日本酒を飲むことが好きな方におすすめの資格「唎酒師」

日本酒

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フレンチレストランやホテルのビストロにはワインに精通した専門家の「ソムリエ」がいます。

食前酒から、料理にあった銘柄や飲み方のアドバイスをして、食事をするお客様をワインでもてなしてくれます。

日本にも実は同じようにお客様のニーズにあった日本酒を選び、食事との相性や、銘柄ごとの最適な飲み方を教えてくれる「唎酒師」という資格を持った人がいます。

多くはお酒に関わる職業の人が資格を持っているので、ソムリエのようにレストランなどで専門的なもてなしをするスタイルではないことがほとんどです。

お酒を飲むことが好きで魅力をたくさんの人に伝えることに魅力を感じる方にはおすすめの資格です。



「唎酒師」は日本酒のプロフェッショナル

「唎酒師」は専門的な職業であり、日本酒に限り精通した資格のため世界的に知名度のあるワインのソムリエに比べると日本国内でも一般的によく知られていないません。

2020年に開催される東京オリンピックに訪れる海外のお客様には、無形遺産として世界遺産に登録された和食を楽しんでいただきたい飲食店は準備計画を行っていることでしょう。

そして和食に合う日本酒の提供にも力を入れていることでしょう。

宗教上の理由で、口にできない食品があるお客様には、専門的な知識で自国である日本の食文化を説明できる人材が求められています。

これから飲食業界、日本酒メーカーに就職を希望されている方、今の仕事でステップアップしたい方には「唎酒師」の資格はおすすめです。

どうしてもアルコールに弱い体質の方には知識のみを問われる「日本酒検定」をおすすめします。

歴史や日本酒の銘柄の知識、食事との相性や飲酒をするマナー、日本酒の時事問題について知識の習得ができます。

日本酒が好きな好きな方が自らの知識を深めることのために資格を取得することもおすすめです。



「唎酒師」の受験資格は20歳以上であること

「唎酒師」の受験資格は正式には20歳以上であることだけです。

しかし、実際にはテイスティングがありますので、体質的にアルコールが強くなくてはなりません。

また、味覚に影響を及ぼす健康上の問題を抱えていないことも必要です。

逆に、日本酒が好きでアルコールに強く健康上問題がなくても、知識をはかる筆記テストの合格基準を満たせなければ資格取得は難しいので、ある程度机上で知識の習得に慣れていることが求められる。

「唎酒師」の勉強方法は通信教育、通学どちらもある

なんとなくですが、師匠を見つけて何年も修行をすることにより独り立ちするような職人気質のようなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

勉強期間は最短2日で受験する勉強方法もありますが、通学の場合は約1カ月、自宅で通信教育を受ける場合は約3カ月で試験を受けることなく資格取得することができます。

資格取得までの勉強方法の種類と資格取得までの期間と金額をまとめました。

受験がなく、6回の添削で資格取得できる通信教育

会場に足を運べない、じっくりと勉強に取り組みたい、日本国籍がない海外在住の方で「唎酒師」の資格に挑戦したい場合でも勉強ができます。

教材はすべて日本語なので日本語の読み書きができる方が対象となります。

会場で試験は受けませんが、通信教育で認定後1年間だけ、スクーリングで会場講習に無料で参加することが認められています。

受講料金は日本国内の方は77,400円、アジア在住の方は14,000円、アメリカ・オセアニア・中近東在住の方は18,000円、ヨーロッパ在住の方は20,500円、南米・アフリカ在住の方は24,000円です。

(海外在住の方のみ送料が別途発生します。アジア4,000円、アメリカ・オセアニア・中近東5,000円、ヨーロッパ5,500円)合格後は認定料25,000円、入会金19,000円、そして年会費が初年度に15.900円かかりますので、受験前にあらかじめ費用のご用意が必要です。

通信教育での受講は毎月行われていますが、25日が締め日で翌月1日から学習がスタートします。

26日以降月末までに申し込まれた場合は翌々月の1日から学習がスタートしますのでご注意ください。

通信教育期間は3カ月で取得されるようにカリキュラムが組まれていますが、期間を過ぎても修了できない場合であっても開始月から最大1年まで受講期間が延長されるので安心ですね。

送られてくるテキストは4つです。

・もてなしの基
・日本酒の基
・日本酒テイスティング トレーニングノート
・添削問題(全6回、FBO 認定会員は5回)

講習DVDも同封されています。

・もてなしの基…1枚
・日本酒の基…4枚

教材酒で実際にテイスティングをします。

しかし、海外在住の方には日本の法律上、教材酒が送れません。

・4タイプ日本酒(薫酒、爽酒、醇酒、熟酒)…4本
・劣化日本酒
・添削用酒

会場で講習と受験をする通学や会場講習

試験会場は主に東京、大阪、愛知、福岡、といった大きな都市でお酒の流通が激しい土地です。

近隣にお住まいで、座学が得意で短時間で取得を希望される方のは講習と受験できる勉強方法がおすすめです。

会場で講師による講義を2カ月間で4回に分けて受講して、その後復習期間を経て資格試験の受験をする方が多いです。

予習と復習が計画的にでき、わからないところは講師に聞けます。

テキスト
・もてなしの基
・日本酒の基
・日本酒テイスティング トレーニングノート

自宅でも復習ができる講習DVD
・もてなしの基…1枚
・日本酒の基…4枚

トレーニンググッズ
・香材、水溶液
・日本酒約16種類
・正常&劣化日本酒
・相性体験用料理

通学受講料金
・62,800円
合格後は認定料25,000円、入会金19,000円、そして年会費が初年度に15.900円かかりますので、受験前にあらかじめ費用のご用意が必要です。

受講日程
・毎年指定の日時が決まっているので問い合わせをしてから申し込みが必要です

また、短時間で取得できる2日集中コースもあります。

事前に自宅で基礎学習を8時間程度行ってから、講師がつきっきりで1日指導し、翌日には試験を受けるという短期集中型の勉強方法です。

通学したり、通信教育で資格取得までの期間では長くかかりすぎる、講師がつきっきりで勉強できることを利点に感じる方におすすめの勉強方法です。

遠方からお越しになる場合は宿泊場所が必要です。

会場では軽食が用意されているので外出せずじっくりとと取り組めて集中力が途切れません。

事前送付教材で8時間程度学習する教材
・テキスト「もてなしの基」
・テキスト「日本酒の基」
・「SSI公認日本酒テイスティングノート」
・事前学習ワークノート

事前に自宅で学習できる講習DVD
・DVD教材…5枚

*講習会当日
使用教材
・香材約30種類、水溶液約5種類
・テイスティング用日本酒①(講義内で使用)13種類
・テイスティング用日本酒②(自習時間で使用)約10種類
・日本酒の劣化サンプル約3種類
・相性体験用料理(1日目夜)約4種類

受講と受験料
・138,100円
認定料、入会費、年会費は書類申請後後日登録となります。

受講日程
・毎年指定の日時が決まっているので問い合わせをしてから申し込みが必要です

一方、講義には出席せず自宅学習のみで試験会場で受験する勉強方法もあります。

講義に出席すると質問やディスカッションの機会があるのですが、自分でじっくりと理解を深めたい方には在宅でのみできる学習方法もおすすめです。

教材到着後、約1カ月の期間で受験ができるカリキュラムです。

しかし、教材到着日から1年間の受験資格期間が存在しているので、ご自分のペースで勉強しても問題ありません。

しかし、通信教育よりも学習期間を短くすることもでき、実際に受験をしますので普段から日本酒に精通している実力派の方におすすめです。

テキスト
・もてなしの基
・日本酒の基
・日本酒テイスティング トレーニングノート

講習DVD
・もてなしの基…1枚※
・日本酒の基…4枚

教材酒
・4タイプ日本酒(薫酒、爽酒、醇酒、熟酒)…4本
・正常&劣化日本酒

受講料金
・57,800円
合格後は認定料25,000円、入会金19,000円、そして年会費が初年度に15.900円かかりますので、受験前にあらかじめ費用のご用意が必要です。

受講日程
・随時受け付けしており、入金後1週間程度で教材が発送されます。

まとめ

ご紹介しました「唎酒師」はあまり馴染みがない資格かもしれません。

日本酒が好きでお酒に強いけれどいきなり試験勉強というのは抵抗があるという方には東京会場で無料講義体験と相談会に参加することができます。

丸一日じっくりと体験と相談ができます。

足を運ぶと、同じように志す、勉強仲間との出会いもあると思います。

自分にあった勉強方法も見つけやすくなるでしょう。

相談会の日程が決まっていますが個別に相談することもできるそうです。

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