ファーストクラスで供される日本酒は? おすすめはこれ!

日本酒

雁木(がんぎ) 純米大吟醸 ゆうなぎ 720ml

旅に出る時に、飛行機を使う方は多いのではないでしょうか。

日本は島国でもありますし、海外旅行ともなれば、必然的に飛行機に乗らざるを得ませんよね。

そんな飛行機で出されている日本酒、気になりませんか?

特にファーストクラスで出されているようなものなら、それは美味しいはずです!

今までにファーストクラスで採用された日本酒を、ご紹介してみたいと思います。



JAL国内線のファーストクラスに採用されたおすすめは?

JALは日本酒のおすすめにもとてもこだわりがあります。

どんなものが採用されているのでしょうか?

黒龍大吟醸龍

黒龍 大吟醸 龍 720ml

福井県の黒龍酒造の日本酒です。

このお酒は霊峰白山山系からの名水が湧き出る、松岡という街で造られています。

山からの水が自然のフィルターによって濾過され、九頭竜川に流れ込みます。

この伏流水は美味しいお酒を造る上で重要な役割を果たしています。

さらに酒造好適米として知られる山田錦を、兵庫県東条の特A地区から仕入れています。

選び抜かれた上質な米と水。

それらのみを使用し、こだわり抜いた酒造りが「黒龍大吟醸」を生み出しました。

「黒龍大吟醸」が販売される以前には、大吟醸酒を市販で販売するのは、利益が全くないと考えられていました。

しかし、採算度外視で市販されたこの大吟醸酒は市場に驚きを持って受け入れられ、大変な人気を呼んだのです。

ある意味伝説ともいえる日本酒がJALのファーストクラスに採用されたというのは、当然かもしれませんね。

日本酒特有のくせがなく、飲み口は清冽です。

キレのある辛口ですが、喉越しはすっきりと爽やか。

ワインの技術を応用して造られているというだけあって、和食にも洋食にもぴったりです。

花の香純米大吟醸桜花

【日本酒】花の香(はなのか) 純米大吟醸 桜花 1800ml ※クール便発送

蔵元は熊本県の花の香酒造です。

1902年の創業より、玉名の名水と自家栽培の山田錦によって、こだわりの酒を造り続けてきました。

6代目である社長さん自ら、「獺祭」で有名な「旭酒造」に赴かれ、酒造りを学ばれたそうです。

その新しい酒造りが生かされ、この「花の香純米大吟醸桜花」が生まれました。

こちらは酒造好適米、山田錦を50%まで丁寧に磨き、醸造した大吟醸です。

生花のような華やかな香りと、フルーティでキレのある飲み口が自慢です。

口当たりもよく、飲み飽きません。

熱燗にすると、さらに香りが高まって、おいしく頂けます。

こちらの蔵人たちは若い人が多く、これからますますの進化・挑戦的な取り組みが行われていくのではないでしょうか。

今後に要注目の酒蔵です。



JAL国際線ファーストクラスに採用されたおすすめは?

国際線といえば、日本以外の方も多いですよね。

そんな方々におすすめされる日本酒はどんなものがあるのでしょうか?

獺祭純米大吟醸磨き二割三分

【旭酒造】 獺祭(だっさい) 純米大吟醸 磨き二割三分 720ml (木箱なし)

山口県の旭酒造の大吟醸酒です。

先ほどの花の香酒造の6代目が教えを請うた蔵元でもあります。

一般的に日本酒は、酒米を50%以上磨いたものを大吟醸と呼びますが、こちらの旭酒造で販売されているお酒は、全て大吟醸です。

それはこちらの酒蔵のポリシーが「酔うための酒ではなく、味わうための酒を造る」ということに由来しているのではないでしょうか。

「獺祭純米大吟醸磨き二割三分」は日本で初めて、遠心分離機によってしぼったお酒です。

さらに酒米山田錦を77%削って精米されています。

精米時間は168時間にも及ぶというから驚きですね。

類をみないほど手間暇かけられて造られたこのお酒は雑味が少なく、とにかく飲みやすいです。

香りは上品で、口に含むとハチミツのような甘さがあります。

口当たりは果実のようにフレッシュで優しく、後味はすっきりです。

くせのない飲み口は海外でも人気が高く、地酒としては初めて、「コーシャー」という資格も取得しました。

「コーシャー」とは、ユダヤ教徒が口にしてよい飲食物、ということだそうですが、資格基準がとんでもなく厳しいそうです。

それをクリアできたということで海外でもますます広がっていくのではないでしょうか。

勿論日本国内でも、「獺祭」は新しい日本酒として注目されました。

上品でくせのない味は、女性や普段お酒を飲まない方にも受け入れられやすく、贈り物としても最適ですね。

まさに国際線で供されるにふさわしい日本酒と言えるのではないでしょうか。

十四代純米大吟醸

十四代 純米大吟醸 七垂二十貫720ml

こちらは山形県の高木酒造で造られている純米大吟醸です。

あまりの人気に入手困難なプレミアム日本酒として有名ですね。

こんなお酒もファーストクラスに乗れば、頂けます。

1990年代の、淡麗辛口ブームから芳醇甘口ブームに移行するきっかけとなったお酒と言われています。

当時の人気はすさまじく、居酒屋では「十四代あります」のポップがステータスだったほどです。

今でも通常価格での入手は困難ですので、居酒屋やバーなどで楽しむのがおすすめです。

味はフルーティでフレッシュな心地よい甘口です。

芳醇な香りとエレガントな風味は、洋ナシのようとも言われます。

洗練された瑞々しいのど越しは、日本酒ファンならずとも是非試してみたいもの。

もし飲食店で見かけたら、迷わずトライしてみましょう。

ANA国内線プレミアムクラスに採用されたおすすめは?

次は、ANA国内線のプレミアムクラスを見てみたいと思います。

JALにも負けない、おすすめの日本酒が提供されています。

純米吟醸大島伝

岡山県産地酒嘉美心[大島伝]720ml 純米吟醸

こちらは岡山県の嘉美心酒造によって造られています。

このお酒の酒米には岡山県産「アキヒカリ」が使用されています。

水は岡山三大河川の一つ、高梨川の伏流水が使用されており、まさに岡山で生まれ育ったお酒と言えますね。

「純米吟醸大島伝」が造られた備中では杜氏は「大島杜氏」とも呼ばれ、独自の技法でお酒を造っていました。

その大島杜氏の伝統を守って造られたお酒は、甘口の濃厚な味わいが特徴です。

米の旨みを残しつつ、後を引かないキレの良い飲み口は、和食にぴったりです。

ロックでも冷でも、お好みに合わせて、違った美味しさが味わえます。

平成25年・26年連続で広島国税局鑑評会において、三部門での受賞を果たしました。

その味はまさに折り紙付きです。

白隠正宗特別純米誉富士

【日本酒】白隠正宗(はくいんまさむね) 特別純米 誉富士 1800ml

静岡県高島酒造で醸造されています。

こちらは静岡県開発の酒米「誉富士」を使用して造られています。

「誉富士」は「山田錦」を人工的に突然変異させているそうで、静岡県の酒造組合がかなり力を入れている酒米です。

上立ち香はほのかな米の香りが漂います。

くせのない甘口で、後から辛みが湧き出てきます。

しかし全く残らないので、すっきりとしたのど越しです。

こちらも和食にぴったりな味わいと言えますね。

熱燗にすると、甘みがさらに深まって味の変化を楽しめます。

ANA国際線ファーストクラスに採用されたおすすめは?

次はANAの国際線を見てみたいと思います。

こちらも海外のお客様を意識した、素晴らしい日本酒がラインナップされています。

宮寒梅純米吟醸

宮城県寒梅酒造で造られている、フラッグシップ商品です。

酒米には自社田育ちの美山錦を使用。

45%まで米を削り、雑味のない純米吟醸酒に仕上がっています。

香りはフルーツにも似て、甘く爽やかで、果実を頬張るように飲める、と言われます。

クリアで飲みやすく、万人に受け入れやすいお酒です。

ですから、日本酒を飲みなれない海外の方にも美味しく味わっていただけるのではないでしょうか。

小さい蔵で造られた、まさにこだわりの逸品です。

雁木純米大吟醸ゆうなぎ

雁木(がんぎ) 純米大吟醸 ゆうなぎ 720ml

山口県八百新酒造で造られています。

酒米は山田錦を使用。

ゆうなぎ、という名は瀬戸内海の夕凪から連想してつけられたそうです。

上立ち香はとても穏やかで、ほのかな果実臭が漂います。

水を加えず、火を通さず、無濾過でビン詰めされているからか、濃厚で芳醇な甘みが広がります。

雁木、とは水際のターミナルのことだそうで、原点回帰する意味を込めて世に出したお酒が「雁木」だそうです。

蔵元のこだわりがつまったお酒ですね。

こちらは万人向けというよりは、日本酒の濃厚さを味わうといったところでしょうか。

日本酒とはこんなものだよ、という名刺代わりともいえるかもしれません。

まとめ

さすがにファーストクラスに採用されるだけあって、どれも手間暇かけて造られた、日本酒の醍醐味を味わえるものばかりでしたね。

とりあえず、バーや居酒屋でお試しをして、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。

なんといっても、日本を代表する航空会社が、ファーストクラスのお客様に、と選んできた日本酒です。

数多ある日本酒の中でもおすすめできる、トップクラスというわけです。

飛行機の旅をする方もしない方も、ひと口飲めば特別な気分に浸れるに違いありません。

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