女子が絶対にはまる! ワインのような日本酒
今や、日本酒はおじさま達だけの飲み物ではなくなっています。
若い女性たちの間でも、こじゃれたお店で見た目がカクテルのようなグラスに入れられ、楽しまれるようになってきました。
少し前までは、女の子たちの日本酒入門編として、にごり酒やスパークリング系の日本酒がクローズアップされていましたね。
でも、今回はそんな女子たちに新たな角度から攻めてくるお酒をご紹介したいと思います!
ワイングラスでおいしい日本酒アワード
皆さんは、このアワードをご存知でしょうか?
日本が誇る『日本酒文化』を若い世代に受け継がれるよう、そして、西洋化した食事にもマッチするよう、お猪口からワイングラスへと酒器が変わり、それに見合うお酒を発掘しようというプロジェクトです。
ですから、辛口のズシッと胃に染みわたるような男っぽいお酒だけでなく、女子にもおすすめできるフルーティーなテイストの日本酒もここではお目にかかることができるのです!
今回は、『ワイングラスでおいしい日本酒アワード2013』で、見事、金賞を受賞された岐阜県飛騨の銘酒『蓬莱』(渡辺酒造店)をご紹介させていただこうと思います。
『蓬莱』が生み出された場所
この渡辺酒造店の酒蔵は、岐阜県の最北端にある古川というところにあり、標高3000メートルを越える北アルプス連峰や飛騨山脈などの山々に囲まれた空気のきれいな場所で酒造りをおこなっています。
よく「おいしいお酒をつくるには、澄んだ空気ときれいな自然(水)」と言われますが、まさにこの銘酒がつくられている場所は、その条件を満たし、かつ古い町ゆえの気品が味の一つのエッセンスだと思われます。
いざ、テイスティング!
私も貴重なお酒をいただける機会があり、テイスティングさせていただいたのですが、辛口と言われている割には、辛口のお酒特有の飲んだ後の苦味が全くなく、白ワインのような味わいでした。
一口くちに含むと、麹の芳醇な香が広がり、そのあとで口中に広がるまろやかさ。
でも、喉を通る頃には、スキッとした非常に後味の良いお酒でした。
冷蔵庫でキンキンに冷やすと、また格別で、特に魚などの料理にピッタリの銘酒だと感じました。
この『蓬莱』は、さまざまな顔を持っているお酒なので、本当にいろいろな角度から楽しめるお得な銘酒だと言えます。
といいますのも、幅広い年代層に受け入れられるということは、家族や友人、知人といった気心の知れた仲間だけでなく、会社やサークルなどでつながっているといった大勢の人間が集まった場所でも、全員でこの「蓬莱」という一つの日本酒を通して会話が弾むことができるというわけです。
日本酒の隠された力
お父様世代の方はよくこう言われます。
「飲みにけーしょんが大切だ!」と。
しかし、今までは、どの世代も共通して楽しめる日本酒はなかなかありませんでした。
今回、このような賞を受賞した日本酒たちにより、新しい人間関係が広がったのではないでしょうか。
お酒はまた、海外から来られた方たちにも受け入れられやすいということは、日本酒が異文化のコミュニケーションを担っているということでもあります。
今や、『和食』は「日本人の伝統的な食文化」と題して、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
「蓬莱」以外にも様々な日本酒が世界中に発信されています。
いつか、日本酒も世界中からその価値を見いだされて、世界各国あらゆる場所で食事をとった際に、我らが愛すべき『日本酒』がメニューに並ぶといいですね。
女子のみなさん、こういった『ワイングラスでおいしい日本酒アワード』などにも、どんどん注目し、新しいテイストの世界へ踏み込んでいってもらえたら、ご紹介させていただいた私も大変嬉しいです。
まとめ
こうしてみてみると、日本酒の杯を酌み交わすという行為には、人々の間にあった見えないバリアを消す効果があるのだと、世界中の歴史からもうかがい知ることができます。
お酒は恰好をつけて飲むのではなく、楽しく飲むのが一番です。
飲み過ぎはいけませんが、ほろ酔いで「人間らしく」「あなたらしく」いられる素敵な空間を日本酒で作り出してみてはいかがでしょうか。
そのためにも、あなたが最高の銘酒と出会えることを祈っております。