一度申し上げます。
日本酒の種類は数え切れないほどあります。
そのひとつひとつに、蔵元さんの愛情がこもっているのです。
断言してもいい。
あなたの好みにぴったりはまる日本酒は、必ず存在します。
どうか諦めずに探してみてください。
最後に、初心者さんでも入りやすい銘柄をいくつかご紹介しますので、デビュー酒の参考にしていただければと思います。
獺祭
蔵元は山口県の旭酒造。
言わずと知れた超有名なお酒です。
日本酒の中では最も高価で飲みやすいと言われる大吟醸ですが、獺祭には大吟醸しかありません。
それが720mlでだいたい1500円からと、たいへんリーズナブルに楽しむことができます。
有名すぎて敬遠する人もいますが、入門としてはうってつけではないでしょうか。
浦霞
宮城県の蔵元さんです。
これも有名ですがコスパのいい銘柄。
甘口と辛口がちょうどいいバランスで飲みやすいです。
気に入ったら、お値段もお味もワンランク上の浦霞禅もおすすめ。
久保田
新潟のお酒で有名なのはこれ。
万人受けする味で、どんな料理にも合わせられると言われています。
やはり有名ですので手に入りやすく、お値段もそこまでお高くないのでおすすめです。
熱燗もお試しあれ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
近年では日本酒に力をいれるお店がどんどん増えています。
ですが、日本酒は新鮮さが命です。
秋に出回るひやおろしも、寝かせて半年程度。
ワインのように何年も寝かせたりは、基本的にはしません。
(するものもあります)それだけ、お店側の管理も大変です。
大量に仕入れて在庫を何本も抱えているお店ですと、出荷当時よりもだいぶ味が落ちてしまっている可能性があります。
初めて日本酒を楽しむ際は、是非とも専門店で、管理の行き届いた美味しいお酒でデビューしてみてください。