適量なら体に良い!?日本酒の健康効果と美容効果とは?

日本酒

「日本酒はとても美味しくて、ついつい飲み過ぎてしまう」という方は多くいますが、飲み過ぎは体に良くありません。

しかし、適量飲むことで健康効果や美容効果を期待することができます。

では、日本酒を適量飲むとどのような健康効果や、美容効果を期待することができるのでしょうか?

ここでは日本酒の健康効果や美容効果について紹介するので、日本酒に興味のある方から日本酒が好きな方まで、ぜひご覧ください。



日本酒には栄養素が豊富に含まれている

基本、日本酒はお米と米こうじと水でできていますが、お米と米こうじと水以外にアルコール添加されている日本酒もあります。

お米と米こうじと水だけで作られているお酒は「純米酒」といいます。

日本酒を造る過程で、お米に米こうじを加えることで糖化され、ブドウ糖ができます。

それを酵母の力によって更に発酵させていき、発酵によってアルコールが生み出され日本酒ができます。

そのように造られる日本酒には、アルコール以外にもアミノ酸やビタミン類、ミネラル類や有機酸などの栄養素が700種類以上含まれているといわれています。

そして、日本酒のアミノ酸の含有量はワインの10倍以上といわれています。

以上のように、日本酒には栄養素が豊富に含まれており、健康効果だけでなく美容効果も期待することができます。



ペプチドによって血圧を低下させる効果が期待できる

日本酒に含まれているペプチドには血圧を低下させる働きがあります。

ペプチドと聞いて、「ペプチドって何?」と思う方もいることでしょう。

ペプチドとは、「2個以上のアミノ酸のペプチド結合でできた化合物」になります。

そのように聞いても、理解できない方もいるかもしれませんが、理解できなくても問題ありません。

日本酒に含まれているペプチドには、血圧を低下させる働きがあるということだけを覚えておきましょう。

日本酒にはその他にも、必須アミノ酸が含まれています。

必須アミノ酸とは、体内で合成できなく、体内で合成できないことから栄養素として摂らなければいけないアミノ酸のことをいいます。

日本酒の原料になるお米に含まれているタンパク質が、麹菌の働きによって分解され、アミノ酸が生成されます。

代謝に関わるビタミンB6

日本酒には、水に溶ける性質がある水溶性ビタミンの一種であるビタミンB6も含まれています。

そのビタミンB6は、主に「代謝」で使われます。

人間は生きるために代謝を常に行っており、代謝することでエネルギーを生成しています。

そのため、皮膚や髪、爪や粘膜などを再生する時にもビタミンB6は使用されています。

また、必要な栄養素を神経に伝達することをサポートしたり、ホルモンバランスを整える働きもあります。

美しい肌や髪になる効果も期待することができる

先程も説明したように、ビタミンB6は代謝に深く関係しており、タンパク質の代謝にも関係しています。

タンパク質が多く代謝されることは、美しい肌や髪になることにも繋がります。

そのため、美容効果を得たい場合は、タンパク質をしっかり摂って、ビタミンB6もしっかり摂ることが大切ですが、そのビタミンB6は日本酒にも含まれているため、日本酒には美容効果も期待することができるのです。

コウジ酸でシミやそばかすの予防効果が期待できる

お酒を造っている杜氏の手が、白く綺麗で美しかったことに注目したことから、コウジ酸の研究が始まりました。

そして、コウジ酸には美白作用があることが分かり、美白化粧品などにも使用されるようになりました。

では、具体的にコウジ酸にはどのような美容効果があるのかというと、シミや黒ずみ、そばかすなどを予防する効果を期待することができるのです。

活性酸素や紫外線、摩擦や刺激などによって、皮膚ではメラニン色素が作られてしまいます。

メラニンが生成される量が多くなく、代謝によってちゃんと排出されれば、シミなどの肌トラブルは起きませんが、紫外線や摩擦などの負担が大きく上手く排出されないと、メラニン色素は沈着してシミや黒ずみなどができてしまいます。

日本酒に含まれているコウジ酸は、メラニンの合成に関係しているチロシナーゼという酵素に働きかけます。

そのことにより、メラニンの合成を促すことができなくなり、シミやそばかすなどの予防になるのです。

コウジ酸を摂りたいのなら甘酒もおすすめ

コウジ酸には美白効果を期待することができますが、日本酒が苦手な方もいます。

また、アルコールが弱いという方もいます。

そのような方で、コウジ酸を摂りたい方には甘酒がおすすめです。

甘酒にもコウジ酸は含まれているので、日本酒が苦手でも甘酒で手軽に摂ることができます。

甘酒には、コウジ酸による美白効果だけでなく、「飲む点滴」といわれるほど栄養素が豊富に含まれており、胃腸にも優しいため健康効果も期待することができます。

また、便秘の予防や解消効果も期待することができるため、日本酒だけでなく甘酒もおすすめです。

日本酒には僅かだがミネラルも含まれている

日本酒には、カリウム・ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・鉄分・亜鉛・リン・マンガンなどのミネラルも含まれています。

ミネラルは体を構成するのに欠かせない栄養素ですが、人間の体内では合成することはできません。

そのため、健康を保つには食べ物や飲み物などから摂取する必要があります。

しっかりとした骨や歯を作ったり、筋肉を機能させたりする働きがあり、鉄分は血液を作る働きがあります。

日本酒だけでミネラルを十分に摂ることはできないため、ミネラルが含まれている食べ物などからしっかり摂ることが大切です。

アルコールとアデノシンの働きによる血行促進効果

当たり前ですが、日本酒はお酒なためアルコールが含まれています。

そして、アデノシンという成分も含まれています。

アルコールとアデノシンには血管を拡張させる働きがあり、日本酒を飲むことで血行を促進させる効果を期待することができます。

そして、血行が良くなることで、更に様々な効果を期待することができます。

冷え性や肩こりなどの緩和に期待できる

血流が悪くなると、冷え性や肩こり、腰痛などの原因になります。

日本酒に含まれているアルコールやアデノシンには血流を良くする働きがあり、長い時間体を温めてくれるため、冷え性や肩こり、腰痛などを緩和する効果を期待することができます。

日本酒は他のお酒と比べると体を温める効果が高く、体が温かい状態が長く続くといわれています。

入浴すると体が温まり疲れを取ることができますが、日本酒にも体を温める効果があるため、日本酒で疲労回復効果も期待することができます。

栄養素が体全体に届きやすくなる

血流が良くなり体が温まると、栄養素は体の様々な部分に届きやすくなります。

では、なぜ血流が良くなると栄養素が届きやすくなるかというと、血液には栄養素や酸素を運ぶ働きがあるからです。

そのため、血流が悪いと体全体に栄養素は届きにくくなり、血流が良いと体全体に栄養素が届きやすくなります。

栄養素が体の様々な組織に届きやすくなることで、疲れが取れやすくなったり、髪が成長しやすくなったり、皮膚の生まれ変わる機能が良くなったりします。

まとめ

以上、日本酒には様々な健康効果や美容効果を期待することができますが、飲み過ぎには注意が必要です。

日本酒は、適量なら健康効果を期待することができますが、飲み過ぎると毒になってしまいます。

そのため、飲み過ぎは逆効果になるので、健康を悪くするほど飲まないようにしましょう。

日本酒を飲むと太ると思っている方もいますが、太る原因はつまみなどを食べ過ぎてしまうことです。

お酒のカロリーは「エンプティカロリー」といい、太りにくいカロリーなため、太るのが気になる方は食べ過ぎに注意しましょう。

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