日本酒の入口は食との出会いから
日本酒を飲んでみたいが、味のイメージも沸かないし、どのように楽しめば良いのかよくわからない。
兎に角、日本酒の楽しみ方を良く知らない人はいると思います。
居酒屋で出たメニューの中にある日本酒を「冷酒」や「熱燗」などよく分からずに頼み、出された日本酒を飲む。
その出されたものが口に合うものなら「それは良かった。一緒に日本酒を楽しみましょう」と歓迎の言葉を送りますが、お口に合わなかったら、率直な気持ちとして悲しくなります。
世の中全ての人が一つの物事に対して「良い」と言ってくれる訳ではないので、無条件で好んで欲しいという事は理不尽な我儘というものです。
ですが、どうせなら楽しんで日本酒を味わってほしいです。
今回は日本酒をまだ味わった事がない方に向けて「日本酒に合う食べ物」を紹介します。
このような酒に合う食べ物を語る文章は、世の中にはごまんと溢れていると思います。
日本酒それぞれにも醸造酒や純米酒と細かく分類分けされており、その日本酒の分類ごとに合う料理を紹介されている書籍も数多く存在しています。
しかしそこから調べて日本酒に合う食べ物を探すのは、手間がかかります。
ですので今回は日本酒の種類は問わず、日本酒に幅広く合うお勧めの食べ物をお知らせします。
焼き魚
どんな種類の日本酒でも、焼き魚はかなり幅広く組み合わせる事が出来る相性の良い二品です。
焼き魚の味と日本酒の味と風味が合い、お互いの味をより楽しませてくれます。
塩サバなら塩分と鯖の旨味が冷や酒の味をより際立たせ、焼き鮭なら鮭の濃厚な味わいを舌一杯に感じさせ、グラス一杯に入っている冷えた日本酒をより進ませてくれます。
日本酒を始めるなら、焼き魚との組み合わせがお勧めです。
チーズ
この小見出しを見て有名なおつまみである「チーズ鱈」を思い出した方もいらっしゃるかもしれませんが、カマンベールチーズやプロセスチーズなどの風味も、日本酒には良く合います。
日本酒の味がチーズの臭みを楽しみのあるものにさせてくれます。
日本酒自体が発酵飲料ですので、同じ分類の食べ物同士は相性が良いのでしょう。
Googleで調べると日本酒と組み合わせるためのチーズもあるので、そちらと組み合わせていただくのも良いでしょう。
冷奴
軽く楽しみたいという方におすすめの一品です。
スッキリした味わいの豆腐は、どの日本酒とも相性が良いので、日本酒の種類を考えずに味わいたい人向けです。
他の豆腐料理なら、出汁つゆをかけた揚げ出し豆腐がおすすめです。
刺し身
基本的に刺し身と日本酒の組み合わせは相性が良いです。
例えば醤油を絡ませた刺し身を口の中に放り込み、同時に日本酒をいただく。
これはお勧めです。
細かい部分の指摘になると、刺し身の種類と日本酒の種類ごとで凄く美味しくなる相性も存在するので、そこから日本酒を初めていくのも良いです。
一例を挙げるならば……
出汁巻き卵
出汁巻き卵の優しい味わいが、甘い味の日本酒と良く合います。
この品と同時に味わう際には、醤油等で強く味を付けるのはなく、何もつけずに味わうのが良いでしょう。
逆に味をつけすぎると、日本酒の味がわからなくなるので注意です。
鶏の唐揚げ
鶏の唐揚げと日本酒の組み合わせは、居酒屋で頼みたい組み合わせとしても良い二品です。
ジューシーな鶏肉の味わいと、日本酒の持つ風味と味が食べる人を病みつきにしてくれます。
日本酒の原料が米である点を考えると、米と肉という組み合わせですので、合いやすいです。
おでん
同じ和食同士、非常によく合います。
味同士の組み合わせも良いのですが、日本酒が持つ芳醇な香りがおでんと非常に相性が良いです。
中でも特に相性が良い具材は、牛すじ・大根・しらたきです。
軟骨の唐揚げ
唐揚げだと油や味が濃すぎて日本酒と反発しますが、軟骨の唐揚げのような小さいものなら程よい大きさなので、互いが自然にバランスを取ってくれます。
食べやすい組み合わせでもあるので、和のスナックとしてどんどんいただく事もできます。
まとめ
本来、日本酒と合う料理を探すならば、日本酒の分類を知り、その分類ごとに合う料理を知るのが一般的です。
しかし、いきなり分類ごとから知るのではなく、日本酒について詳しく知らなくても合う食べ物から知っていくのもまたひとつの始め方だと思います。